桃葉side
…そのとき、ふと周りを見渡した
…全員真っ青な顔をしている
瀬梨「きゃああああああああああああああ!?!?」
楓「な…おい!嘘だよな…?本当に死んでるわけ…」
フウリン「死んでますよ…ルールブックに書いてあったでしょう?」
フウリン「遅刻をしてはいけない…上記は処罰の対象です…と」
瀬梨「だ…だからって…こんなこと…!!」
瀬梨さんは涙をこぼしながらそう言った
フウリンは目を見開き驚いたように言った
フウリン「なぜ泣くんです?人はいつか死ぬものですよ?」
フウリン「それに…出会ってまだ24時間も経ってません」
フウリンは平然と言ってのけた
桃葉「…ひどい…ひどすぎる…こんなこと…!!」
梓「たかが遅刻をしただけで殺すのはいかがなものでしょうか?」
霊「可哀想」
皆が文句を言う中で、フウリンは静かに一言こう言った
フウリン「ルールブックに記載しましたよね?私に従ってください…と」
フウリン「だったらここで文句を言うのもおかしいのではないでしょうか?」
フウリン「それともなんですか?死にたいんですか?」
フウリンはピストルを出して全員をちらっと横目に見た
瀬梨「…あ…う…うぅ…」
瀬梨さんはその場に座り込み泣き出した
フウリン「…まぁ泣き声はいいでしょう。私は寛大ですからね」
フウリンはピストルをしまうと全員にこう言った
フウリン「最初の授業は体育です。行きますよ」
フウリンの言葉に私達はただ従うことしかできなかった
校庭
フウリン「…最初は…簡単に大縄跳びから行きましょうか」
大縄を持ちながら彼女は言った
…大縄には太い針が四方向に刺さっている。気をつけないと怪我しそうだ
フウリン「これを使って皆様に飛んでいただきます」
…え?
この大縄を使って…?
フウリン「目標は…そうですね…50回ぐらいにしておきましょうか」
彼女は淡々と続けた。まるで大した事を言ってないかのように
フウリン「途中で引っかかっても回数は変わりません…つまらないですしね」
フウリン「最初は特にゲームオーバーは設けません」
フウリン「50回行ったら授業終了にしましょう」
さぁ、早く回す人を決めてください…と彼女は言う
楓「…どう…する?」
正直、さっきのことがあって落ち着ける状態ではない
…こんな状況で縄跳びを飛べ…なんて…
クロネ「とりあえず…女子に回してほしいですね。危ないでしょう?」
クロネさんはフウリンから受け取ったであろう大縄を握りながら言った
…持ち手部分には針は刺さっていない
薫「賛成です…でも女性は3人いますが…?」
梓「あ、私は飛びますよ。鍛えてるので」
桃葉「私も飛びます!自分だけ安全だなんて…そんな…」
瀬梨「…」
瀬梨さんは未だ青い顔をしたままだ
…そりゃそうだろう。昨日親しげに話していた人が突然死んだんだから
クロネさんは彼女を見てから霊さんに目線を向け、こう言った
クロネ「…瀬梨さんは回す役に回しましょう。…なら…霊さん頼める?」
霊「…僕?」
霊さんは自分を指差し首を傾げた
楓「中学生だしな!」
薫「ですね…!」
霊「…分かりました」
瀬梨さんと霊さんはそれぞれ縄の端を掴み距離を取った
…針が光に反射して光っている
…いや…ダメ…考えたらダメ…
フウリン「…準備は整いましたか?」
数取器を持ちながらフウリンは言った
梓「えぇ…始めましょう」
私達は縄の右側に立った
フウリン「…それでは…」
フウリン「スタート!!」
続く
コメント
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もうフウリンに飛ばせようぜ、
嫌な予感しかしないんだが…
ほぉほぉ、ええねぇ((((戦闘&侮辱シーン厨) …こう言うの無性にやりたくなってきた、やろうかな……(は?)