初めて来た場所だ。
初めて来た場所のはずだ。
でも舞台の上にいるのは…
俺のよく知っている奴だった。
kn「に…いさん…?」
そうだ。
アレは兄さんだ。
確か「わんわん」とか言われとったよな
急に連絡つかなくなって…
でも…ここにおったんや…
俺は咄嗟に席を立ち上がり
彼の名前を呼んだ。
呼ぼうとした。
だけど、
kn「あッッがッッ…」
「な…んで…?」
彼の名前を呼ぼうとすると、
喉が締まるような感覚がした。
その様子を見た大先生が
駆け寄って来てくれた。
大先生は俺の背中を摩りながら
心配してくれた。
ut「大丈夫…?」
「どうしたん…?」
その声があまりにも優しかったから
俺はコイツに俺の心配を
これ以上かけたくないと思った。
だから、
kn「大丈夫や」
って伝えた。
ut「そっか、話したくなったらいってな」
まぁ俺は隠し事はどうにも苦手みたいだ
あっさり見透かされてたな。
いや、アイツが凄いのか?
考え込んでいるとシャオロンが
俺を睨みつけてきた
kn「…なんや?」
sho「治ったんなら座れや」
シャオロンはそんなに楽しみなんか?
にしては怒ってる?ような感じだ
今のシャオロンはなんか、
ヤバい感じがする。
とりあえず指示に従うことにした。
すると舞台に立った人達の自己紹介が
進められた。
真ん中に立っている男がマイクを拾い
話し始めた。
gt「初めまして!ここのサーカスのリーダー をしている!ぐちつぼ!と申します!」
「今回はね!みなさんには素敵な夢を見て いただこうと思っております!」
「我々一段となって!皆様を楽しませよう と思っております!」
…ぐちつぼ?
聞いたことがある名前だ。
ただ何で聞いたのか見たのか
それまではわからない。
そのリーダーのぐちつぼという男の後に
やきぱん、コンタミ、黒、レウクラウド
らっだぁ、金豚きょー、白、緑色
そして、兄さん
舞台に上がった人達は少し見覚えがあった
…俺は何故か
今でないと思い出せないような気がした。
だから紙に書こうとした。
近くにあった紙とペンに彼らの特徴を書いた
kn「忘れそうなんや…そんな気がするん や…今じゃないと…」
…あれ?
名前が…書けない…
書こうとすると白くなって消えてしまう、
kn「なんで、だ?」
どうして?どうしてこうなるんだ?
こんなのおかしい…ありえない…
非現実的だ…
サーカス団はすでにショーを始めていた
でもそれよりも
このことが衝撃だった。
他の人の名前も書いた。
でも、消えてしまった。
俺はたくさん名前を書いた
さっき出て来た人の名前は
全て書いた と思う、
だが全て消えてしまった。
kn「な、んで…」
次に俺の名前を書いてみた、
すると、
名前は消えなかった
今まで消えていたのに
俺の名前は消えなかった
次に鬱先生、ロボロ、ゾム、トントン、ショッピ…
大丈夫だ… 消えない…
シャオロン!シャオロンはどうだ?
kn「あ、れ…」
消えた…
シャオロンの名前は…
消えてしまった…
コメント
1件
超考察出来る………楽しい…… …シャオさん…?