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小さな幸せ

1 - 小さな過ちwithレイマシュ

♥

1,072

2024年04月21日

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ずっと書きたかったノベル! 記念すべき1作目はマッシュの声優さん(小林千晃さん)ネタです!

カプ⤵︎ ︎

レイマシュ(若干フィンマシュ?)

では本編へ





_______________________





マッシュside

「今日も平和ですな」

そんなことを呟きながら自分で作ったシュークリームの山にもう1つと手を伸ばす

「平和…?」

とドット君とランス君の喧嘩を遠い目で見つめてるフィン君もまた、小さい口でシュークリームを食べていた

「あの二人、1周回って仲良しだよね」

「そうかなぁ…」

いつもと同じような空間で同じような会話をする。やってない課題を除けばずっとこの時間が続いて欲しいと思えた

喉が渇いたな、とシュークリームを食べる手を止める

手元にあったコップの中身も見ずに飲んだのは一生の不覚だった

「ゴクッゴクッ…ぷは」

これ、オレンジジュースじゃない

中身を確認しようとした時

「マッシュ君!?それ僕のコップ…!」

しまった、フィン君のだったのか

フィン君の顔は少し赤くなっていたけど重要なのは今そこじゃないから置いておいて

「ごめん、ところでこれ何?」

「え?牛乳だけど…」

…牛乳?

「本当?」

「うん」

やってしまった

ガタッと音をたてて椅子から勢いよく立ち上がる

「…ちょっとトイレいってくる」

「え、行ってらっしゃい?」



「うぅ…」

お腹が痛いすごく痛い

昔から牛乳を飲むとお腹が痛くなる、なんでかは分かんないけど

フィン君やドット君にバレたら気を遣わせちゃうからバレないように隠してきたつもりだってけど今回のはマズかったかな…なんて考えてたら痛みも少し収まってきた

そろそろ出よう

カチャンとドアの鍵を開けて顔をあげたら心臓が止まるかと思った、というより一瞬止まってたと思う

「…レイン君?」

「…」

そこにはいつもより眉間にシワが寄ってるレイン君がいたから

「どうしたの?怖い顔になってるよ」

今思えば失礼だったかな、この質問

「フィンからマッシュがトイレから帰ってこないと連絡があってな、二人から目を話せないからと頼まれて見に来れば」

「さっきの呻き声はなんだ?」

あの、顔が近いです。って言いたかったけど圧がすごすぎて言えなかった

「…お腹壊してました」

絞り出した声も本当のこと言ってるのに自信なさげに弱々しい

「本当か?」

ひぃ、さらに顔を近づけてきたこの人。もう少し自分の顔の良さを自覚して欲しい

「ほ…本当です…」

お願いだからこれ以上顔近づけないで、というからこれ以上近づいたらチューしちゃ

チュ

…?

何が起こったのか分からないまま今自分の身に起きたことを整理しようとしてみる

無理だった

目の前に‘やってしまった’というような顔をしたレイン君がいることぐらいしか頭に入ってこない

…チューした?僕とレイン君が…チュー…

可能性として出てきたものを頭に並べてみた

「!?」

顔が真っ赤になったのが自分でも分かるぐらい頭に熱が集まって、同時にすごく混乱した

なんで急に?なんで僕にしたの?チューってなんだっけ?

頭がクラクラする

「…すまない」

「…大丈夫です」

何に謝ってるのか分からないまま返事をしてしまったけどレイン君の顔が僕と同じぐらい真っ赤になってたことははっきり覚えてる

「だ…大丈…」

僕の頭はここでキャパオーバーした

起きたら保健室のベットの上で、横には寝顔もかっこいいレイン君がいた

今でも思い返したら恥ずかしいけど僕はレイン君のおでこに軽いチューをした後布団に潜って自問自答した

好きなのかな…… 大好きだな



_______________________



レインside

やってしまった…

フィンに頼まれて見に来てみれば好きなやつの苦しそうな呻き声、眉間にシワが寄るのも当然だろう

しかしあろうことか俺は何も考えずアイツと唇を重ねてしまった。思い返すだけで羞恥心と自分の自制心の無さにイライラしてくる

自分の犯してしまった罪で顔が熱くなるのを感じているとポカンとしていたマッシュの顔が急に果実のように赤くなった

怒っているのだろうかと思いとっさに謝罪の言葉を絞り出す

「…大丈夫です」

やはり怒っているのか、目を合わせようともしなくなってしまった

焦りながら謝罪の言葉を探していると突然マッシュの体がふらりと傾いた

「マッシュ!」

とっさに倒れてきた体を受け止めると信じられないぐらい熱かった

混乱する頭を抑えながらマッシュの体を担ぎ急ぎ足に保健室へ向かった

ベットで眠るマッシュの顔色はさっきより良くなったようで一瞬安心したが自分の過ちを同時に思い出し頭が痛くなる

「はぁ…」

ため息が出るが全ては俺の失態だ、コイツが起きたらすぐに謝ならなければ

…色々な事が一気に起きすぎて少し体に負担をかけたようだ。 神覚者としてこんな所で眠るようなことは決してあってはならないのだが…

「すー…すー…」

可愛い後輩が起きるまでの間だけは、心配性な先輩でいさせて欲しい





_______________________





いかがだったでしょうか!初めて作ったので感想を書いてもらえると嬉しいです!

では!

この作品はいかがでしたか?

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コメント

2

ユーザー

最高でしたッ!!!かくの上手すぎません???主さんの作品毎回面白すぎます!!(´。✪ω✪。 ` )

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