僕の名前は星野世良。
高校生2年生。
僕にはある秘密がある。
それは…男と付き合ってることだ。
しかもその相手というのが学年一いや学校一女子からモテるイケメン、川村龍生なのだ。
告白してきたのは向こうからだ。
最初は断っていた。でも、毎日のように絡んでくるため仕方なく受け入れた。
本当は興味なんかなかったしすぐに別れようと思っていた。だけど、まさか彼に惚れてしまうなんて予想してなかった。
9月
重い足取りで学校へと向かう。
「今日から学校か、、、」
夏休みが終わって登校する学生たちの思い出話が耳へと入ってくる。
『夏祭り楽しかったね』や『課題終わってない』とか
僕はそんな思い出に浸る余裕もなく夏が過ぎ去った。そんなことをふと思っていると聞き覚えのある声が聞こえた。
「おはよう世良くん」
そこにいたのは龍生だった。僕はこの夏何度も龍生にデートに誘われたが、『課題が忙しい』だの『家族と出かける』だの言い訳を作っては断ってきた。だが、さすがに可哀想と思って花火大会は一緒に行った。
「おはよう」
「花火大会の日のこと怒ってる?」
そう聞いてきた彼は少し寂しそうな顔をしていた。実は、花火大会のあと家に帰る時に別れ際に引き留められた。そして、僕の唇と彼の唇が触れた。彼はその後顔を赤くし「またね」と言い帰ってしまったが、その日から僕は彼のことが頭から離れなくなってしまった。
「ううん全然怒ってないよ。」
「なら良かった。」
学校に着くと龍生は女子たちに囲まれてしまった。だから僕は邪魔をしないようにすぐその場を離れた。
教室に入るとクラスメイトが「おはよー」と声をかけた。僕も「おはよう」と返した。今日は半日授業だからか教室の雰囲気はゆるっとしていた。そんな空気感が嫌で教室を抜け出し保健室へと向かった。
僕はもともと体が弱く保健室へ行くのは慣れていた。
保健室のドアを開け保健室内を見回すとそこでは男子からの人気者の茂木茉優さんと僕の彼氏の龍生がキスをしようとしていた。
誰も来ないと思ったのか二人は啞然としていた。僕は意味が分からなかった。
あんなに僕のことを「好き好き」なんて言っていた彼が僕ではない誰かと”そういうこと”をしようとしているなんて。
僕は瞬く間にドアを閉めてその場から逃げ出した。
ー龍生目線ー
一瞬何が起こったか分からなかった。俺はすにその状況を理解した。俺は俺に触れている茂木の手を離して保健室から駆け出した。
そして、世良くんならどこに行くかを考えた。手始めに屋上へ向かった。しかし屋上には誰もいなかった。次は体育倉庫へ向かった。でも用具しか置いてなかった。
俺は途方に暮れているところで世良くんと誰かが歩いているのを見た。
ー世良目線ー
僕は誰も来ないような一階の資料室の方へと走った。全速力で走ったため息が上がりその場へ倒れ込んでしまった。すると、「大丈夫ですか?」という声が聞こえた。
顔を上げるとそこには中学からの友人の桐谷慎太がいた。
「世良?だよね」
「慎太…」
心配そうな顔をする慎太を前に僕は意識を失った。
何時間経ったか分からない。でも目を覚ますとそこは保健室で僕の様子をうかがう慎太がいた。
「いま…なんじ…?」
「今は9時半」
一時間くらい僕は寝ていたらしい。
「授業行かなくていいの?」
「今日始業式だから別にサボってもバレないだろ 」
中学校の頃からずる賢いところは変わっていない。でも、過剰に人を心配するところも変わらない。
「なんかやなことあった?」
「いや特に」
昔から慎太が優しくしてくれるのは嬉しい。でも今はそれと同じくらい苦しい。なぜなら僕の私情で慎太に心配をかけてしまったからだ。
僕は体を起こして靴を履いた
「もう大丈夫なの?」
慎太はそう言って顔を覗き込んできた
「うん。少し寝たら楽になった」
「それなら良かった。」
「じゃあ教室戻るね」
そう言い僕は保健室を出た。
「待って」
慎太は僕を呼び止めた
「教室まで送る」
「いいよそこまでしてくれなくて」
僕は丁寧に断ったが慎太は聞く耳を持たなかった。
