「あ、じゃあLINE交換しよ!」現在LINEを交換している人は家族と公式LINEしかないという悲しい状況を打破するためと単純に会っていないときも立香と話がしたいと言う理由で提案した。
「おっけー、あ、でもやり方分かんない…」
「ここをこうして、ここを押して、こう!」
「おー!!ありがとう!」
さぞ嬉しそうに微笑み、言った。
「立香って、、機械音痴?」
意地悪に目を細め、そんな微笑ましい雰囲気をぶち壊すように放った
「ぐっ」
短い断末魔が聞こえた。図星だったのか…
「いや、だって使う機会とかあんまないし…そもそもLINE交換とかあんましたことないし…」
「あ、でもそれは分かるかも!」
あまり分かりたくないところで共感してしまったが、まあいいだろう
そんな楽しげな会話をしていたとき、不意に 鐘の音が鳴った
その鐘の音は曇り空によく響いた。いつか聞いた巡礼の鐘の音
(私はロンディニウムの騎士、だもん皆の居場所を、守らなくっちゃ。
あなたは、たとえ、ひとりになろうと 必ず星を、探すでしょう。
あぁでも 髪飾りは作ってやれなかったな。)
此処とは違う國で聞いた鐘の音。失ったものの多く。
(忘れたりなんかしない、有耶無耶になんかしない。勇敢に砦を守った騎士も、私欲で殺された友である女王の子も、選定の場で刀を打って消えた刀鍛冶も。)
陽が落ち始め、黄昏時の水平線はグラデーションがかかっていた。『夜空』となった部分は星が散りばめられ、見事な程に見る者を魅了した。
「もう帰らなくっちゃ!さ、行こ行こ立香!」
明るく振る舞い、そう言った。かの仲間たちの記憶が大切なのは本当だから、消したりなんかしないよ
「…うん!」
だが、生きる、ということはそう簡単にはいかず、途端、ポツ、ポツと水滴が空から降ってきた。
「うわ!雨じゃん!」
雨、自然現象の一部。自然現象ならばどうすることもできるはずがない。人は天候に流されるものなのだ。
「やばっ!早く帰んないとっ!」
降り続ける雨から逃げるようにして走る彼女の手を掴んだ。
「ま、待ってください!立香!」
雨に降られている彼女の手は少し濡れていた。
「あの、その、ち…」
ち、と何回も続けて言ってる姿がよほど不思議に思ったのか
「ち?」
と聞いてくる、ごめん今は急かさないで…
「ち…ちちち誓いのキ…スを…」
キョドリEX
「今!?」
驚きながら聞いてくる、そうだよね、自分のことながらなんで今なんだろね
「でっできれば…!」
周りをキョロキョロと見渡し、人目がないことを確認した立香は頬を紅色に染めて私に口付けをした。
一一一一一
短くてすみません…
このあとえちちを入れる予定なんですけどとりあえずここで止めさせてください…
ここまで読んでくれてありがとう
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