私とあなたが初めて出会ったのは、小学校の頃。
三年生になった一学期に、あなたは転校してきて、私の隣の席になった。
どうやら「カテイノジジョウ」で転校してきたらしい。
あなたは私に、「母ちゃんがリコンして、じいちゃんの家に一緒に引っ越したんだ」といった。
その頃の私にはまだ「リコン」という言葉の意味がわからなかった。
私たちはすぐに仲良くなった。
いや、「あなたはクラスメイトとすぐに仲良くなった」という表現の方が自然かもしれない。
あなたは私のたった一人の友達だったけれど、私はあなたの大勢いる友達の中の一人に過ぎなかった。
それでも私はあなたに縋り付いていた。
中学に上がっても、高校に上がっても、私はあなたの後ろについてまわっていた。
我ながら気持ち悪い。
そんなある日のこと。
あなたは私を自分の家に呼んだ。
あなたの家に来たのはその日が初めてではない。
だから私も特に緊張はしていなかった。
いつものように文房具とあなたの好きな菓子をカバンに詰めて私は家に向かった。
その日は珍しくあなたの部屋に入れてもらった。
しばらく私とあなたは、ベッドの上で談笑していた。
それが10分くらい続いただろうか。
あなたが少し行きたいところがあると言って、外の出た。
私もついてきてほしいといわれたので、黙ってついて行った。
あなたは私を近くのラブホテルに連れて行った。
あなたがラブホテルのモニターを操作して、一つの個室を選ぶ。
私はあなたが向かった部屋に一緒に入った。
あなたは私をベッドの横に立つように言う。
私は「わかった」と言って、言われた通りベッドの横に立つ。
あなたが私を押し倒した。
幸い、下がベッドだったから背中に痛みは感じなかった。
あなたが私の服を脱がした。
私は抵抗しなかったし、できなかった。
私はそのまま、あなたに黙って抱かれた。
私が抵抗しなかったのは、すでに私があなたを好いていたからかもしれない。
あなたは私の中に出す前に行為をやめた。
もし中に出していたら_。
私はそのことについて考えないようにしていた。
その日から、あなたは私を定期的に抱くようになった。
体のいろいろな場所を開発された。
色々な体位で行った。
アダルトヴィデオでしか観ないようなこともした。
私は最初から最後まで抵抗はしなかった。
あなたも私の中に出すことはしなかった。
そして、そんな微妙な距離の関係が数年続いたときのことだった。
あなたに彼女ができた。
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