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こちらの作品は元々支部のリレーにて投稿した作品でございます。リレー期間が終わったのでこちらでも投稿をさせていただきます。
赤青【オメガバース】
白青【Dom/Subユニバース】
桃青【ケーキバース】
黒青【キャンディバース】
水青は私が大地雷すぎて書けないからです。ご理解あるようお願い致します。
赤青 【一分一秒】
『りうら、ふく』
火照った顔をしながら部屋の中に入ってきたまろ。そろそろヒートが来るからりうらの服を貰いにきたんだろう。
「あぁ、はいはい。クローゼットの中にあるやつ持っていっていいよ。」
『ん、今着てるのもくれ。』
「え“…りうらこれからMTGなんだけど…。」
『しっとる、だからほしいんや。わかれやばか。』
「…まぁ、別に良いけどさ。そこから適当に一着頂戴。」
『やだ、ぜんぶまろの。りうらのにおいにつつまれたいんやもん…。』
…そんなこと言われたら、ダメなんて言える訳ないでしょ。ヒートになったまろは普段甘えたくても甘えられない衝動からか、その反動で人一倍の甘えん坊の寂しがりやになる。
まろのヒートは不定期というより我慢しすぎた時に起きやすい、だから今回もそれかな?
「仕方ないな。まろ、バンザイして。着せてあげるから下はいる?」
『いらん、たけあわへんもん。…それに、どうせりうらがまろをぐちゃぐちゃにとかすやん。よけいなあらいもんふやしたない。』
「ぐちゃぐちゃって……もっと良い表現あったでしょ。例えば甘え倒すとかさ…。」
『あまえたおしてくれるけどさいしゅうてきにはぐちゃぐちゃにするやん。』
何も言えない。いや、だってさまろが可愛いのがいけないと思うんだよ。“もっと”って強請ってくるのもまろだし、普段とのギャップがあるからかもだけどさ。りうらを欲しがるまろの一面が見たいってのもある。
「…ぐうの音も出ないよ。そろそろMTGの時間になるから部屋行って待っててね。早めに終わらすように動くから。」
まだ、座りながらクローゼットを物色してるまろの白い頸に俺のっていう証がよく見える。す〜ってその証を指でなぞれば、まろの体がピクピクって快楽を感じって反応してくれる、桃色に染まっていくまろから甘い甘い香りが部屋の中を覆った。
『ヒートきた。しんしつこもる。りうらまってるからはよきてな。』
「うん。巣作り楽しみに待ってるから。」
クローゼットから俺の服を両手いっぱいに抱えられないほど持っていったまろを見送ってPCの席につく。少ししたら動画師さん、MIX師さん、絵師さんとのMTGが始まった。
話をしながらも頭ん中はまろでいっぱい。今回はどんな感じの巣を作ってるんだろう。ヒートがキツくって上手く作れなくて落ち込んでるのかな?それとも満足気にできてりうらの服を抱きしめてるのかな?どっちにしろ、俺はそんなまろを褒めてキスを贈るだけだ。
早く早く一分一秒でもまろの元に行きたいな。
僕のパートナーであるまろちゃんは、command…所謂playを行う行為がトラウマになっている。なんでも、高校生の時に初めてできたパートナーの人にセーフワードを決めたはいいものの言えないように猿轡をされ強制的にSub dropに入らされずっとDomのglareを浴びせられ続けて気絶してもお構いなし死ぬ寸前の一歩前でまろちゃんは保護されたらしい。
ほんま、腑煮え繰り返るよな。そんな、まろちゃんが僕を選んで信じてくれたんは嬉しかったな。
ん?あ、僕のお姫さんが起きてきたな。
『おはよ、しょにだ…。んぅ。』
「おはよう、まろちゃん。まだ寝起きさんやから頭ポヤポヤさんやね。」
『顔洗ってくる…。きょーはお出かけ?』
「そうやね。まろちゃんが顔洗っている間にcollar用意しとくから。」
『ん…。ねこさん。』
『分かっとるって。ねこちゃんのにしとくからw。』
顔洗って目が覚めたまろちゃんの首に僕のパートナーだっていうcollarをつけて、2人で朝ごはんを食べて着替えて僕の車にドライブがてら、少し遠くのショッピングセンターに来た。
まろちゃんとこれがいいこれがいいって服を買いながらゲーセンに寄って猫がうさぎの被り物をしているぬいぐるみをお金を酷使してなんとか取れた……。服とゲーセンだけでお金が…………。まろちゃんが喜んどるから全然ええけどな。お昼を食べるためにフードコートに行ったら、角の一角で人だまりが出来とった。
「ん?なんかあそこに人溜まりができとんな。」
『喧嘩かもしれん…。はよ、離れたい…いやだ、怖い…。』
「Dom同士の喧嘩かもしれん。まろちゃん移動するで………?まろちゃん?まろ“ちゃんッ“!!!!」
『ひっ、ひゅ…はっはっはっ…ごめ、さ…ぃ、ぃゃ!こ、わぃ!』
「いふ!!“Look”。ゆっくりでいいから俺だけを見て。」
喧嘩してたのDom達かよ。何、公共の場でしかもみんなが集まるフードコートで喧嘩しとんねん。TPOって言葉知らんのか?あのすっとこどっこい共。ってそんなこと言っとる場合ちゃう。
まろちゃん……ダメやな。commandがまろちゃんに聞こえとらん。周りのSubの子達も次々とSub dropを起こしてきとるし…やばいかもしれん。そう考えっとたらほんの少し、ほんの少しだけまろちゃんと目が合ったような……声届いてたんや!
