皆さんこんにちは!お久しぶりですm(*_ _)m
約1ヶ月ぶりの投稿となります!
リクエストを頂いているんですけど、
受け付けを一旦中止します🙇♀️
今回から自己ネタで書かせて頂きます
今回の内容は
『赤葦が熱中症になるお話』です
それではどうぞ
ー 夏の合宿中 ー
気温は38度越え
湿度も高くより暑く感じる
頭がズキズキと痛む
それにいつもより体が重く感じる
いわゆる『熱中症』というものだろう
正直休みたい
でも、木兎さんが主将になってまだ半年も経っていない、慣れない仕事が増えて1番木兎さんが辛いはずだ。
それにチームの正セッターとしてここで崩すようなマネはしたくない
木兎 『あかあしーっ!!』
後ろを振り向くとすぐそばに木兎さんが居た。全く気づかなかった
『何ですか?』と内心驚いたことを隠すように真顔で言った。すると
『あかあしー!何回も呼んでるのに全然反応してくれないじゃん!!!』
と頬を膨らませて言ってきた
え、今の1回しか呼ばれた気がしないんですが?
『すみません、全く気づきませんでした』
木葉 『赤葦に嫌われたんじゃない?』
木兎 『え?そなの?あかあし』
『そんな事ある訳無いじゃないですか。木兎さんは俺の永遠の大スターです』
木葉 『赤葦がとんでもない事言ったぞーw暑さに頭やられてんじゃないの?』
木兎 『木葉ひどーい!!』
内心ギクリとした。木葉さんは冗談で言っただろうが本当の事だから。
木葉 『もしかして?本当に具合悪い?』
『いえ、大丈夫です。』と一言。俺、顔に出ていたのかな?顔に出さないことには自信があったんだけど。
木葉『あ、そう。でも水分はしっかり摂っとけよ』
あ、流石木葉さん。後輩への気配りが素晴らしい。自分も見習いたいところだ。
『はい』と言ったあと、試合がスタートした。相手は烏野高校、楽しては勝てない相手だ。影山と日向が急成長を見せている、 自分も早く成長しないと と言う焦りが思考回路を邪魔する。
成長しなきゃ。 と思う事はあっても焦る事は無かった。やはり熱中症が自分のペースを崩しているのだろうか。
熱中症許すまじ。
試合中のプレーがたんだんと乱れてきた。暑さと頭痛で作戦が立てられない
トスも不安定で木兎さんが気持ち良く打てて無いのは表情からも伝わった。
自分が木兎さんのプレーを殺している。そんな事絶対にしたく無かった。今すぐこのコートから出たかった。
チームの雰囲気を壊しているのは紛れも無い自分自身だ。しかし今回の合宿はレギュラーメンバーだけ。セッターは俺しか居ない そう思うとさらに体が重くなり頭もズキズキとした痛みから波打つような痛みに変わった。汗もかいてないし正直、皆が何言ってるのか分からない。熱中症の症状としてはかなり思い方に分類されるだろう。視界が歪む。自分でも分かるくらい足元がフラフラする。平衡感覚の欠如か。熱中症ってこんなにも恐ろしいものなのか。そして、視界が床に向かって近づいて行くのが分かった。そして ドンッ!
