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第五話『赤い博識者』
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朝の呼び出しの後、教室に戻ると、gtが待っていて、めちゃくちゃ心配された。
gt「大丈夫ですか!?何か変なことでも…」
rd「大丈夫だってば、心配しすぎw」
gtやmdと話しつつ、周りの声を聞く。
mob A「おい、あいつ生徒会長に呼ばれたらしいじゃん…ヒソヒソ」
mob B「今のうちから仲良くなったほうが…ヒソヒソ」
…うるさいなー。あまり教室に人がいなかったにも関わらず、すぐに噂は広がる。そこは社交界とは変わらないなと思った。
午前中の授業が終わり、一人で食堂に向かっていた。mdとgtは用があって一緒に行けないらしい。一階まで階段を降りて、食堂のある建物まで渡り廊下を通る。廊下の角を曲がると…
rd「…え?」
赤髪で背の高い男が倒れている。
rd「っ!?、大丈夫ですかー!?」
?⁇「……」
呼びかけても返事がない。とりあえず肩を貸して保健室に運んだ。
ベッドまで運び、楽な格好にしようと、制服のジャケットを脱がせると、彼の腕に赤黒く腫れた打撲痕があった。
rd「!?、これは…」
すぐに保健室の先生を呼び、応急処置をする。腕だけでなく、脇腹や背中、全身に及ぶ打撲痕や切り傷。見ていられない程の傷痕があった。先生によれば、すぐに処置しないと危険な状態だったらしい。先生は、用があるらしいから、俺が彼の様子を見ることになった。
re「……う”…んん、あれ…ここ…は?」
しばらく経って、彼が目を覚ました。
rd「お、よかった!目が覚めて…」
俺は、彼の瞳を見て思い出した。 赤髪で赤い瞳で高身長な男。前世の友人「re」に似た、攻略対象の一人「re」だった。
reのルートは「虐められた博識者ルート」。ヒロインと同じように平民として入学した、魔力持ちの博識者。ヒロインとは平民繋がりで仲良くなり、次第に惹かれ合うようになる。しかし、平民という肩書きから、ヒロインもreも、貴族からの虐めが増える。二人で虐めを乗り越え、虐めの主犯格を糾弾するという内容だった。reが、初めは弱気だったものの、ヒロインを守るために虐めを乗り越える覚悟を決めるシーンは、この乙女ゲームの名場面の一つだと言われている。
rd「君さー、廊下で倒れてたんだよ?大丈夫?」
re「…ここには、あなたが?」
rd「そうだよ。君、名前は?」
re「“re”です」
やっぱり、彼はre本人だった。
rd「そっか、俺はrd。何かあったら呼んで」
俺は、安静にするように伝えて近くの椅子に腰掛けた。会話はなく、室内は静まり返る。少しして、reが話しかけてきた。
re「あの…助けてくれてありがとうございます」
rd 「別に良いよ。それより、その傷誰にやられた?」
re「え?」
rd 「打撲みたいだったけど、転んだだけじゃないよね?」
もちろん、その傷が虐めによるものということはわかっている。でも、一応聞いてみた。
re「…rdさんが気にすることじゃありませんよ。大丈夫ですから」
その後もしつこく聞いてみたが、頑なに話さなかった。
rd「じゃあさ、俺と友達になって」
re「…え?、なんでですか?」
rd「俺と友達になれば、reを守れるから。その傷が、ただ転んだだけでも、他の人にやられたとしても。それに 、俺はreの知識を借りたくて、話に行こうと思ってたんだ。ダメかな?」
俺がreとの繋がりが欲しい理由。それは、reは博識者と名が付くように、攻略対象の中で最も頭が良いからだ。ついさっき思い出したのは、後々、reが開発するアイテムが、俺の生存に役立つこと。だからreとうまく関わっておきたかった。
re「…良いんですか?俺みたいな平民と関わると…」
rd 「確かに、面倒かもしれない。けど、俺と関わることでreを助けられるなら、それでいいと思うし、reの知識に代わるものは俺の権力くらいだからね」
reは驚いたような顔をした。reからすれば、貴族は自分の脅威になるものだと思っていただろうから、俺みたいに助けると言った貴族は初めて見たのだろう。
reはしばらく考えて、大きく頷いた。
re「わかりました。俺で良ければ力になりたいです」
rd「…そっか、ありがとう。じゃあ、タメ語で呼び捨てしてね。これからよろしく」
re「…わかった。よろしくね、rd 」
まだお互いを詳しく知らないが、reと前世のように友達になった。これから仲良くできるように頑張りたいと思った。
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《ゲーム設定》
キャラ設定:
名前:re
ルート:reルート/虐められた博識者ルート
見た目:赤い瞳、赤髪。柔らかい顔立ちのイケメン。高身長。きっちりと制服を着こなす。
性格:気弱。誠実で優しい。rdを不思議だが、優しい人だと思っている。
特性:魔力/5万
知識/MAX
お母さんスキル/MAX
目的:ヒロインと自身を虐めた連中の糾弾
立ち絵:
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続き楽しみにしてます✨