テラーノベル
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ユキ
28
「久しぶり!」
聞き慣れた声だった。
「ごめんな、変な電話。」
「こいつが勝手にかけてん。」
その向こうで友達が大きな声を出す。
「もう家の下おるやん!降りてきてもらいや!」
……え?
思わず固まった。
家の下?
嘘やろ。
そう思った。
でも、不思議と心臓だけがうるさかった。
最後に一回だけ。
話を聞こう。
そう思って、私は家を出た。
マンションの前には二人が立っていた。
友達の結婚式帰りだったらしく、二人とも少し酔っていた。
そして。
久しぶりに見るヤマは、スーツ姿だった。
小学生の頃の面影なんて、もうどこにもない。
大人になった彼は、やっぱりかっこよかった。
ほんの一瞬だけ。
昔の気持ちが胸をよぎった。
コメント
1件
うわ、60話でこの展開…!最初の電話のシーンから「え、家の下?」って一緒に固まったわ。最後に一回だけ話を聞こうって決心するところ、すごく切ない。そして久しぶりに見るスーツ姿のヤマ、かっこよすぎでしょ…小学生の面影ないって言われると、大人になった二人の距離感がじわじわ来る。昔の気持ちが一瞬よぎるラスト、胸がぎゅっとなった。続きめっちゃ気になる🔥