と音がした後体全身に痛みが走った
あ、倒れたんだ。と思ったのも束の間チームの皆が自分に向かって走って来る『大丈夫かっ!!!』と言う声に
『大丈夫です。』という返事が出来ないまま俺は意識を失った
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
パチ。
再び視界が広まった時、見覚えのない天井が見えた。腕をみると点滴の管が繋がれていた。それをみてここは病院なんだなと理解した
『赤葦?』と聞き馴染みのある複数人の声がした。
木葉 『赤葦?目が覚めたのか?』
小見 『赤葦!!!』
鷲尾 『…….』(心配そうな目で見る)
木兎 『あかあし!目が覚めたのか!!良かったーー!』
木葉 『おい!病院内では大声出すなって何回も言っただろ!!(小声)』
木兎 『ごめん…….(._.)』
そこには3年生の先輩方がいた
しかも練習着のままで…
『今って何時ですか?』
木葉 『今は1時ぐらいだな。多分皆今ぐらい昼メシ食べてるはず』
多分自分は11時ぐらいに倒れたはずだそれから2時間経っている
『先輩方、ずっとここに居たんですか?』
『『『え、当たり前じゃん』』』
3人の声と、こくり。と頷く先輩
自分が倒れて折角の練習試合の機会を潰してしまったのか。
『本当にすみませんでした』
先輩方に迷惑を掛けてしまった
謝っても何も変わらないのに
隣ではずっと木兎さんが『気付いてやれなくてごめんなぁ…』と謝罪される
やっぱり自分副主将になったらダメだったんだ
元々ダメだと分かっていた。そんな重要な仕事を任せられて良い程の器では無いことも知っていた
でも皆が『頑張ってくれよ!』って言ってくれたから頑張って頼れる副主将になりたかった。でも木兎さんのようにはなれない
小見 『すみませんでしたって練習試合の事?別に気にすんなよ、まだ半分も経って無いんだし、午後の練習試合は中止になったからな』
え、今何て言いましたか?
午後からの練習試合は中止になった?
自分は全てのチームに迷惑を掛けてしまったのか?
『自分は梟谷の顔に泥を塗ったんですか?』
いつの間にかその言葉が声に出ていた
『はぁ!!』と驚く先輩方。
木葉 『え、え、ちょっと何言ってんの?💦』
小見 『今の会話のどこからそのような考えがでたんだ?』
『だって、俺が倒れて練習試合潰して、合宿に来ている人達全員に迷惑を掛けてしまったんです』
『俺は、副主将になって何もそれらしい事が出来ていない。皆さんが『頑張れ』って言ってくれたのに期待を裏切るようなことをしました。』
話を聞いててキョトンとする先輩方
あ、またやってしまった…自分の話などどうでもいい事なのに
すると木兎さんは急に
『え、1番主将らしい事してんのって、あかあしじゃね?』
すると他の先輩方は
木葉 『お!木兎が珍しく正論言ったぞ!!www』
木兎 『ここは、木兎もちゃんと主将らしいよって言う場面!!』
小見 『冗談でも言えないわーwww』
木葉 『それに1人で抱え込むってアニメの世界かよっ!!』
それ、からかってるんですか?
木葉 『それより自分の心配すれよー
倒れたら急に筋肉痙攣起こすわ、嘔吐繰り返すわ、あん時はホントにヒヤッとしたわー』
『そうだったんですね。全然記憶に無くて』
小見 『その時大変だったよなーw烏野のチビとセッターがボールに当たっても無いのに』
『俺らのボールが知らない間に当たったんですか!?赤葦先輩死なないですよね💦』
『って。ホントにあの時は2人の顔がこの世の終わりって顔してたから笑っちゃったよー』
木兎 『でも、それ程心配してくれたって事だもんな!』
何でチームメイトでも無い俺を心配してくれんだろうか?やっぱり今後の練習に影響するからか?
木葉 『ちょっと。赤葦が何で?って顔してるんだけど。』
木兎 『赤葦、中学ん時友達居なかったの?』
『そりゃあ、いますよ。自分を何だと思ってるんですか』
小見 『好敵手の書いて 友 と呼ぶ』
木葉 『ブフォwwwオッサンくせーw』
木葉 『まぁー、あれだ。心配=迷惑では無いと言うことだな!』
小見 『1番オッサンくせー事言ったよw』
木兎 『とにかく無理は禁止!体調不良になる事は人間だから必ずある!副主将だからとか関係ナシな!』
木葉 『今日、木兎がめっちゃまともな
事言ってるw明日コイツがぶっ倒れそうで心配だなーwww』
小見 『木葉の言う通りだな』
鷲尾 『…….』(こくり。)
木兎 『ねぇ!何で鷲尾まで認めちゃうの!俺また拗ねちゃうよ!!!』
楽しそうに言い合う先輩方を見ながらやっぱり先輩方は凄いなと思った赤葦である。
合宿に参加した時に日向と影山が赤葦に土下座して澤村に怒られるのはちょっと後のお話
コメント
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ブクマ失礼します