「いふ!!“Good boy”!!よく出来ました!!えらいえらいでっ!!さすが僕のパートナーや!!」
『…ま、ろやってせーちょしと…るも、ん。ま、ろの…あんしんで、きるしょーのこ…ぇが聞こえた…から、とどぃた、んやよ。』
そう言いながらも、まだ過呼吸気味なまろちゃんを抱きしめ、僕が最も大好きなcommandを彼の耳元で囁く、途端に顔を真っ赤に染め上げ逃げ出そうとするまろちゃんを強く抱き寄せて視線を合わせる。しどろもどろになりながらも顔を近づけてくるまろちゃんは可愛い。
2,237
伍.🍸 猫化
82
『絶対目瞑れよ!!じゃないと許さんからな!!!』
「んな怖いこと言わんとってや〜。ほら、目瞑ったで。」
目瞑ったなんて嘘。恥ずかしがっとるまろちゃんの顔見ておきたいからな。
まろちゃんの唇と僕の唇が重なり合う。すぅっと目を開けたまろちゃんが驚いていると同時に舌を絡めあった。まろちゃんの目がとろんってなった時に口びr鵜を離してあげた。
『嘘つきばか!!!バカバカバカバカ!!!!!』
「commandが良く出来ましたっていうご褒美ってことで許してや、まろちゃん。」
『物は言いようって言葉知っとるか?』
「何それ?」
『……とにかく人前でキスするのはやめてや。』
「ってことは2人っきりの時はしてもいいんやな。」
『……そうやって言ったらしょにだはどうするんよ。』
「もちろん、まろちゃんをデロデロに可愛がって甘やかすに決まっとるだろ。」
『んふ、知っとる。……帰ろ?』
「そやね、僕らの家に帰ろっか。」
照れ屋でいじっぱりな僕のまろちゃん。今よりももっと安心できる場所を作り続けるからな。
桃青 【我慢すんな、バカ】
「ご馳走様でした。……やっぱり味なんてしないし感じないよな。」
俺は2年前から突然味覚を感じなくなった。………理由なんて分かってる。同じメンバーで俺の相棒で社畜仲間のあいつが好きって気づいてからだ。どうしようもないくらいあいつを目で追いかけたりあいつが俺に甘えにきてくれる瞬間が異様に嬉しく感じたりして、気づいてしまってそれからだ。
俺がフォークになってからあいつから甘いいい匂いが漂ってくる。あいつが欲しい、あいつを食べたい。甘い甘いあいつが食べたい。……だめだ、そんなこと考えちゃ。俺は、今病院から処方された薬を飲んでなんとかフォークの衝動を抑えている。あいつの一番近くにいるから衝動に駆られないようにしないと……。
「大丈夫大丈夫……あいつの隣にいるためなら辛くはない。」
あ、そろそろ会社に行かないと…。うおっと……前より食べる量減らしたから立ちくらみが最近多くなってきたな。今日ダンス練あるけど大丈夫かな?ま、大丈夫でしょ。
『あ、ないこー!!おはよ!!今日も一緒に頑張ろうな!!』
「…まろ、おはよ。」
『ないこ元気ない?大丈夫…今日休めば?』
「大丈夫だよ、低気圧で少し頭痛いだけだから。もう少しでライブだから休まないよ。」
『……そっか。でも無理はすんなよ!!無理したら怒るからな!!』
「分かってるって。自分のデスク寄ってから行くから先行っといて。」
『んー、早よ来てな。』
まろがレッスン室に入ったのを見送った後、急いでトイレに駆け込んで自分の腕にタオルを巻いて噛んだ。あの白い柔肌を噛んでしまったらどんな感触がするんだろう、血が溢れ出るから甘い匂いで包まれたらどうなるんだ。確かめたい、噛みたい…まろの全部がどんな味なのか知りたい…。
辛い辛い、こんな感情知りたくなかった。まろを好きになってしまったのに後悔はない。はぁ……そろそろ行くか。
「ごっめーん!!探し物してたら遅くなっちゃっ……た…。え……。」
『あ、ごめんないこ。ちょっと転んじゃった。』
「ぇ、ぁ…だい、じょ…ぶ?」
まろの血の匂いが俺の鼻腔を燻る。こいつの匂いはこんなに甘かったんだ。美味しそう…ちが、だめだ……喉仏がごくりとなる。少しぐらいなら飲んでも……………。
