テラーノベル
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前回の続き、つまり回想シーン(中学時代)から始まります
そこから元貴を知りたくなった
まぁ、キスしたとはいえ付き合うという言葉は言ってなかったから、恋人なのかは分からない
元貴が俺のことを好きなのかも、聞いてない
一緒に買い物に行った時、お揃いのリングを買った
青と赤のストーンが煌めいて、とても美しかった
左手の薬指にはめると、元貴が笑顔で
「結婚してるみたい」
そう、愛おしそうに指輪を撫でる
常に一緒に行動することが増えたからか、周りのヤツらは逆に俺らを避けた
俺らはきっと、孤立してた
ずっと二人で行動だったから、きっと異様だった
自分とは違うものを避けたくなるのが人間で、俺たちはその標的だった。
つるんでいたヤツらに足をかけられたり、バケツの水をかけられるのもあるある
怒って咎めるも、ボケの一言で逆にノリが悪いと笑われる
ただ、俺より元貴の方が酷かった
俺が見てないところでは暴力を振るわれていたらしく、よく目撃されていたらしい
ねぇ、元貴
「俺ら、幸せかな」
指輪を爪でカチカチと鳴らしながらそう言うと、元貴が俺の手を取って言った
「じゃあ、いっその事さ___」
現代 8月26日
_来ないで……来ないでぇッ!!!
廊下ですれ違った女子生徒が俺を見るなり尻もちを着いて怯えていた
「ゆか!嫌いなのは分かるけど…ちょっと騒ぎすぎだってッ!」
隣でその女子の友人であろう女子がなだめていたが、怯えている様子で聞く耳を持っていない
_いや…ッころされるッ!!!
そう言い、逃げるように走っていったのを追いかけ、二人は去っていった
「…」
「もとき。 だめだよ」
憎悪を持った目でその女子たちを見つめるモトキに気づいて、釘を刺すように声をかける
「行こ、俺平気だから」
そう、軽く抑えて教室に戻ろうとした
その瞬間
「ねぇ、君!」
後ろから聞き慣れない声が聞こえた
肩近くにまで髪が伸びた男の先輩、吹奏楽で部長をしてるらしい、よくモテるんだとか
可愛らしい先輩がいると聞いた事がある
名前は確か…
「…すずか…先輩?」
「すずかじゃなんだけど…」
困ったように笑う、その表情は人に好かれるような、まるで仮面を被ってるような笑顔
俺がいちばん嫌いな笑顔だ
同じ部活のやつらと合わせるために笑顔を作っていた俺と重なるから
「…君さ…なんか、憑いてるんじゃない?」
「…何に見えます?」
「…中学生の、怨霊みたいな…顔はなんか、塗りつぶされてるみたいで…」
これ以上、何だか聞くのも聞かせるのも元貴に申し訳なくて、その場を離れようとすると
「俺のお父さん!!霊媒師なの!!!」
「…だから…祓って貰えるか聞いてみようか…?」
「…余計なこと、しないでください」
そう、静かに力強く言うと先輩は体を固まらせしまった
「いこう、元貴」
_涼架、やめとけよ、あいつ避けられてんだぞ?
「…でも、あの子
もうすぐ消えちゃうよ。」
8月27日
昨日の一件で、少し元貴が暗い顔をした
登校中も、いま席に座ってる間も
少し悩んだような表情
「…もと
_若井いるッ!?
そう名前を叫ばれ、何事かと思い教室の入口に目をやると、昨日俺を見て泣き叫んでいた女子の隣に居た子が、半狂乱で教室に乗り込んできていた
_あんたのせいで…あんたのせいでぇッ!!
泣きながら俺の席にまでズカズカと寄ってくるその女子に驚きつつ、何故こんなにも俺が恨まれているのかと不思議に思う
_あんたの……せいでッ!!!!
_ゆかが死んだんだよッ!!!!!
コメント
2件
涼ちゃん出たァァァァ ゆか死んだ...笑
読み終えました。中学時代の指輪のエピソードが幸せだったぶん、現代の「♡♡♡れる」という言葉が重く刺さります。「もうすぐ消えちゃうよ」の涼架先輩の台詞がすごく不気味で、主人公が隣にいる“元貴”に話しかける姿も切なくて……。ゆかの死の真相と、怨霊の正体がどう繋がるのか気になって仕方ないです。続き、楽しみにしてます。
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ikuraaa@🈂️
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