この作品はいかがでしたか?
170
この作品はいかがでしたか?
170
初 め て で すよ 。
あ な た み た い な 方 は 。
ーー千冬「たけみっち!!」
「あのさ!!昨日の漫画めっちゃ面白かったぞ!!」
「はい!約束どうり貸すよ。」
ーー武道「………。」
ーー千冬「…は??おいおい」
「ほら!!漫画!!!」
渡そうとするが彼は受け取ることはなく俺を無視して先に進んだ。
ーー千冬「なんで、、」
「なぁ、!!俺なんかした??」
聞いても答えてもくれない。振り返ることもなかった。
ーー千冬「っ、答えてくれたっていいじゃんかよ!!」
「もう知らねぇからな!!!」
「もう、、知らねぇからな、、、」
段々と悲しくなってきた。
こんなことは今まで1回もなかったから。
ーー千冬「ほんとに知らないぞ、!!泣」
「もういい、!!泣」
とうとう泣き出して、1人で集会に向かおうとした時、場地さんと出会った。
ーー千冬「場地さん、、泣」
話しかけるが彼は素通りして先に進んだ。
ーー千冬「場地さん、!!泣」
話しかけても彼が振り返ることは無かった。
ーー千冬「場地さんも、、、??泣」
「ねぇ、!!場地さんってば!!泣」
彼の体に触れ、揺らすが彼は何も答えず、無視し続けた。
「俺なんかしました、!?泣」
「っ、、もういいです、!!泣」
俺は場地さんの先を越して走りだした。
しかし彼は呼び止めることも無く、先を見つめるばかりだった。
ーー千冬「ひでぇよ、、泣」
俺は集会に向かうことにした。
━━━━━━━━━━━━━━━
ーー千冬「あ!!三ツ谷くん!!」
「聞いてくださいよぉ!」
「場地さんとたけみっちが話聞いてくれないんですよ」
「俺何かしたかな、、」
そんなことを彼に伝えるが彼は何も答えてくれない。
しかし俺をちゃんと見て、目を丸くしていた。
ーー三ツ谷「ち、ふゆ、、??」
「お前、千冬か、??」
ーー千冬「そうですけど、」
「みんな、俺の事無視するんですよ、」
「まるで俺が見えてないように、」
「何やったのかも心当たりなくて、」
ーー三ツ谷「千冬、あのな、((」
ーーマイキー「おい。三ツ谷」
俺たちが話しているとマイキーくんが眉間に皺を寄せた顔で俺たちに近づいてくる。
ーー千冬「マイキーくん、??」
彼は俺の声を聞かず、三ツ谷くんの胸ぐらを掴む
ーーマイキー「三ツ谷テメェ!!!」
「ふざけてもんな事口が裂けてもその名を言うな!!」
「特に場地とたけみっちの前で言ったら殺すからな!?」
ーー三ツ谷「っ、」
ーー千冬「ちょ、!やめてください、!」
「なんの話しっすか!?」
ーーマイキー「っ、、マジで、、アイツらがどんな思いで、、」
マイキーくんは辛そうな顔をしていた。どうしてそんな顔をするのか、分からない。
でも、なんで場地さんとたけみっち??
胸ぐらを離し、ドラケンくんのところに向かう彼の背中はやはりいつ見ても大きな背中だった。
東卍を背負ってるだけ、強く、カリスマ性のある彼はみんなついて行った。
でもそんな彼が取り乱すなんてこと、今まであっただろうか。
身長は言ったら殺されるけど、俺よりは低いのに、あれだけの威力を出せる彼に誰もが尊敬し、
誰もが従って、体を張れるようなチームになって言った。
ーー千冬「三ツ谷、、くん、、?」
ーー三ツ谷「ッッ、、ごめん、、」
ーー千冬「三ツ谷くん、?」
ーー三ツ谷「……来て、」
彼は俺の腕を掴みトイレの方向に向かった。
ーー千冬「え?集会はどうするんですか??」
ーー三ツ谷「いいからきてくれ。」
ーー千冬「え?あ、はい、??」
理解できないまま三ツ谷くんに連れられていった。
少しして三ツ谷くんがトイレの前で止まり、周りをきょろきょろと確認しだした。
ーー千冬「ど、どうしたんすか?」
「何か、大事な話でも、、、」
ーー三ツ谷「……千冬。」
急に話しかけられ少しびくっと驚くが目線を彼の方向に向け話を聞く体制に戻った。
ーー三ツ谷「…落ち着いて聞いてくれよ、?」
ーー千冬「はい」
ーー三ツ谷「さっきさ、お前俺が見えてないようにって言ったろ、」
「みんな無視してるんじゃなくて、」
「お前が見えてないんだよ。」
ーー千冬「…は?」
彼の言っている意味がわからなくて、困惑する俺に彼は真剣な眼差しで俺の顔を見つめた。
ーー三ツ谷「お前は、この世にいちゃいけないんだよ。」
「お前はずっと、自分が死んだことに気がつけないままこの世をさまよってたんだ。」
ーー千冬「な、何言って、冗談やめてくださいよ、?」
ーー三ツ谷「本当だ。千冬。」
いつも真面目な彼が、嘘つくとは到底思えなかった。
人は目を見ればだいたい嘘か本当か分かる。
彼の目は、本気の目をしていた。
ーー三ツ谷「お前は、死んだんだ。」
「先週の火曜日、抗争で、泣」
ーー千冬「っ、死んだ、、?」
彼の目には透明な涙が出てきて、瞳が揺れていた。
ーー千冬「う、嘘、、」
ーー三ツ谷「嘘じゃない!!!泣」
「お前は!!!あの日!!!」
ーー千冬「そんな、、泣」
視界が歪み初めて、彼の顔がボケて見える。
ーー三ツ谷「お前は、あの抗争でたけみっちを庇って、銃殺されたんだ、」
ーー千冬「ッッ!?」
俺はその言葉であの抗争を思い出した。
コメント
15件
三ツ谷なぜ見てるんですぅぅぅ?
千冬めっちゃかわいそうやんけ、、 でも泣き顔見たi、、ナンデモナイデス