廊下を歩く足音が響く。
世間話をしながら僕たちは教室へと向かった。
「じゃあ俺体育館行くから来たくなったら来てよね」
別れ際そんな事を言い慎太は体育館へと行ってしまった。
教室に入ると見覚えのある顔があった。
「どこ行ってたの?」
震えた声で質問をする彼に僕は近づいた。
「さっき保健室で何してたの?」
彼の質問には答えずに僕は彼に問う。
彼は少し困ったような絶望したような顔を浮かべて言った。
「あれはっ…茂木が勝手にしたことで俺は何も…」
「でも、なんで抵抗してなかったの?」
「それはっ…」
言い訳なんか聞きたくない。でも、言い訳を聞いたところで僕は彼の事を僕は嫌いになんかなれない。
高ぶる感情を抑えて口を開こうとした彼の口元にそっと手を当てた。それと同時に僕は目から雫が零れ落ちた。
「どう…して?」
ー龍生目線ー
大粒の涙を流す君のことを俺はそっと抱きしめた。俺の胸の中で泣く君を見て俺は絶対にもう泣かせないと決めた。
君が落ち着いた後俺は君に言った。
「俺は今もだけど何度生まれ変わっても世良くんのこと好きになる自信ある。それくらいの覚悟で世良くんに告ったから」
「本当に?嘘じゃない?」
震える君の声は何処か嬉しそうだった。
俺達は学校なんかほったらかして昼の街へと駆け出した。
それから映画を観たりゲーセンに行ったりカフェでお茶したりした。そんなことをしていると時間はあっという間に8時をまわっていた。
君は「家帰ろう?」と言ったが俺はそんな気は無かった。君の手を取り俺は夜の街へと踏み出した。
君は動揺していた。だが俺はそんなことを気にする様子もなくまっすぐラブホテルへと向かった。
ラブホテルへ着くと世良くんは
「止まるだけだよね?」
と聞いてきた。俺は
「さあ。どうだろうね?」
と曖昧な返事をした。
君を風呂に入らせている間にゴムやローションの準備をした。
君が上がってきたので俺も風呂に入った。
俺が上がると君はもう寝ていた。俺は寝込みを襲うのは好きではないがぐっすりと眠る君の首元にそっとキスをした。
「んぅっ」
俺は起きたのか心配になった。だが彼はまだ気持ちよさそうに寝ていた。
君の首元を噛んだりキスマークをつけたりしていた。その度に君が喘ぐのだから俺のモノは勃ってしまった。
「そんな声出す世良くんが悪いよね。」
俺は手にローションを垂らした。そして、寝ている君にまたがるように乗った。
シュコシュコシュコシュコ
君が喘ぎ泣き俺に縋り付くことを考えただけで俺のモノは大きくなっていく。
シュコシュコ
ビュルルルル
俺は自分の精液を君にかけた。しかし俺のは全く収まらない。
我慢が限界に達し俺はついに君の穴に俺の指を入れた。
「んふぅっ♡んあっ♡」
だんだん濡れていく君の中には俺の指が三本も入っていた。そろそろと思い俺は指を抜いた。それと同時に君が目を覚ました。
「なにこれぇ?」
寝ぼける君を前に俺は我慢できず俺のを挿れた。
パンッパンッ
「んあ”ぁぁぁ///そこっやらぁ」
「ここはね前立腺っていって男でも気持ちよくなれるとこだよ」
「前立腺?」
パンッパンッパンッ
「あぅっ///そこっきもちっ」
「初めてでそんなに感じれるなんて世良くん才能あるね!」
パンッパンッパチュンッパチュンッ
「音変わってきたね 」
「んあっ///いやっそこやらっ」
パチュンッパチュンッゴチュッゴリュッ
「おくっ///きもちぃ」
「もしかして結腸まで届いたかな」
「んぁっ///そこっもっと 」
ビュルルルルッ
「あれ?もう出ちゃったの?早漏だね」
「ちがっ//そうろうじゃっないからっ」
「やべえ。俺もそろそろ出るは」
ビュルルルル
「んぁ”あ”ぁぁ///チカチカ」
コテッ
あぁ落ちちゃった。
まあいいか。
次の日
「おはよ世良くん」
「お”は”よ”」
「すっごい声かれてんね」
「だ”れ”の”せ”い”だ”と”」
カクッ
あぁ昨日やりすぎちゃった
身体の関係をもったその日から僕たちはただの恋人たちではなくなった。
ーEndー