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ふっかと阿部ちゃんに相談してから暫くして、媚薬なるものを2人に手渡された。
「用意すんの早ぇなオイ」
阿/深「善は急げでしょ♡」
…絶対こいつら面白がってる……
あれから2週間ほど経って、久しぶりに涼太が家に来た。
明日はお互いオフだから、ちょうど誘おうと思っていたら、珍しく涼太のほうから連絡がきた。
めちゃくちゃ嬉しくて、スマホに向かってマジか!!って叫んだくらい。
「翔太〜、何食べたい?」
「おまかせで」
「また?」
「だって涼太に任せたら間違いないもん」
「まあ、わかってたけどね」
呆れながらも、期待を裏切らないのがオレの涼太だ。
ここに来る途中に買い出しはしていたようで、食材を見つめながら暫く考え込むと調理に取り掛かった。
うちにある調理器具や調味料はほとんど涼太が揃えたもので、オレには使い方がさっぱりわからない。
「翔太ぁ、もうできるから手、洗ってきて」
テーブルに皿を並べながら、ソファに寝そべっていたオレに涼太が呼びかける。
「あいよ」
あまりに自然にこのやり取りしてきたけど…これじゃまるで恋人というより母親と子供だ…
こんなとこふっかたちに見られたらツッコミの嵐だわ。
涼太に見えないように苦笑して、洗面台へ向かった。
「うわ!うまそう!!」
オレの好きなハンバーグとなんかのクリームパスタをメインに、サラダやトマトが乗ったバゲットがテーブルに並べられた。
「オレんちの食卓がこんなに鮮やかになるの、涼太が来たときくらいだわ笑」
「だろうね笑」
食べよ?と着席を促されて、もはや誰の家かわからなくなるが、毎度のことなので「はーい」と返事をしながら定位置に着いた。
「いただきまーす!」
「いただきます」
オレは好物からいく派。
ハンバーグを迷わずパクリと口に入れた。
肉汁の溢れるジューシーなハンバーグ♡味付けもオレ好み♡
ほら、さすが涼太!
「うまぁ♡涼太のハンバーグまじ好き♡」
「そりゃどうも」
涼太はワインを飲みながら、トマトが乗ったバゲットをザクリと音を立てながら頬張った。
「それ何?うまそう」
「ブルスケッタ」
「?なんかよくわかんねぇけど、うん!うまっ」
「覚えなくていいわ。美味しいならそれで笑」
「パスタは何?これ」
「ウニのクリームパスタ」
「うわっ!うまぁ♡」
「全部うまぁしか言ってないじゃん」
「だってうまいんだもん」
「はいはい。ありがと」
「いや、オレのほうだろ、ありがとうは!」
涼太の作る料理は分量もちょうどよくて、お腹が満たされる頃には皿がキレイに空になった。
「あ〜〜っ満足♡ごちそうさまでした!」
「ごちそうさまでした」
「涼太、まだ飲む?」
「いや、もういいよ」
ワインボトル一本空けたな…。これで終わるならまあ少ないほうか。
テーブルの皿を重ねてシンクに運ぶ。
オレ、片付け担当だから。
2人で決めたわけじゃないけど、なんとなくそうなったんだっけ?
まあ、美味しい食事作ってくれてるんだから、これくらいはしないとな、って。
涼太はリビングに移動して、ソファへ深く腰掛けると伸びをした。
なんか、ちょっと大きいアクションするだけで可愛いな…
…なんて思ってしまうオレは重症なのかもしれない。
そういえば、媚薬どうしよう…
阿部ちゃんは飲み物に混ぜちゃえ♡とか言ってたけど…、オレはそういう姑息なことが嫌いだ(姑息で悪かったな/阿)
ここは堂々と、飲んでくれって頼もうか…
「翔太〜?」
媚薬の瓶を握りしめてどうしたものか思案していたら、リビングから涼太に呼ばれてドキリとした。
「え、なに?」
「片付け終わったらこっち来てよ」
「お?おん…」
ポケットに媚薬を押し込んで、リビングの涼太の元へ移動した。
「どしたぁ?」
「ここ、座って?」
自分の座っているすぐ横をポンポンと叩いて、涼太がオレを見上げてくる。
上目遣いがまた可愛いんだよ…
ずっとここに立ってたい。
「…翔太?」
「あ?ああ、悪ぃ。…なに?」
はっと我に返って、涼太の隣に腰を下ろした。
……なんか、ずっと見てくるな…。
何か言うわけでもなく、ただただ見つめられる。
なんだこれ?オレだけの舘time?
「…涼太?」
「翔太、あのさ…、キスしていい?」
え?
「…涼太から、してくれんの?」
「うん…!ダメ?」
「いや!ダメじゃねぇよ!すげぇ嬉しい」
てか、そんなん許可いらんからどんどんしてきてくれ!
「目、閉じててよ」
「ん!」
ぎゅっと目を閉じると、唇に涼太の体温が触れた。
あああっなんだこれ?!
いつもオレからしてたから、涼太からしてくれる驚きと喜びで心臓うるせぇ!!
それに…なんてうぶなキスしてくるんだ…!
初めてじゃあるまいに!!
くそっ!可愛い…っ
思わず涼太の肩を掴んで押し倒した。
そのまま呼吸すら奪うような濃厚なキスを続ける。
「んんっ!…んっ、ん…っ♡」
だんだん力が抜けていく涼太の手が、オレの背中にそっと回される。その手は優しく背中を這い回り、まるでもっとと強請っているようだ。
ゆっくりと唇を解放すると、とろけた顔で見つめてくる。
あまりにも可愛くて、もう一度軽く唇にキスを落とした。
コメント
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ぁぁああああ! こんな良いところでとめないでぇ笑 アップされるまでに悶え死にそうです