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こんにちは。

作者の奏 天音です。

この作品は青くまだ実っていない果実を子供に。赤く実った果実を大人に重ねて書きました。

子供と大人の境界線など分かりませんが作中に出てくる彼らにとって大人になるというのは愛無しに行動出来ることなのでしょう。

主人公凛華はただ実らない恋に青春の全てを注ぎます。

それ以外見えなくなり視野が狭くなる。

恋とはそういうものです。

甘酸っぱいはずのキスも、愛し合ってではなく夏の暑さ、夏の幻のせいにしてしまった。

あの時から凛華は大人に近付いて行ったのでしょう。

身近には大恋愛と称せる程の恋をした友人。

それなのに、自分の好きな人には好きな人がいる。

自分だけ上手くいかないことに妬まず瑠那と律を応援し続けた凛華にはまだ子供としての純粋さが残っているのです。

ただ、高校生とはもう大人になる間近の年頃です。

友人に対して、苛立ちや不安を持つこともあります。

自分と友人を比べて劣等感を抱いてしまう。

恋とは裏腹に人間関係でも凛華は悩んでいました。

最終的に瑞稀に告白したその日、雪が降っていたのです。

顔を真っ赤にしてする告白は一見、大人になる前兆と感じた人もいるでしょう。

けれど、雪は白く彼女たちを照らしていました。

白は何者にもならずただひたすらに映し出します。

沢山の雪が降ったあの日、あれはただ純粋に好きという気持ちを瑞稀にぶつけただけだったのです。

最終的に同窓会で出会ったふたりは愛や恋を忘れただ欲望に任せて身体を重ねてしまいます。

夜の街を歩く彼らの近くで光っているのは車や街頭の赤と白のライト。

赤い光は彼らが大人になったことを示しています。

瑞稀に告白をしたあの日のように白い光は心の奥底にある純粋さを表しています。

大人になったと感じる本人たちと違い傍から見れば彼らにはまだ純粋さがあるのです。

人はそう簡単に変わることはありません。

律は唯一子供心を残したまま成長した人です。

彼のように素直に言いたいことは言うというのが本来の純粋な彼らなのです。

成長することを大人になるとは言えないということです。




最後に、「まだ青すぎる僕たちは」を最後まで愛読して頂きありがとうございました。

この作品は第4回テノコンに出しています。

少しでも面白いと思って頂けたらいいねをして貰えると嬉しいです。

ありがとうございました。


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