コメント
2件
ラストはどうなるのか、気になりました!
僕らの マスク戦争 連載
大三章 開戦❸ { 開戦❷〜続き}
僕は、あたりを見廻しながら歩調を早め一気に校門を出ようとした。その時、校舎から続々と黒マスク軍団が一斉に僕めがけて動き始める。
僕は慌てて走って逃げる。とにかく駅裏の路地で追ってを少しでも煙に巻こうと悪戦苦闘する。やっと1人消し去ったと思いきや,暫く行くと又1人,又1人と何処からか湧いてきてキリがない。疲労が身体の限界を超え,内なる悲鳴を挙げる。しかし今はハクトとキョウコの為に自分を鼓舞し、逃げ切ることだ。
こんな時代に生まれ育った僕たちの宿命なのだから⁉️
それからは、できるだけ大通りを目指しひたすら走り抜け、人混みに身を投じる.暫く彷徨い追ってが来ない事を確認すると、僕は仲間と約束している昭和の匂いがするカフェを、通りの中程にある商店の奥に見つけると中に入り友を待つことにした。
杉田は僕のゲー友でも有り、1度は断ったが、どうしても明日の黒マスクの決戦に行くと言う。杉田は父親と2人暮らしだ。母親は3年前に他界した。時々父のとんこつラーメン屋を手伝っている。杉田は進学をいちど諦めたが、父親と担任の前橋から説得され、邁進することを誓う。同い年の僕の頼れる友人だ。
カフェの昔風のメニューの中から、これもまた、懐かしいと謳うレモンスカッシュを頼み、それを飲んだ。レモンの酸っぱさが疲れた体に滲み入る。
一息つき、ずっと頭の中で考えていたハクトとキョウコ(キョン❣️)が逃げ仰せたという真実、、、、、彼女との明日の約束は果たして実行すべきか? 危険が付き纏う…。
絶対に行くと言う杉田や、他の仲間達の安否?先が読めない不透明さと恐怖が、不安となり襲ってくる。彼女とハクトを匿ったとしても、いずれにせよ、2人が逃げ通せるはずも無い。
2人は、” 逃亡犯 “❗️
母のミツコには、後で連絡しよう。何とか解決しなければ前よりも酷いことになりそうだし,どっちみち、僕たちも既に囚われの身なのだ。現に今、逃げ場がない!!
その時、携帯に沢山のメールが知らない名前で送られてきた。急いで読む………、
セオリズマイヒメ、、、、キョン!!キョウコだ❣️
安全を考え、新しい携帯からメール送信したのだ。どうやって施設を出ることが出来たかが事細かに記されていた。ハクトもキョウコも無事で、今、岡山の亡くなった叔父の知り合いの旅館に向かっていると…………、
逃亡の詳細
キョウコの家族は伝言通りに、施設の収容規定カリキュラムが終わる10時50分、2人を呼び出し逃亡作戦を速やかに開始した。
主要機密保持法に依る、オート録音付施設内電話は使用不可。個人の緊急に限り伝達は、本部の許可申請を受理した場合により、本部からの指令に依る伝達可となる。この場合、キョウコの母が許可申請をする。同時に黒マスク警察が施設に直行する。万が一を考え、許可申請を出しておく事で、時間稼ぎが出来る。
黒マスク警官に化け、伝達の使者となってもらう重要な役回りを,背格好からもマッチしているキョウコの身内( 父親の弟、32歳)が、引き受けた。
キョウコが言うには、黒マスクのバッチがあれば何とかなると、、、2cm足らずのゴールドの簡単な円形で、小さな警察マークが真ん中に彫ってあるようだが、近づいてみないと分からない位の物らしい。似たものでも何とかなるから、大至急探してと言った。隠し撮りした実際のバッチの写真が送られて来た。” 🟠 “
僕は急いで調べ、ちょうど良い大きさの駄菓子屋のオマケで、赤い丸バッチを見つけ出し学校に行く前に急いでキョウコのお母さんに手渡した。お母さんは土産に貰った食用の金箔を貼り付けて、娘のアクリル絵の具でコーティングした。
32歳の叔父さんは、そのバッチを黒いスーツの左襟に付け、黒マスク警察官として、伝達の手順を確認するためにも、実際に電話し、対応の仕方を聞き疑われないように練習した。
いよいよ本番の時間になる。警察署から歩いても行ける場所に施設の門があり、その近くに車を駐車すると、黒マスクに成りきった叔父さんが、受付の監視員の前に立ち敬礼し、{黒マスク警察官は、警察手帳では無く、特別任務用のバッチで確認し合う}申請書控えを、渡し、最後に左のバッチを見せ用件を告げる。
「黒マスク警察本所からの伝達要請が有り,秘密情報の………、個人情報保護法、傍受不可の為、玄関では無く施設外、横の出入り口に以下2名を誘導、願いたいとお伝え下さい」
叔父さんは正面玄関ではなく、数メートル左側非常用扉の前に歩いて行き2人を待った。施設には、保護師(男性)、保護官(女性)が常務し、保護官の女が2人をドア近くに連れてきた。保護官は、ドアの隣の明かり取りの窓から、🪟黒マスク警官を頭のテッペンから爪先まで眺め、最後に左襟のバッチをジーッと確認すると、2人に囁き、扉のロックを解除したまま後方に下がり伝達が終わるのを待つ。
キョウコは、ハクトを扉🚪の前に立つ黒マスクの叔父に引き渡すと”‘” 直ぐ後ろで待機する保護官に向かい、何かを言う❓殴る??、、、、〜〜から、急いで外へ出て扉を閉めた”“’
