テラーノベル
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ほんと少しだけ嘔吐表現があります。
苦手な方は飛ばしてください。
飛ばしても内容は理解できるのではないかと思います。
𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸ジェル
起きてすぐ、皆で荷物を持って莉犬君が居る病院に行った。
莉犬はまだ薬が効いていて起きてこないとの事だった。
医師「おはようございます、ジェルさん 」
医師「体調はいかがですか?」
ジェル「普通です」
医師「そうですか」
医師「これから、入院ですが、、」
医師「心配なことはございますか?」
丁寧に聞いてくれる。
ジェル「ないです」
医師「わかりました」
医師「隣には、莉犬さんも居ます」
医師「大丈夫です」
医師「安心してくださいね」
優しく笑いかける。
それは昔メンバーが俺にしてくれたように。
医師「じゃあ、行きましょうか」
服を入院服に着替えて、莉犬が眠る病室に向かう。
そして、そこは今日から俺の病室になる。
さとみ「えー、その服かっこいいじゃーん」
ころん「どれどれ、えぇマジかっこいい」
ころん「寝巻きにしようかな笑」
2人は少しでも俺が安心できるようにと普段どうりに俺に接してくれている。
ななもり「莉犬君、まだ寝てるかなぁ」
ジェル「そろそろ起きてるかもしれへんな」
るぅと「起きたらびっくりでしょうね笑」
ジェル「え、言ってないん、?」
るぅと「寝ちゃってたので言えなくて、笑」
ジェル「そうなんや、」
ななもり「大丈夫、莉犬君なら、大丈夫だよ」
医師「入ったら」
医師「荷物は戸棚にお願いします」
医師「部屋には、莉犬さんのためでは」
医師「ありますが、看護師もいますので」
医師「ご不明なところがあれば 」
医師「お願いします」
医師「それでは私は」
医師「朝ごはんを看護師が持ってくるまでは」
医師「ゆっくり過ごしていてください」
ジェル「はい、 」
隣を見れば、莉犬がいて。
周りを見れば、みんなが居た。
莉犬は、昨日よりかは顔色は良くなっていたが全回復には程遠い顔色をしていた。
それでも、弱弱とではあるがちゃんと息をしていて、生きてることを何度も何度も確認してしまう。
莉犬のことを縛る道具はまだ着いたままで、まるで罪人のようにも見えてしまう。
ななもり「顔色、良くなってるね」
るぅと「まだまだですけどね」
心配そうに莉犬のことを見る。
さとみ「大丈夫だろ、また起きたら」
さとみ「いつもどうり、ふざけるさ笑」
ころん「そうそう!」
2人は、不安そうではあるが少し落ち着いているように見えた。
さとみは年齢、性格から見ても何となく、落ち着いたイメージがあるから想像ができる姿ではあったが、
ころんはリスナーや俺達にも子供組と言われてしまうぐらい少し幼さがあって、落ち着かないイメージがある。
でも本当は、誕生日的には実は俺よりも少し上で上から数えたらころんの方が実は俺よりも大人だったりする。
だから、もしかしたらこういう、ころんの少し頼りがいがある行動を見る機会はあまりなかったりもするのだ。
そう考えると、改めてころんの役割の把握能力は凄いなと思う。
ころんは俺によってバナナキャラ(猿キャラ)のイメージがついている。
他のメンバーよりも、少しおちゃらけたイメージがあって尚且つ、元気なキャラだ。
ファミリーが悲しんでいれば、積極的に話しをかけて、「飯行こ!」と少しでも元気になれるような場を作ってくれる。
ファミリーの太陽だと言ってもおかしくないだろう。
莉犬「んッ…」
莉犬「動けなッ…い」
莉犬「はぁッ…なんでまた着いてるのッ…」
莉犬「あれ、皆…なんでいるの、?」
莉犬は起きたかと思うとすぐに、拘束道具が自分の体にまとわりついているのを確認した。
そして、ゆっくりと見上げるように俺達を見渡す。
ななもり「ジェル君も入院することになった」
莉犬「へ、?」
ななもり「莉犬君の隣ね、よろしく」
ゆっくりと俺の方を見る。
莉犬「ジェル君…」
莉犬「俺の…せい、?」
声を震わせながら、俺に問う。
ジェル「莉犬のせいじゃないで」
ジェル「俺が悪かってん、」
ジェル「俺が弱かったからいけんかった」
さとみ「誰のせいでもないべ」
さとみ「莉犬も、ジェルも」
さとみ「誰も悪くない」
さとみ「2人が気に病むことはねぇよ」
俺たちが傷つかないように、優しく声をかけてくれる。
莉犬「ごめん、ジェル君…」
何も悪くないと伝えても莉犬は反省の意を変えないようだった。
