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八雲瑠月
潤🧫👾
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「ー悪女エレノア・ローズベル。貴様との婚約を破棄する。」
冷えきった舞踏会場に、皇子の声が響いた。
周囲の貴族達は嘲笑い、
ヒロインは涙を流す。
そして私は理解した。
あぁ、ここは────。
私が前世読んでいた小説の世界だ。
しかも転生先は、処刑される悪役令嬢エレノア・ローズベル。
どうしたらいいの────?!
とりあえずここは引き下がるべきね…
「ええ。その破棄、了承しますわ。」
皇子は一瞬で険しい顔になった。
「まるで人が変わったような態度だな。エレノア。」
本当に人が変わってるなんて思いもしないでしょうね。
「好きだからこそ、迷惑をお掛けしたくないんです。」
「…出ていけ。この会場から今すぐ。」
私はドレスの裾を持ち、一礼をしてその場を去った。
馬車に乗り込む時、侍女が鼻で笑っているのが聞こえた。
「あら?鼻で笑っているのはどこのネズミかしら。父上にネズミ駆除をしてほしいと頼まなくてはいけないわ。早く馬車を出してくれる?」
そう言い放ち戸を閉め、笑顔で勢いよくカーテンを閉じた。
自宅に着いた時、私は目を丸くした。
「こんな豪邸…」
とポロッと口に出してしまい、急いで口を抑えた。
こんな豪邸初めて見た。
「お嬢様。おかえりなさいませ。お荷物をお預かりします。」
「エレノア。少し私の部屋に来なさい。」
父だ。
婚約破棄について問われるんだと思う。
「婚約破棄とは何をしでかした。」
怖い顔で頬杖を付き、私の目を真っ直ぐと見つめた。
「私は何もしていませんわ。皇子が新しい令嬢を連れただけです。」
「どういうことだ。」
「言葉そのままですわ。私はもう疲れているので自室に戻りますね。おやすみなさい。」
父上の部屋から出ると、私ははぁー、とため息が出た。
お父さん怖すぎる…なんでこんなに威圧感があるの…
私こんな世界で死亡ルート回避できるの────?!
続く