恋はのんびり

愛し合うことは、はしたなくない。目黒がそう言ってくれた。

僅かばかりの、渡辺の悩みも解消して、目黒に愛してもらって嬉しいのを、我慢しなくなった。

毎日のように会えるわけじゃないから、会えば愛し合うのも、抵抗なくなった。

練習日。

目黒ーしょっぴー。今日来る？

渡辺ーん、い・・

ラウー俺も行く！

目黒ーラウ・・。

ラウーいいでしょ？

渡辺ー2人で、めめの料理食べたいよな？

目黒ーしょっぴー・・。

誰にも言えない恋だから、仕方ない。ラウールに来るなと言えない。

目黒が小さくため息を吐いた。

渡辺が、皆んなに知られるのを怖いからと言う。

メンバー内では、1番の仲良しということになっている。

渡辺はそれで満足しているが、目黒は恋人と言いたい。

渡辺ーやだやめて。

目黒ー翔太くんは、ラウが一緒でもいいの？

渡辺ーそのために、うちのリビングをお前の家みたいにしたじゃないか。

目黒ーそれでいいの？

渡辺ーお前の家にいるみたいでいい。

渡辺は、今の現状で満足している。が、目黒は違う。

可愛い渡辺を自分の大事な人と言いたいのだ。

ちょっと2人の考え方にズレが生じた。

渡辺が目黒に申し訳ないと思ってしまった。そうなると、渡辺は目黒に会いにくくなっている。

目黒ー翔太くん。会えないの？

渡辺ー俺が臆病だから、皆んなに言えなくて、目黒は、嫌だろ？

目黒ー嫌じゃない。ちょっと残念に思うだけ。会いに来て？

渡辺ーラウが来るから、目黒がうちに来て？

目黒ー今日、仕事終わったら行くから。

渡辺ーん。

仕事は、渡辺の方が早く終わった。

家に帰ってきて、晩ご飯をどうしようと思うけど、目黒が何時に帰ってくるか分からない。

LINEで、食事どうする？と送ったが、仕事中か、既読にならなかった。

渡辺は、ソファにシーツを持ってきて、包まって眠ることにした。

食べ物の匂いと頭を撫でる手の感触。

渡辺ーおかえり。

目黒ーただいま。

渡辺ー何か買ってきた？

目黒ーん、あんまり、たくさんじゃないけど、ちょっと、つまむように。

渡辺ー食べる。

目黒ーダイニング？ここ？

渡辺ーここ。

目黒ー持って来る。

2人はYouTubeを観ながら食べる。

渡辺は少ししか食べない。

目黒が見てると、申し訳ないなぁって顔してる。

目黒ーもう、気にしなくていいよ？

渡辺ーだって・・。

目黒ー翔太くんが、怖いって言う気持ちも分かるから。

渡辺ーごめん。

目黒ーそんな顔しないの。内緒でいいよ。

箸を置き、目黒に抱きつく。

しっかり食べないとと目黒は箸を渡辺の口に運ぶ。

臆病な自分が嫌になる。渡辺は涙が出てくる。

目黒ー泣かないよ？

渡辺ーん、もういい。

目黒ー片付けてくるね。

渡辺ー俺がする。

目黒ーいいからいいから。

目黒がキッチンで片付けをしてるうちに、渡辺は服を脱いでシーツに潜る。

目黒がソファの下に渡辺の服を見つけ、シーツに潜っていく。

シーツの中、赤い顔してる渡辺の手を取り、キス。小さな声で唄う。

♬ 僕に大切にされてください〜♫

渡辺の目から涙が零れる。

目黒に抱きつくと、服を脱がせる。

脱がしてもらいながら、目黒は渡辺のあちこちにキスをする。

渡辺ーいい？臆病でもいい？

目黒ーん、いい。

渡辺ーあ、あの、愛してくれる？

目黒ー喜んで。

渡辺ーはぁ・・いい・・変じゃない？

目黒ー大事な人・・好き。

渡辺ー大好き・・はぁはぁ・・んっ・・んっんっ〜んっ。

目黒ー泣かないよ。

渡辺ーんっ・・いい・・もっと・・あいして・・。

渡辺ー抑えられない・・たまんない・・はぁはぁ・・だめ・・。

渡辺ーくる・・なんか・・くる・・熱い・・。

目黒がシーツを剥ぐ。

渡辺は、前は、既にイッている。

後ろが感じるのだ。

ピンク色の肌が綺麗だと思う。

目黒が深く穿つ。渡辺は首を振って快感を逃がす。

渡辺ーあっ・・あっ・・いい・・助けて・・あぁ・・はぁはぁ・・

意識を飛ばした。

大事に抱きしめている目黒。

何度も頬にキスをする。