ジェル「俺もごめん」
ジェル「もう、謝らなんでや」
ジェル「莉犬が悪かったとしても、」
ジェル「俺は莉犬のことを許すで」
莉犬「そっ、か、」
目線を落としながら、そう言った。
𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸莉犬
目が覚めると、体が動かないことに気が付いた。
目線を落とせば、昨日暴れた時に使われたのだろう道具が体にまとわりついていた。
その道具は、まるで俺をくい止める醜い鎖のようにも見え今にも外したくなる。
なんとなく、気配を感じて前を向くと周りにはみんなが居た。
莉犬「あれ、皆…なんでいるの、? 」
俺はそう問いかけた。
なー君が簡潔に理由を教えてくれる。
ジェル君が精神的にも、身体的にも、辛いことは分かっていた。
でも昨日までは、当たり前のように皆と居て。
当たり前のように、笑って話していた。
でも、今俺も目の前にいるジェル君は入院服に着替えてベッドに座っていた。
当たり前のように病院には居なかった存在。
それが、今になって急に俺の隣にいるのだ。
俺が原因だったとしか考えられなかった。
それを聞いても、皆は違うと首を振った。
その答えは、心の底どこかで分かっていた答えだった。
看護師「おはようございます、莉犬さん」
目の前には昨日、押し倒した看護師さんがいた。
莉犬「あッ…」
俺が昨日してしまったことが、悪夢のように思いかえってくる。
看護師「大丈夫ですよ。笑」
看護師さんは笑っていた。
でも、看護師さんには昨日は無かった絆創膏が腕に貼ってあった。
莉犬「痛かった…ですよねッ…」
莉犬「ほんとに、ごめんなさいッ…」
莉犬「自分でもなんでやったのか…」
莉犬「分かん…なくってッ…」
看護師「大丈夫です、慣れてますから笑」
看護師「それに、痛く無かったですよ」
莉犬「痛く…ないんですか…?」
看護師「痛くなかったですよ」
莉犬「ほんとに、?」
看護師「ほんとの、ほんとですよ」
莉犬「良かった、良かったよぉッ…」
莉犬「ごめんなさい、ごめんなさいぃッ…」
看護師「あぁあぁ、笑」
看護師「泣かないでくださいね笑」
莉犬「ひっくぅ、ひっく」
ころん「えーわんわん泣いてる笑」
ころん「いいこぉ、いい子だよぉ、笑」
莉犬「いい子じゃないッ…」
莉犬「いい子なんかじゃないよッ…」
莉犬「俺、悪い子なのッ…」
ころん「違うでしょお笑、よちよち笑」
ころちゃんは、暖かかった。
まるで、太陽の下で乾かしたばっかりのお布団みたいな。
甘い匂いもした。
俺は、ころちゃんの胸に顔をぐりぐりと押し付ける。
ころちゃんは優しくずっと撫で続けてくれた。
さとみ「おーい、ご飯来たぞ」
さとみくんは、俺ところちゃんの体を離すように俺の机にお昼ご飯を置いた。
ご飯はいつものとは少し変わっていた。
看護師「ご飯、変えてみました」
看護師「食べてみてくれませんか、?」
看護師「無理だったら、大丈夫ですよ」
看護師さんの話を聞きながら目線を落とす。
スプーンを口にゆっくりと運んで、ごくりと体が嫌がるのを無視して勢いよく飲み込むようにして食べた。
看護師「どう、ですか、?」
口に運んだ食べ物は、前のように喉で突っかかるような味がしなかった。
喉をするりと通りお腹へと溜まっていく。
莉犬「…大丈夫です、笑」
莉犬「美味しい…ですポロポロ」
今までは食べたくても喉を通らなかった食べ物が、食べ物じゃなくなるように、するするとお腹に溜まっていく。
その感覚が、今まで自分を思い起こすかのように少しずつ食べ物を口を運んでいく。
莉犬「美味しい、美味しいです…ポロポロ」
るぅと「良かったね、莉犬」
るぅと「食べれたね」
でもその時間が終わるのは早かった。
口に運んだ食べ物が一気に逆流するかのように喉まで上がってきていた。
莉犬「うぐッ…」
最近は食べ物ではなく注射や点滴で栄養を補っていた。
そんな体がすぐに食べ物に対応するのは到底難しいものに決まっていた。
看護師「吐いちゃいましょう」
この前は受け入れられなかった状況。
今の俺だったら少し受け入れられるような気がした。
莉犬「おぇッ…」
少しずつお腹に溜まっていた食べ物を戻していく。
莉犬「はぁっ、はぁ、」
看護師「疲れましたね、お疲れ様です」
戻してしまった食べ物。
昨日感じた、劣等感はもう今は感じなかった。
コメント
3件
投稿ありがとうございます! 前とは少し変わってきましたね! りぬさんが少しずつ回復しているような気が…? 毎度毎度神作をありがとうございますっっ…! 次回も楽しみにまってます!!
( *˙ω˙*)و グッ!