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碧
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88
ご本人に全く関係ありません。
妄想創作のフィクションです。
snjn要素少なめ。
1.ネタ➞2.プロット➞3.小説・物語
と言う順に小説を作る派なのですが、2から3までになかなかたどり着かないので、プロットで止まっているものにちょっとだけ肉付けして読み切りとして出します。(大体結末が適当)
いろいろとうっすい話になってるなーと思いますが、放置されたままになってると次に手をつけづらいので供養させてください。
────────
《今より忙しくなかった頃の世界線》
五人で商店街での街ロケが穏やかに進むはずはなかった。
「お前らっ、勝手にどっか行くんじゃねぇ!!」
始まって三分で仁人が怒鳴る。
賑やかな通りに踏み込んで挨拶もそこそこに、各々が好き勝手に行動し始めバラバラになってしまった。
「勇斗っ、お前最年長だろ!?手間かけさせんなよ!!」
揚げたてコロッケ店の前にいた勇斗を仁人が捕まえる。
「だってぇ、すっごいいい匂いがしたから〜」
勇斗が『えへっ』と笑いながらコロッケを見せてくれる。
「勝手に買い食いすんな!!」
「いや、でも揚げたて食べたいじゃん!ほら仁人も!」
コロッケを仁人の前に差し出す。
怒った表情のままの仁人が、ちらっとコロッケを見る。
──ぱく。
「…あっつ、…うま〜」
ひと口かぶりついて、その熱さにはふはふ言いながら口元を手で覆って仁人が目を細めた。
「これで共犯な!」
笑いながら勇斗が残りのコロッケをパクつく。
仕方ないと思いつつも勇斗の背を叩いて急かした。
「食ったら他三人探すぞ!」
勇斗と商店街を進んで行くと、団子屋の前に舜太、焼き串屋の前に太智、アイス屋の前に柔太朗がいた。
「五人のロケなのにバラバラになるんじゃないよ!」
順番に叱りながらメンバーを回収し、みたらし団子と牛カツと柚子ソフトを1口ずつもらう。
「…美味しい」
「結局仁ちゃんが一番いろいろ食べてるよね」
「…味見で腹いっぱいになりそうだわ」
そう言いながら満足そうに笑って、仁人が持っていた進行表を見る。
「入る店は決まってんだからスタッフさんの手間増やさないの」
「そう言うメタ発言していいん?」
「…今のとこカットしといてくださーい」
弄り弄られながら予定だったお店を回る。
◇
柔太朗が手に取る独特のセンスの食器に皆が唸る。
一番高いやつください!と古美術店で騒ぐ舜太に引きつつ本気で止める。
安売りのお菓子屋で贔屓のお菓子を見つけてはしゃぎ箱買い爆買いしようとする太智を皆でからかう。
花屋でメンバーカラーの花束を五つ注文しようとして皆に遠慮され結局ピンク色のデカい花束を作る勇斗。
古本屋で気になっていたレアな画集を見つけて興奮する仁人を興味無さそうに眺める四人。
◇
「いやぁ、良い商店街ですね〜」
機嫌の良い仁人をいじりながら、次の店に向かう。
「季節限定が気になる人気のたい焼き屋さんでーす!」
「美味そう!」
「3個くらい食べられそうや」
「俺なら5個いける」
「俺10個」
「路上でくだらないケンカしないでくださーい」
店頭で騒ぐのを注意しながら、仁人が店頭に掲げられたたい焼きのメニューを見上げた。
「…もも!」
期間限定の桃クリーム(果肉入り)のたい焼きを見つけて、そこから仁人は『もも』しか言わないbotになった。
「俺もものやつ!」
「あー、美味しそうだね」
「番組スタッフさんがそれぞれ違うのを頼んでって言ってるで」
「俺ももがいい!」
「いやぁ、ここはジャンケンじゃね?」
「俺絶対もも!」
「ヤバい、吉田さんがももしか言わないんだけどw」
「だって俺ももが一番好きだし!」
「知ってるけど、だからって、ねぇ」
もも、もも、と主張する仁人に苦笑しながら全員が『フラグじゃん』と心の中で思う。
「…そういうわけで!ロシアンたい焼きをする事になりましたぁ!」
進行役だった仁人を無視して勇斗がミニゲームを取り仕切る。
「中身の分からない、餡子、チョコ、カスタード、クリームチーズ、季節限定桃クリームの5つからそれぞれ一人一つずつ選んでください!」
「まぁ、ハズレはないやん」
「俺ももがいいんだけど!」
「…俺はチーズかなぁ」
柔太朗もさり気なく希望を言う。
「ね!匂い嗅いでもいい?」
「ダメにきまってるでしょ」
桃クリームのたい焼きが欲しくて必死な仁人を諌めながら勇斗が5つのたい焼きを店頭のカウンターに並べさせてもらう。
「仁ちゃん一番に選んでええで〜」
「もも…」
