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血迷ったので
ノベルで‐す
名前 ハナミヤ・ルアン
東の大地の剣士 主 男装を強いられている。
深い眠りに付いている彼の名はハナミヤ・ルアン。いや、、”彼”と表現するのは間違いか、、”彼女”と表現しよう。彼女は父が軍人で若くして母を無くしている16歳のまだ未熟な子供だ。彼女は東の大地、、、故郷で剣士を始めた。もう何も失いたくない、、その一心で今までやってきた。
ふとある日模擬戦終わりに黒猫と出会った。
吸い込まれるような金色の瞳をしていて毛並みが綺麗な猫だった。
そんな猫に見惚れていると猫が指輪を落とした。
「おぃ、、、!!!」彼女は黒猫を追いかけようとするがもう手遅れな事に気がつく。
「、、、」
昔から男装を強いられていて女性の物は禁じられていた。だが、彼女にだって乙女心は存在する。
可愛い服を着て、髪を巻いて、リボンを付けてお菓子を食べたりしたかった。
そんな無念からなのか無意識にその指輪を嵌めてしまい、、、、
「ッ、、、!?」気付くと見知らぬ部屋に居た。
周りをキョロキョロと見渡す。
その部屋は故郷とはまた違った雰囲気の部屋だった。
自分の記憶を遡り、少ない情報で今起きている事を頭で整理した。
だが、どうしても指輪を嵌めたところから記憶が思い出せない。
そう混乱していると静かに部屋の扉が開いた。
「お目覚めですか?主様。」
整った顔立ちをしている男性がティーポットを持って部屋に入ってきた。
「、、、」
彼女は剣士だ。警戒心が人一倍強く、本能的に男性に刀を向けた。
「大丈夫ですよ。私は貴方に危害を加える気はありません。」
男性の意外な言葉に少しだけ肩の力が抜けたようだ。
だがまだ安心はできない。人は嘘をつくからだ。
危害を加える気はない、、そう言って斬り掛かってきた奴を何十、、何百と見てきたからだ。
そんな言葉だけで彼女は信じる筈もなく、また肩に力を入れた。
「誰だ貴様。」
そう問いかける。すると男性は片手を胸にあて、少し頭を下げた。
「私はベリアン・クライアンと申します。」
すると男性はフッ、と少し微笑んだ。
「、、何故俺は此処に居る、、」
どう思い出そうとしてもやはり指輪を嵌めた辺からの記憶がない彼女は問う。
「貴方は選ばれたのですよ」
そう言葉を男性は口にした。
「選ばれた、、?何にだ?」
唯の剣士が何に選ばれるのだ?ロクに表社会にでない存在が選ばれるというのは珍しい。
「デビルズパレスの主にです、、」
そう男性が口にした言葉に彼女は衝撃を受け、頭の中で考えるがやはり脳の処理が追いつかず、混乱してしまい_________