ut side
「部活動見学……?めんど……」
僕の名は大神鬱。我々学園に通う中学一年生。今日の放課後から部活動見学があるから見に行けと言う事らしい。まあ、普通はみんな行くだろう。中学校上がって一番楽しみなのが部活動って人もいるくらいだし。でも正直僕は惹かれ無い。まあ理由は判ってる。同じクラスに『彼等』によく似た人が居るからだ。当然知ってるはずは無い。僕の通ってた小学校からこの学校に来た人なんて僕しか居ないから。それでも僕が『彼等』を知っているのは
____前世の記憶を持っているからである____
「多分、あれってシャオちゃんとトンちだよね……」
そんな事を呟きながらそそくさと帰ろうとすると同じクラスのある人が声をかけて来た。
「なぁなぁ、サッカー部の中三になスッゲーイケメンな奴おるらしいねんで!見にいこうぜ」
「ふぅん……行こ」
サッカー好きのイケメンときたら『アイツ』を思い出させるな……誰よりも明るくて元気な僕の相棒を。
ワーワー!
「元気やね……僕はそんな体力無いけん入らんけど」
「入らんけどあの先輩目的で去年もサッカー部見学は大混雑やったらしいよ」
「ふぅん……」
「お前何にも興味無さげやなー」
「だって……こんな世界……おもろ無いやん……」
「お前どっかの理想郷から来た人間か?」
「ちゃうわ!」
「お前ら部活動見学かー?俺はサッカー部の中3、水島紺人って言うんや。サッカー部、大歓迎やで!」
そう言うと、前の方に居た女子連中から黄色い声が上がる。クッソ……前世でも現世でも女の子を虜にしやがって……
その後、他の皆んながどっかに行っても僕はサッカー部を眺め続けた。あの中3は間違いなく僕の相棒『コネシマ』だろう。そしてさっきからシッマの周りでちょこまかとちょっかいをかけているのは、おそらくぴーくんだろう。とアタリを付けたとこでシッマがコッチへ来て、肩をボスっと叩いて
「今日部活が終わるまで待っとってくれへんか?別に無理にとは言わんけど」
「あ、いや、大丈夫です。えっと校門の所で良いですか?」
「おん!構わんで!ほなまた後でな!」
____部活動終了後____
「ごめんなー遅ぅなってもうて。殺意の高い後輩から逃げよってん」
あ、これ絶対ぴーくんやん。
「それいつか挨拶代わりにナイフとか斧投げられるんじゃ無いですか……?」
そう言うとシッマは少し驚いた様な顔をしてその後フッと笑った。
「お前……記憶持ちやな?」
「せや。W国・情報管理官 鬱や。そっちもシッマやな?」
kn「ハハッ!相棒には隠せんなー!W国・第一特攻部隊隊長 コネシマや!」
僕は思わずシッマに抱きついた。
「うわっ、ちょっ、大先生⁉︎」
「シッマ!」
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