テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸るぅと
大丈夫かな、莉犬。
無理してないかな。
怖い思いしてないかな。
頭の中は毎日、莉犬のことでいっぱいで他の事が考えられなくなる。
お医者さんが色んな人と話し合った結果、莉犬とジェル君を同じ部屋にすることが決まった。
それはもちろん、条件付きだ。
2人のうちどちらかが、暴れた時、もうどちらかが身体的肉体的に何かしらの損傷した場合、2人はバラバラの部屋になる。
つまり、さっきと同じようなことがあった場合バラバラの部屋になる可能性が高いということだ。
ジェル「俺も、入院するん、?」
ジェル「なんでや?」
ジェル「ずっと一緒じゃないん?」
入院が決まった時、ジェル君はそれを拒んでいた。
そりゃあそうだろう。
前までは入院していなかったけれど、我々の独断で入院することが決まってしまったのだから。
そして、ジェル君はきっと入院するのが嫌だったのだろう。
それは随分と前から感じていたことだった。
ななもり「ずっと一緒だよ」
ななもり「でも、ずっと一緒に居るには」
ななもり「こうするしかないんだ、」
ジェル「もっと、他のあるやろ?」
さとみ「ジェル。嫌なのはわかる。」
さとみ「でも、お前の体は休みたいって」
さとみ「言ってんだ」
ジェル「そんなこと言っとらんッ!!」
さとみ「言ってる」
さとみ「俺が言うんだ、間違ってねぇよ」
ジェル「ッ…!!」
さとみ君は冷たく言い放つ。
るぅと「そんな言い方ないじゃないですか」
さとみ「思いつかなかったんだよ、」
さとみ君は言葉を伝えるのが得意ではない。
言葉を直球に打ってしまう。
そして、その言葉という玉が時には人を苦しませるものになる。
さとみ君はそれを分かってはいるけれど、どうしてもそこら辺は上手くいかないらしい。
るぅと「ジェル君」
るぅと「僕、ジェル君とまた活動したいです」
るぅと「莉犬も、ころちゃんも、さとみ君も」
るぅと「皆思ってます。」
るぅと「でも、まずはね」
るぅと「休めることが大事なの」
るぅと「莉犬も同じ」
るぅと「今は無理しちゃいけないの」
るぅと「体に対抗するんじゃなくて」
るぅと「体に素直になるの」
るぅと「そうすれば、また、僕達と」
るぅと「活動できるから」
ジェル「わかってたんよ、」
ジェル「休まなきゃってな、、ポロポロ」
ジェル「でもな、でもなぁッ…、、ポロポロ」
ジェル「どうも上手くいかないんよ、ポロ」
ころん「僕達でもムズいからね」
ころん「ジェル君だけじゃないよ」
ころん「ひとりじゃないんだよ」
ころん「僕達だっているんだ」
ころん「今は寝てる王子様だってそうだよ」
皆は、一斉に莉犬のことを見る。
莉犬はまだ眠っていた。
疲れているのだろう。
ジェル「莉犬、、」
ななもり「莉犬君と同じ部屋だけど大丈夫?」
ジェル「ほんま?」
ななもり「ほんとだよ」
ジェル「そっちの方が心強いかもしれへん、」
ななもり「ほんと、?良かった笑」
さとみ「言っただろ?笑」
ななもり「だね、さとみ君の言う通りだ笑」
2人は笑いあっていた。
正しい選択を取らなくちゃいけないと考える紫の王子なー君と。
何時でも言葉を直球に投げて、自分の気持ちを精一杯に伝えるピンクの王子さとみ君。
2人はまるで正反対の道にいるような気がするけれど、もしかしたらそれが逆に良かったのかもしれない。
ジェル「俺、入院するわ、」
ジェル「皆にも迷惑かけた無いし、」
るぅと「迷惑なんかじゃないですよ」
るぅと「逆に休んでくれたから」
るぅと「僕たちは嬉しいですよ」
るぅと「無理してるジェル君なんて」
るぅと「見たくないですから笑」
ころん「腹黒王子が優しい」