『……ないこ?舐めたら汚いで…。』
「ぁ……ごめん、違くて。ごめんッッ!!!!」
『ないこっ!!!!!!』
走って走ってここから逃げないと。ごめんごめん、まろ。怖い思いさせてごめんね。我慢できなくてごめんね。もう、近づかないから…こんなんがリーダーで本当にごめんな。エントラスの入り口に手を差し伸べた時、俺より少し小さい手が重なってきた。
『おま…早すぎ…。少しは止まれよ。』
「……まろ、離して。俺はお前にとって危険な存在なんだから。」
『嫌や。お前が危険だろうが何だろうが辛そうにしとるお前を離したくはない。』
「……じゃあっ!!!こんなことされてもお前は許すのかよっ!!!!」
まろの白い頸に歯をあて噛み付く。つぷりっと八重歯が刺さってそこから血が滴れる。カラダ中が幸福で満たされる。ケーキってこんなに美味しいんだ。もっともっと飲みたい、食べたい。肉を食べたらどうなるんだろ。
『っう…な、ぃこ…ぉ、いしい?』
「………え、ぁ。ごめんごめん!!俺、こんなことするつもりは…。」
『………落ち着け、バカ。…なぁ、俺美味しかった?』
「…美味しいに決まってるじゃん。我も忘れるくらいな甘美な味だったよ。」
『もっと、俺を味わって…美味しく食べてよ、ないこ。』
こいつは今なんて言ったんだ。美味しく食べろ?こんな怖い思いをして今も尚血を垂れ流してるんだよ。それなのに、こいつは……。
「だ、めだって……そんなことしたらまろが……。」
『……ダメやない。お前が辛そうな顔しとるのが俺は嫌なんや。やって、俺……ないこのこと好きやもん。』
嘘だ……こんなことありえない。これはまろがケーキだから俺がフォークだからそんな考えが頭ん中で循環してる。
俺の答えは……どうしたら…………。
『ないこ……。ないこはどうしたい?』
「ぉ、れは……付き合えるならまろと付き合いたい。でも……お前を食べてしまうのが怖い。」
『大丈夫……だってさっきもないこ俺の声で我に返ってきたやん。それに、俺はお前に喰われるなら本望だよ。』
「バカまろ。アホまろ。俺が我慢してたのがバカみたいじゃん。」
『我慢しないでよ。俺はないこの全部を受けとめるで。だってそれが相棒やろw。』
もう、こいつは俺の悩みをすぐに吹っ飛ばしてくれるんだから。悩んでた俺がバカじゃんか。
こんな所にも俺が惚れた訳なんだろうな。
「…すき、まろが大好き。フォークの俺だけど付き合ってくれますか?」
『ないこだから付き合うよ。だから、美味しく俺を喰べて。満足せんと許さんよ。』
「お前の全てが俺を満足させてくれるんだよ。」
黒青 【糖分補給】
最近体調が優れない日が多かった。原因なんて自分がよく分かっとる。昔、良くなってたから……チャイルド特有の”ディフィシャンシー”になったんやな。
俺は昔から甘さを感じることが鈍い人種やった。キャンディの母親から糖分を分けてもらってたんやけど、どうにも糖分を感じとれんくて病院から処方されてる薬を飲んで補ってたんよな。
今まで医者から処方箋の薬を今の今まで貰ってたんやけどライブ忙しさに病院行くん忘れとったわ。今日ダンス練あったよな。その帰りに病院よればええか。レッスン室の扉を開けるとまろだけしかおらんかった。
「おーすっ、あれ?まろしかおらんやん。」
『おはよ、あにき。まだ集合時間より10分早いで?』
「あれ?ほんまやん。まろはいつからここにおるん?」
『ほんの1時間前からやで。ちょっと今回のダンス引っかかるとこ多いから復習もかねて……。』
「ほんまお前は偉いな。ちゃんと休憩とかしろよ。」
『分かっとるってw。』
ダンスレッスン室に入ってすぐに甘い匂いが俺の鼻をくすぐった。まろが香水つけとるわけないし誰かの残り香やろ。でもまろから香ってるのはなんでやろ……?
