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第1話 - 第1話

2024年08月05日

#ロボトミーコーポレーション

#Library Of Ruina

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あー、オフィサーが死んでる。

いつもながら面倒なんだよな、掃除量が増え、鎮圧量が増え……。これだから使えない奴らは……。

というか、死亡反応系が普通に面倒くさい。いちいち反応しないでくれ……。

「チーフ、これ確認お願いします。」

「あぁ、わかった。」

全員がハンターみたいに手際が良くて静かな奴になればいいのに……っていう願望が実はあったりする。

それこそ、情報のチーフとか、記録チーフ、あとは設計のチーフには特にそうなって欲しい。

情報と設計はうるささと手際の悪さがすごいし、記録のはただ単に一つ一つの挙動の感覚が凄い空くから動きが悪い。

……まぁ、人の事は言えない訳だが。

過去、こっちのL社に入る前は終末鳥のイベント後の対処で失敗して死んだし。

今みたいなのでいいんだよ、前なんて脱走パラダイスだったから。

もう脱走できるのは全部脱走したんじゃないか、ってぐらい。

とにかく、今日の業務に集中しないとだ。

こんなくだらない考え事1つで業務に影響を出したくないからな。

それに、コントロールのチーフに言ったのに自分がやらないなんて、あれだし。

他人の欠点じゃなくて自分の欠点を見ないと。

ー憎しみの女王脱走、中央本部、懲戒のエージェントは直ちに鎮圧を開始ー

憎しみの女王……面倒くさいのがまた……。

懲戒チームがいる分少しは楽、なのか……？

「ジョージア？何固まってるの、さっさと行くわよ。」

「ごめん、今行くから。」

はぁ、管理人はどんなタイミングで脱走させてるんだか。

次は深夜の試練なのに……。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

業務終了、次は掃除……はぁ。

オフィサーが無駄死にしたせいでまた沢山ある……。

クイーンのお陰で大分マシではあるが……。

血に関しては全然だな……。何にもマシじゃない所か増えてる気すらする。

死体を食べればその分中の血が出てくるしな……。

「はぁ……、いつになったらこういう仕事が減るかね……。血の匂いが嫌なんだけど。」

もう慣れてきた血の匂いも少し嫌気が刺すのはなんでだろうな……。

匂い自体はなんとも思わないが、匂いがするっていうのは嫌……なのか。

親友が全員死んでからこうなった気がする。

親友……13人か、今思えば結構不吉な数字だな。何でかは知らないけど。

今親友をつくったとて、13人が死んでるから結局1から……はぁ……。

親しい奴がどんどん減っていく分話す事が消える……、コミュニケーション能力が死んでいく……。

元は結構あった気がするな……誰にでも話し掛けられるような、そんな感じ。

今はほぼ話さないし、感想を直球に述べるだけ……。

ここ4年間で何があったんだ、俺……。

憎しみの女王に「私の倒すべき悪者はここにいたのね！」とか、「悪者さん！みんなをいじめちゃダメだからね！」とか言われるし……。

もしかして、もう２度と世界を平和にするとか言うなよって言ったことを根に持ってる……なんてことは無いか。

ありえないな、流石に。

「はぁ…………。」

「……おい、掃除は？お前だけだぞ、やってないの。」

「……分かってるから、お前は自チームに戻ってろ、ジェミニアーノ。」

「はーいはい、やっといてくれよ？後々俺らに押し付けないでな〜。」

「押し付けねぇよ……。」

やっぱり、人と話すの、下手になったな。

……掃除しなきゃか、血の匂いが嫌だけど。

やるべき事はやらないとだし。

……人差し指みたいな事言ったな。

指令は遂行されるべき、って。

管理人は指令？俺らは遂行者？

そんな馬鹿なこと考えるのは俺ぐらいか。

「さっさと掃除して終わろう……、明日も地獄になるだろうから。」

地獄は永遠に続くべきものだからな。