『はい。また。』とは言ったものの、オーターはあの日以来仕事を理由にカルドを避けていた。
仕事の件で彼に用がある時は、部下を通すようにし、接触をしないよう徹底していた。
それは、仕事に私情を挟まない彼らしからぬ事だった。
(あの日からカルドを避けてしまっているが、いつまでもこうしている訳にもいきませんよね。 )
そうは思うものの結局カルドを避けたまま、更に数日が過ぎたある日のこと。
・・・ついにカルドに捕まった。
「やあ、オーター。しばらくぶりだね。少しいいかな?」
「カルド。・・・・・はい。」
「よかった断られなくて。じゃあ僕に着いてきて。」
「・・・分かりました。」
気が進まないオーターであったが、これ以上彼を避ける訳にも、誘いを断る訳にもいかず、素直に彼のあとをついて行った。
ーこの時、オーターはまだ知らなかった。今までの自身の行動が彼の中の獣を呼び覚ましてしまっていた事に。
そして・・・その事をその身をもって思い知る事になる事をまだオーターは知らなかった。
コメント
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こんばんは!Rhさん。毎回コメントありがとうございます😊読み切りのつもりでしたが、やっぱり続き書いた方が良いかなと思い書きました。喜んでもらえて良かったです。続きをまた更新したので良かったら読んでみてください。
あんな事があれば避けるのも無理はないです(笑) 身をもって知る…何かありますね、楽しみにしてます あと続き書いてくださってありがとうございます☺️見た時嬉しくて自然と笑顔になってしまいました!