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『二章 花束、また冬が来るまで』
【食堂】
俺は次の日、少しドキドキしながら食堂へと足を踏み入れた
音「…!ミライ!」
秘「おはよう瑞稀」
羽「ミライ君…!?大丈夫?」
秘「あぁ、もう大丈夫」
兎「ならよかったです…」
見「…」
紅「…よかったですわね」
紅葉は少し微笑んだ後、何もなかったように紅茶を飲んだ
秘「…そういえば、今日はあんまり人がいないんだな」
食堂には瑞稀、羽衣、兎月、紅葉、見鏡しかいない
見「蛇足と愛条は展望プールにいるっぽいけど…他は知らない」
音「昨日からなんか出席率悪いよな」
薬「お前があのグズを殴ったからじゃない?」
羽「うわっ!びっくりした!」
いつのまにか薬師寺がマグカップを持って立っている
秘「グズって…飯田橋のことか…」
薬「あれ?生きてたの?てっきり殺されたのかと思った」
兎「不謹慎ですね…」
薬「せっかくいい情報を持ってきたのになあー」
見「いい情報?」
薬「それはー「おはようでござる!」
秘「え、お、おはよう…猫又」
猫又が息を切らしながら焦って食堂に駆け込んできた
猫「今日はとてもいい日でござるな!これから全員で新しいビルでも見に行くでござる!」
秘「新しいビル?」
もしかして他のビルのことか
見「今まで行けなかったビルのうち一つが開いたの。」
秘「あ、まずまず開いてなかったのか?」
見「そんなことも知らなかったの?」
羽「こら!喧嘩売らない!私は猫又君の意見に賛成!」
紅「私も賛成ですわ。とっとと全員集めて行きましょう。」
兎「あっ、じゃあ私は蛇足さんたち呼んできますね」
羽「じゃあ私はー…飯田橋君と天谷君を呼んでくるね!」
音「なら俺たちは先にビルに向かうか!」
秘「だな」
猫「…」
薬「…」
そんなことを言い合う俺たちの後ろでは薬師寺と猫又が睨み合っていた
【2番ビル前】
薬「なぁ、秘田」
秘「…なんだよ音喜多…今日はやけに機嫌がいいな」
今日はなんか…気持ち悪いほど薬師寺はニコニコしている
薬「あのね、猫又って…「あっ鳥でござる!」
音「鳥!?どこだ!?」
薬「いないに決まってんだろアホ、…それで、猫又って…」
薬「女装癖持ちのロリコンなんだって!」
秘「…」
猫「…」
音「…」
女装癖持ちのロリコン…
羽「みんな呼んできたよ〜!」
蛇「…猫又さん、顔色が悪いですよ?大丈夫ですか?」
猫「…大丈夫でござる。取り敢えず、ビルに入るでござる」
秘「だ、だな、じゃあ入るぞ」
俺は少し焦りながら2番ビルの扉を開けて中へと入った