「……まろ、お前香水つけとる??」
『つけとらんよ?ダンス練しか予定ないし皆と会うだけやからつけとらんで?そもそも、香水なくなってしまったし……。』
「は……?じゃあこの甘い匂いはなんなん?」
『甘い匂い……?そんなんこの部屋からしいひんで。』
どうゆう事や?まろはノーマルやろ……?俺が”ディフィシャンシー”になっとるから他のキャンディの匂いを感じ取れとるだけか?
賭けてみるか。
「まろ……一旦こっち来てくれへん?」
『おん?ええけど……何するん?』
「まぁ、ええからええから。」
近づいてきたまろに顔を近づけて匂いを嗅ぐ。ぁ、やっぱりこいつから甘い匂いがすごいする。
『あにき……なにぃ?くすぐったいんやけどww』
「お前キャンディやったっけ?」
『ノーマルやけど??今日あにきどうしたん?』
「いや、お前から甘い匂いがすっごいするんよ。」
『そんなするん?ん〜…わからへん。』
「ごめん、まろ。ちょっと許してな。」
『ん?ええけど……ってわぁ!!!』
まろを強く抱きしめて甘い香りを堪能する。まろの香りが心地いい。もしかして”チェンジ”したんか?
「まろ……お前多分やけどチェンジしとるで。」
『……はい?そんな訳ないやーん。俺ノーマルやで?』
「まれに起こるらしいで。ノーマルが願ったらチェンジすることもあるらしいで。まろ……もしかして願った?」
『……願ったよ。あにきのキャンディになれたらなって……。あにきが俺のキャンディで満たされたらなって。』
こいつはほんまに自分より人のことを考えとるなw。だからこそ、俺はこいつが信用できるし好意を寄せる事ができるんや。
「お前は本当に俺の事大好きすぎやな。」
『当たり前に決まってるでしょ!!TOとしてメンバーとして!!!』
「好きな人としてやないんw?」
『……ばっ!!好きは好きやけど!!!』
「俺のためにキャンディとしてチェンジしてくれたんやろ。そんなんもう俺としては嬉しいで。」
「やからさ、まろ。俺のキャンディになってしもうたんやったらもう俺のよな。」
『………あにき?』
「俺がこんなにも甘い香りを堪能できるのはお前だけやで。やから、俺のパートナーになってくれへんか?」
『チェンジになった人はその人しか香りを発揮せん。だから、あにきだけにしか香りを堪能する事しかできへんよ。』
「それはOKってことでええんやな?」
『おん。だから俺の全部をあにきにあげる。TOの愛の重さ受け取ってな!!』
「お前からはいつも貰っとるでw。つーことで俺今さ、ディフィシャンシーになっとるんよ。まろ、食べてもええか……?」
『そんな急にしおらしくならんでよw。…ええに決まっとるやろ。あにきだけの特別なキャンディなんやから。とくと味わってな。』
コメント
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寺島あおいです🌷 一気に四つのパラレル、どれも胸がきゅっとなりました。赤青のヒートで甘えん坊になるまろちゃんと、仕方なさそうに全部受け入れるりうらさんの温かさが好きです。白青のトラウマを抱えながらも「しょにだ」を信じるまろちゃんの強さに泣きそうになりました。桃青の「俺はお前に喰われるなら本望」って台詞、凄く響きました。黒青の“特別なキャンディ”の約束も素敵でした。どの世界のまろちゃんも、ちゃんと愛されてて、それが読んでいて心地よかったです。共通するテーマが「まろが自ら進んで相手のものになる」ことなんだなって感じました。素敵な作品をありがとうございます🍀