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ある晴れた日、マリハ・レイリアが自らの
特訓のために森の中の広場に訪れた。
木々の間を抜け、地面に拳を叩きつけながら感覚を研ぎ澄ます。
その時、彼女の前に現れたのは
ヨフィエル・アリューだった。彼もまた、
特訓のためにこの場所を選んできたのだが、
二人の間には数々の摩擦があった。
「また会ったわね、ヨフィ。最近の
調子はどう?」と、マリハは皮肉交じりに
笑いかけた。「何を言ってるんだ、前回の
負けを忘れたのか? 俺の槍にはお前の土は
無力だ。」ヨフィは水を舞い上がらせながら、冷たく回答した。互いの眼差しが
交錯する。どちらも負ける気はしない。
「さあ、決着をつけましょう!」マリハは
拳を固めた。大地の力を感じ、彼女の周りの土が揺れだす。「まだ俺は水を操る技術を
磨いているところだ。お前の力を
借りることはない!」ヨフィは槍を構え、
周囲から水を集めていく。両者が戦いの
態勢に入る。マリハはまず、揺蕩う大地の
揺れを発動。 「土よ、私に力を
貸してくれ!」と大地の力を解放した。
その土は急速に変形し、オブジェクトと
なって敵に向かって飛んでいく。
「かわしきれない!」と叫び、ヨフィは
移動するが、土の球が彼の肩を掠めた。
「それ!」とマリハは続けて攻撃するものの、
ヨフィは反撃のチャンスを逃さなかった。
舞踊る水の槍を展開し、空気中の水分を
圧縮し、鋭い水の刃を作り上げた。
「はあああ!」とヨフィが叫び、その槍を
マリハへと放つ。水の刃が土の壁に
直撃し、強い衝撃が周囲に響き渡る。
「この程度の攻撃…土には効かない!」
マリハは反撃、両手で土の塊を形成し、
さらに攻撃する。「さらに強くなるのが
見える。お前の力を見せてみろ!」二人の
攻防が続く中、互いの力を試し合う。
お互いの根性が試され、決して
引き下がらない。しかし、次第にマリハが
優勢に立ち、打ち勝っていく。「どんな
水も、私の土の前では無力よ!」
「根性あるな…」とヨフィも必死に
立ち向かうも、やがて彼の力が尽きてきた。
「見せてやる、私の真の力を!」マリハは
全力を込めて土をさらに変形、強力な
攻撃を放った。「うおおお!」
その瞬間、ヨフィは後方に吹き飛ばされ、
地面に倒れた。「これが土の
格闘家の力だ!」マリハは立ち尽くす
ヨフィを見下ろしながら勝利の笑みを
浮かべた。「確かに、土も負ける時が
ある。」ヨフィは敗北を認め、静かに
立ち上がった。それから二人は微妙な
沈黙の後、互いに目を合わせ、
少しだけ理解し合った。「次は負けない
からな」とヨフィは笑みを浮かべながら
言った。「そうね。その時が楽しみだわ」
とマリハもほほ笑った。
勝者はマリハとなった。その日、
二人の関係は変わり始めたのだった。