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翌朝。街の門の前に、四人の姿があった。
赤髪の剣士 レイナ。
魔法使いの少女 ミリア。
弓使いの青年 カイル。
そして――新人の ユウキ。
「準備はいい?」
レイナが振り返る。
ユウキは腰の魔剣グラムを軽く握った。
「はい」
ミリアは元気いっぱいだ。
「ドラゴン楽しみ〜!」
カイルは苦笑する。
「普通は楽しみにする相手じゃないんだけどな」
レイナが地図を広げる。
「目撃情報はこの森」
街の近くに広がる大きな森だった。
「村人が何人か襲われてる」
ユウキの顔が少し真剣になる。
「危険ですね」
レイナはうなずく。
「だから討伐する」
そしてユウキを見る。
「でも無理はするな」
「?」
「ユウキはまだ新人」
ユウキは少し笑った。
「大丈夫です」
「?」
「仲間がいますから」
ミリアが嬉しそうに言う。
「ユウキくんいいこと言う!」
カイルも笑った。
「じゃあ行くか」
四人は森へ入った。
森の奥。
空気が少し重い。
鳥の声も少ない。
カイルが小さく言う。
「気をつけろ」
「?」
「魔物の気配が多い」
ミリアが杖を握る。
レイナは周囲を警戒していた。
その時。
グラムの声が響いた。
『主よ』
「グラム?」
『感じるか』
「……?」
ユウキは目を閉じる。
森の奥。
強い気配。
巨大な力。
「……いる」
レイナが振り向く。
「わかったの?」
「はい」
ユウキは森の奥を指さす。
「あっちです」
カイルが驚く。
「気配を読めるのか?」
ユウキは首をかしげた。
「なんとなくです」
グラムが小さく言った。
『魔剣の感覚だ』
四人はゆっくり進む。
そして――
開けた場所に出た。
そこにいた。
巨大な影。
黒い鱗。
巨大な翼。
鋭い牙。
それは――
ドラゴンだった。
ミリアが思わず叫ぶ。
「でかい!!」
カイルが弓を構える。
「見つかったぞ」
ドラゴンが目を開く。
赤い瞳。
ギロリと四人を見る。
「グルルル……」
低い唸り声。
次の瞬間。
ドラゴンが咆哮した。
「グオオオオオ!!」
衝撃波のような声が森に響く。
ミリアが耳を押さえる。
「うるさい〜!」
レイナが剣を抜いた。
「戦闘開始!」
ドラゴンが動く。
巨大な爪が振り下ろされた。
ドォン!!
地面が割れる。
ユウキは横に飛んだ。
「危なっ!」
カイルが矢を放つ。
ヒュン!!
矢がドラゴンの翼に当たる。
「グオ!」
ミリアが魔法を唱える。
「ファイアボール!」
炎の球が飛ぶ。
ドォン!!
ドラゴンの体に当たる。
だが――
ほとんど効いていない。
カイルが言う。
「鱗が硬い!」
レイナが突っ込む。
「任せて!」
高速で走る。
剣を振る。
ガキィィン!!
しかし鱗で止められる。
「かたい……!」
ドラゴンが尻尾を振る。
ブン!!
レイナが吹き飛ばされた。
「レイナ!」
ユウキが叫ぶ。
レイナは立ち上がる。
「大丈夫!」
だが状況は悪い。
ドラゴンは強かった。
その時。
グラムが言う。
『主よ』
「グラム?」
『奴は普通のドラゴンではない』
「え?」
『魔力を帯びている』
ユウキはドラゴンを見る。
確かに。
黒いオーラが少し出ている。
『魔剣の力を使え』
「どうすれば?」
『第二の力を解放する』
ユウキの心臓が高鳴る。
「第二?」
『覚醒だ』
ユウキは剣を握る。
グラムが脈打つ。
ドクン。
ドクン。
黒いオーラが溢れる。
レイナが気づいた。
「ユウキ……?」
ミリアも驚く。
「すごい魔力!」
カイルが呟く。
「まさか……」
ユウキは深呼吸した。
「グラム」
『うむ』
「力を貸して」
次の瞬間。
魔剣が光った。
黒い光。
圧倒的な魔力。
ユウキの体からオーラが溢れる。
ドラゴンが吠える。
「グオオオ!!」
ユウキは剣を構えた。
「行きます!」
地面を蹴る。
ドン!!
一瞬で距離を詰めた。
レイナが驚く。
「速い!」
ユウキは叫ぶ。
「魔剣技――黒閃斬!!」
巨大な黒い斬撃。
ズガァァァン!!
ドラゴンの鱗が――
ついに裂けた。
「グオオオオ!!」
ドラゴンが悲鳴を上げる。
レイナが笑った。
「いいねユウキ!」
ミリアが叫ぶ。
「いける!」
カイルが弓を構える。
「今がチャンスだ!」
四人の連携が始まる。
ドラゴン討伐。
新人冒険者ユウキの
本当の実力が試される戦いが、
いよいよ始まろうとしていた。