ハクトとキョウコは、監視員に見つからないように隠れながら叔父さんの後に続いた。監視員に一礼と声掛けしている間に、2人は体を低くし通り抜ける。直ぐ様,駐車してる叔父のsilverの車に飛び乗った。
キョウコのお母さんから預かった当座のお金と岡山までの往復🎫切符とリュック(新しい携帯と2人の着替え)を渡し、無事に電車を見送り叔父さんは任務完了となる。” 後日談から、バッチの金箔が途中から剥がれそうになっていて、元のオマケの赤がチラ見えしていたようで、近間で実際に見られていたら間違いなくアウト❗️冷や汗💦ものだったと、、、、。”
これが粗方、キョウコからの脱獄劇の様子だった。僕は何かしっくりしない、不可思議な気がしてならない⁉️
(何で?スムーズに逃げられたの?保護官にキョンは何と話し説得したの?教えてくれよ❗️どうやって外へ出られたんだ…)““tu”u”u”“”
杉田は今日の午後、父親の仕込みの手伝いで,午後には先に帰った。そのため。黒マスクの手配リストからは逃れていると思う。
ラーメン屋は、週末が掻き入れ時で深夜まで営業する。僕は、ラーメンと炒飯を店でご馳走になり、父親に挨拶しそのまま2階に上がり明日の心配をしながらも、黒マスクとの激走による極度の疲労から倒れるように寝落ちした……………………………、、、、、(( _ _ ))..zzzZZ…………、、、アッ!、、ここは古い神社⛩ ?大和神宮だ。僕は導かれるままに境内に吸い込まれていき、禊の間を通り抜け、奥の祀り場へ着くと、キョウコが、古い木の唐箱から、紅色の字体の📜 巻物を広げている。
“‘”“ イザナギの神セオリズマイヒメ懐妊沙汰有候、神童『白兎』君子命名為る。水の天神女宮内子,是共封じ込めし理に在ら不、先の世の大和大納言宮祀りし継承姫、巫女の紫女現し神の童『白兎』称、我が子君臨示、天地天命掛け御守り役目為”’“”
白兎、、、ハクト⁉️水の神懐妊、、、封じ込められた?先の世の後継者のヒメ巫女、、、キョウコがハクトを死守❗️守りし役目で、あ、る、………………………………、キヨメタマエ ハライタマエ、、、キョウコが呟く、すると、どうした事か?頭を抱え込み、唸り声を挙げながら、その場に崩れ落ちる、、、((キョウコ⁉️どうしたんだよ〜岡山で何があったんだよ))、、、、、、、、、、、、)..zzzZZ………^^(( _ _ ))..zzzZZ………こ、ここは、何処?僕は訳が分からないまま前に進む。どこを見廻しても、クリーム色の壁、また壁、壁、通路には花一輪も無い、なんて殺風景な建物なんだろう!!と、思いながら暫く行くと、壁紙の途中の扉が突然開いて人が出てきた。
何と❗️ハクトだ!キョウコと一緒に濃紺のパンツと白のワイシャツを着た女と出てきた。建物(収容施設)の者らしき女は、書類の入ったファイルを持ち、2人を連れ出し、玄関が見える明るめの通路に出る。それからすぐに右に曲がり、北側の暗い通路で、少しだけ陽が入る窓(明り取り窓)の直ぐ横に在る、非常用扉の前に、2人を立たせ、ひとつ縛りの髪の40代後半の施設の女が、横の窓からしばらく外に立つ黒マスク警官を,少しの間、観察している。
そして、徐に、「伝言を聞いたならば、直ぐに自官の元に戻ること。伝達者もこちらの警官ですから、妙な真似は2人の為になりません、よいですね!」施設の女が、扉の施錠を解除し、キョウコに、開けるように促す。
彼女は頷き、何故か、辺りを確認するように見廻し,ハクトの手を引き、🚪を一気に開け怪しい警官に素早くハクトを預けた❗️キョウコは伝言を聞かず徐に扉を閉める!そのまま扉を前に、両手を重ね合わせ((右人差し指を天に向け))、、、、、キヨメタマエ、、ハライタマエ、、ノタマワク、、キヨメタマエ、、、ハライタマエ、、トナシ、、タマエナリ、と、一心不乱に早口て、幾度も唱える……
「何してる!!!黙りなさい!戻れ❗️」女がキョウコを捕らえようと手を伸ばそうとしたその瞬間、キョウコはいきなり振り向き女の顔に手を翳す、、、「ナニ⁉️何を、シ,タ、ノ,ダ?……」
’““『キ、キョウコ❓…』と、その時、上から見下ろしていた僕は、一瞬、キョウコと目が合った気がした……’””
施設の女はその場で固まり動けなくなる。女の眼球だけが、恐怖でグルグルと動いていた。
キョウコは直ぐに、ハクトと怪しい警官と連れ立って門の方角へ逃げて行った、、、、、
、、、(( _ _ ))..zzzZZ…………………ガラガラガラ、1階のラーメン屋のシャッターを開ける音で目覚める。僕は、暫く、放心状態だった。
(今のは夢❓イヤイヤイヤ正夢だ!そうじゃないだろう、リアル過ぎる。リアルタイムでは無い、やはり正夢か?イヤイヤ、正夢は目覚めてから起きる事だよナアア〜)
僕は、その時、頭が変になりそうな気がして、無理矢理自分を、納得させようと思った。
しかし、時間が経つにつれ、真実を伝える夢だったと確信に変わっていく。夢の中の出来事は、全て僕自身にも深く関わりが在るから、何かの力で知らされたのだと思っている。
最終章 開戦〜❹ 【ラスト】へ続く
大変長いストーリーを、お読みいただき,有難うごさいました。 固有名詞、名称等は全てフィクションです。 表紙は色鉛筆で適当に描いています、ご了承下さいませ。