るぅと「はー?腹黒じゃないですけど!?」
ジェル「元気やな、笑」
ジェル「なんか、元気でたわ」
ジェル「ありがとうな、笑」
優しく笑っていた。
向日葵のような優しい笑顔だった。
ジェル君は明日から入院することになった。
今日は皆でジェル君の家に行って荷造りと、掃除をして、少し楽しむことにした。
莉犬の頭を優しく撫でてから、病室から出る。
看護師「今日はありがとうございました」
看護師「私達が見ておりますので」
看護師「安心してくださいね笑」
この人なら任せられる。
さっき僕たちは痛感して感じた。
るぅと「はい、莉犬をお願いしますね」
皆を代表して僕が先に礼をする。
すると、後ろにいた皆全員が深々と礼をして、よろしくお願いしますと再度伝えた。
𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸ジェル
急に決まった明日からの入院。
正直、莉犬がパニックになった時、自分はどうしようもなく焦っていたし。
若干パニックになりかけていた。
最初言われた時は、
俺が邪魔だから入院させようとしているのだと勘違いしてしまった。
もちろん、それが好意でそうしてくれたということは今は分かっているけれど。
何となく寂しくて、嫌だった。
莉犬もこの気持ちは一緒なのだろうか。
一緒に自分の家に帰って、キャリーケースに荷物を詰めていく。
足りないものは、皆が買い出しに行ってくれて。
最後の夕飯は皆でひとつの机を囲んで、温かい鍋を食べた。
一人で食べると余ってしまうけれど、5人食べると案外すぐに無くなってしまった。
莉犬もこうやって、入院出来れば良かったのに。
今更ながらに、そう思ってしまう。
莉犬は、あの日自分の腹を包丁で刺してタヒのうとした。
きっとそれは社会への抵抗と、自分への罰だ。
そして、あの日さとみが居たから助かった。
さとみがいなかったら、今頃莉犬は一人で
タヒんでいたのだろう。
寂しかっただろうな。
そう思うと、俺がどんなに恵まれているのか嫌でも感じてしまう。
自然と涙が出てきてしまう。
さとみ「どした?ジェル」
ジェル「いやぁ、ッ…ポロポロ」
ジェル「俺幸せなんやなぁッて…ポロポロ」
ジェル「莉犬、一人で今居るんやで?」
ジェル「俺はみんなに囲まれて…ポロポロ」
ジェル「幸せやなぁッ…ポロポロ」
るぅと「ふふ、僕たちも幸せですよ」
るぅと「ジェル君といれて、皆といれて」
るぅと「すっごく幸せです」
満面の笑みで俺に語りかける。
ななもり「俺も幸せだよ」
ななもり「俺皆のこと裏切ったのにさ、」
ななもり「まだ皆といれてるんだもん、」
ななもり「俺は幸せ者だね、、」
なー君…。
なー君だってそうだろう。
なー君がやってしまった事だけど、自分に非があるのはわかっているだろうし。
不安になっただろう。
ジェル「なー君が助けてくれたんや」
ジェル「俺たちのことを」
ジェル「なー君に助けられたから、」
ジェル「今ここにいれてるんや」
ジェル「なー君が悪くないなんて言わへん。」
ジェル「でも、なー君が居ないと」
ジェル「嫌やねん」
ななもり「ジェルくぅん…ポロポロ」
ジェル「大泣きやで笑」
さとみ「いいなぁ、すと〇りって」
ななもり「ええなぁ、笑」
皆で笑い合う。1人を除いて。
いつかは、莉犬もこの場にいて一緒に食べれる日がまた来ればええな。
そんなことを思いながら、皆で丸くなって暖かくして寝た。
その日は、いつもと違っていい夢を見た。
幸せだった。
コメント
5件
(´;ω;`)
最後、みんなで仲良く丸まって寝るのかわいいっすねぇぇ… 尊いっすねぇぇ… 結局2人とも入院ですけどなんとかまとまりそうでよかったです!!! 次回も楽しみにしてます!