舜太にそう言われて抵抗も感謝もせずに本気でどれが目当てのものが吟味している。
「これ!」
そう言って真ん中のたい焼きを選んだ。
「まだ持ったままね!俺は最後のでいいからみんなも選んで」
勇斗が促すとそれぞれ1つずつ選んで取っていく。
「じゃあ僕これ〜!」
「これにするわ」
「俺はこれかな」
「じゃ、俺は最後のこれね。
…どうする?同時に食べる?」
「順番にしよ!吉田さん最後で!」
「…俺のもも取った奴いたら奪う」
「怖いって」
「じゃあ僕から行きまーす!」
なんだか変なモードに入った仁人を面白がりながら、太智が一番手で手元のたい焼きにかぶりつく。
「あ、チョコや〜!やったぜぷ〜!」
チョコ好きの太智がはしゃぐ。
「次は俺ね」
そう言って柔太朗が自分のたい焼きに噛み付く。
「…チーズうま」
目当てのものが当たって柔太朗が嬉しそうに微笑む。
「俺は何でもいいけど仁ちゃんに恨まれたないな〜。…あ、カスタードや」
もぐもぐとカスタードたい焼きをパクつく舜太。
「…ももなかったらカスタード選んでた」
少しだけ、恨めしそうに仁人が舜太を見つめる。
「はい!じゃあ仁人と勇ちゃん一緒に食べて!恨みっこ無しやで!」
「仁ちゃんの桃への情熱を見せてくれ」
「よっしー頑張って(?)」
三人の声援の中、ちらりと仁人と勇斗が目を合わせてせーのでかぶりつく。
「…ももじゃなぃぃぃ」
中身が餡子だったたい焼きを見つめて仁人がぺしょ、と明らさまにしょげた。
「おwやwくwそwくw」
「さすが仁ちゃんや〜!!」
「吉田さんもってはるなぁ!!」
だははははははは!と大笑いする三人。
「あー、桃クリームめちゃ美味しい〜」
ニヤニヤしながらもぐもぐと仁人に自分のたい焼きを見せびらかす勇斗。
ぺしょ、からギッと表情を変えて仁人が勇斗に食ってかかる。
「俺が!食べたかったのに!もも!」
「当てられなかった仁人が悪いんでしょ」
「まぁまぁ餡子も美味しいよね」
「美味しいけど!ももが良かった!!勇斗!取り替えてよ!!」
「だめです、それはルール違反や!」
「だってもものやつ食べたいもん!」
「よっしーだめだって、なんか人格変わってて怖いんですけど」
「もも!」
「うわ、ちょっと壊れてきた」
うう、とまたぺしょぺしょになっている仁人が弄られているのを見ていた勇斗が、苦笑いしながらそっと自分のたい焼きを差し出す。
「仁人、ひと口いる?」
勇斗が初めに大きくかじったせいで一番中身が詰まったお腹部分がむき出しになっている。
「いいの!?」
「勇ちゃん甘やかしたらダメや!」
「そうだよ、ゲームの意味がなくなるわ」
「ありがとう勇斗!大好き!」
太智たちに止められそうになったからそれより先に、と仁人が勇斗の持つたい焼きにかぶりついた。
「痛っ」
「…美味しい!もも!果肉もゴロゴロしてる!」
そんなに大きくない口を開けて貰える最大のひと口を頬張った仁人がハイテンションで喜ぶ。
「待って!俺!仁人に指噛まれたんですけど…!!」
噛まれた指を押さえて勇斗がブルブルしている。
「甘やかすから〜」
「自業自得や〜」
「嬉しいくせに〜」
誰も勇斗を心配しない。
口許のクリームまで美味しそうに舐めながら、仁人が勇斗を見上げる。
「勇斗、ありがと。俺のやつ食べる?」
交換の体にするつもりなのか、仁人が自分のたい焼きを差し出す。
食べたかった桃のたい焼きが食べれて、仁人は嬉しそうに笑っている。
そんな仁人を見て恨めしそうにしながら、その笑顔に勇斗の胸の奥がじわりと熱くなる。
こういう時、仁人可愛いよなぁと思ってしまう。
…そのまま止まってればいいのに。
まぁツンデレが仁人の可愛いとこだし。
そう思いながら仁人のたい焼きに顔を寄せる。
「…指まで食わせろォ」
そうして、仁人が悲鳴を上げるくらいその手も一緒にかぶりついた。
終
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桃のが食べられなくてぺしょ、ってなってるysdさんが書きたかった。
今週中にもういくつかあげます。
コメント
2件
ただ、ひたすらに可愛いんですが!? 最高でした… 私もたい焼き食べたい…🤤(おぃ
えええ〜!第1話からもう仁人と勇斗の尊さで胸がいっぱいなんだけど!?!?😭💕 ロシアンたい焼きで「もも」にめっちゃ執着する仁人かわいすぎるでしょ!!!ぺしょってなってるところから、もも食べてハイテンションになるギャップが天才すぎる〜!! そんで勇斗が「ひと口いる?」って自分のたい焼き差し出すシーン、しかも指ごと食わせろォのオチ!?!?!やばすぎ、完全にずるいよこの2人…!!!🏃♀️💨 かぼすさん、めちゃくちゃ面白かったです!今週中にもっと読みたいので他のも楽しみにしてますね🌸