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「好き」を口にしたその先に
全(かんぱーい!!
宴の始まりからもう何時間が経ったかわからない
これも何回目の「乾杯」かわからない
それほど酒に酔っていた
貸切にしたこのバーには30人ほど
ファミリーと打ち上げ.というところだ
テーブル席から離れ.カウンターに目を向けると
1人でちまちまと酒を飲んでいるメンバーを見つけた
酔いなんてとっくに覚めていた
タレ目がさらにトロンとしている
ほんのりと赤く染った頬
全てが僕を欲情させる材料だった
青(るぅとくん
気づいたら声をかけて隣に座っていま
眠そうな君を愛らしい目で見ながら優しく声をかけた
黄(ぁれ…ころちゃ、?
青(うん.そうだよ
るぅとくんもう結構 限界でしょw
黄(んむっ、…まだ飲めるもん
青(じゃあおすすめあるけど
黄(なんですか?
青(すみません
シェリーお願いします
店(かしこまりました
黄(甘いやつ?
君はきっと知らない
この酒は口溶けはいいけど.度数が高いこと
それに好きな子にシェリーを送る意味を
青(…んふ 笑
あーあ寝ちゃった.?
世間話をしてる間に君はあと1口を残して
覚めない夢の中に入っていった
寝てる顔すらかわいくて
僕は君のことしか見えてないみたいだ
周りのことなんて気にしてなかった
君がほしい
君に愛されたい
そんな思いから
僕は.自分を制御できなくなる
青(好きだよ
寝ている君に
無責任な言葉を吐いてそのまま相方に伝える
青(莉犬くん
るぅとくん飲ませすぎたw
赤(は、?…おぉーいw
るぅちゃん弱いんだから飲ませんなよw
青(ごめんごめんw
送って行ってあげてよ
赤(…いいけど
ころちゃんが送っていかなくていいの?
青(…飲み直したいから
それだけを残してあとは相方に託した
嘘だ
本当は頭の中を整理したかった
いつもそうだ
僕は自分でも思う
結構.ずるい人間だと思う
言いたいことをまっすぐ言えない
いつも濁してしまって
伝わらないことが多い
でもそれでいいと思ってた
言えなくても.伝わらなくても
いつかその日がくることを願っているから
青(はぁ.ださ、っw…
付き合うとか考えてはない
そばにいれればそれでいい
僕はいつもそう思っては.同じことを繰り返す
桃(…あれっ莉犬は?
青(さとみくんー
桃(なんだよ酔い冷めてねぇのかよ
青(覚めてるわとっくに
莉犬くんはるぅとくん送りに行った
桃(店前にいる?
青(タクシー待ってるはずだからいると思う
桃(そっか
じゃあ.ちょっと待ってよ
こいつみたいに
わかりやすい程.相手に好意を向けられない
不器用なのは自分でもわかるから
ちょっと羨ましいとか 言えないけど
桃(…また同じことしたのかよ
青(え.?
桃(まぁいいやwうまくやれよー
青(ぇ゛ちょ、どこまで知ってんの!!
どうやら僕もわかりやすいらしい
家に帰って.スマホのロック画面に目を落とす
時刻は24:00をとっくに回っていて
2:00になろうとしていた
とくに眠くもなくボーッとすごしていた
部屋に響く通知音
だいすきな人の文字が見えるだけで
人というのはこんなにも笑みが零れるのだろうか
黄 「あのお酒おいしかったです!」
「酔いは覚めた?w」 青
黄 「度数高すぎたので頭ガンガンです😠」
「それはごめんってw」 青
いつもこうやって連絡をくれる
その度にバレていないかと心配する
なんとか今回も乗り切れそう
黄 「電話…したいです」
「いいよ」 青
答えは1つに決まってる
黄「もしもーし!」
「ほんとにさっきまで潰れてた人?w」 青
黄 「いやぁー…もう眠いんですけどね」
「まだ酔い冷めてないやんけw」 青
黄 「んふふ笑 なんか声聞きたいなーって」
「…なにそれ/」 青
電話は結構好きだ
君からの意外な発言にも対応できる
だって僕の赤く染った頬なんて見られないでしょ?
黄 「今日.楽しかったなー」
「ね. 久しぶりにみんなで飲んだし」 青
黄 「またジェルくんとあっきぃ裸になってたね」
「あいつら捕まればいいのにw」 青
黄 「ちょっとw」
「あ.そういえばさー〜w」 青
「まじやばかったあれw」 青
黄 「…ん、ぅ 」
「…おやすみ」 青
規則正しい寝息に耳を傾け
しばらく電話を切ることができない
さっきと同じ状況だ
また無責任な言葉を吐いてしまうのだろうか
僕はこんなにも意気地無しなのか
君はどんなことを思ってるの?
「はぁ… 好きだよ」 青
数分経っても返事はない
きっと朝まで覚めない夢の中だろう
同じことで心を苦しめられ
同じことで悲しくなる
君との通話時間はすでに1時間をも超えていた
ずっと見ていると泣きそうになるので
まだ聞いていたい寝息を我慢して
僕はそっと.電話を切った
ー翌日ー
最後の追い込みとしてまたみんなで集まって
撮影.会議.リハーサル…その他もろもろ
二日酔いながら頑張ってる人達はたくさんいた
そんな中.やっぱり僕の目線には君がいて
体が大きい君は
体の大きさが対称的すぎる莉犬くんが持っていた(← 重いものをひょいっと持って爽やかな笑みをこぼした
赤(るぅちゃんかっこいい〜
黄(昨日送ってくれたので!
優しさで溢れてる人だ
しばらく見入ってるとバチッと目が合った
僕は突然の事で目を逸らしてしまった
黄(サボってるんですか?
青(休憩って言ってくれる?w
黄(もーちゃんとやってください
青(はいはい
いつもと変わらず
そんな僕を演じられているのだろうか
黄(あの、っ…ころちゃん?
青(ん?
黄(昨日たまたま聞いちゃって…その.っ/
やけにもじもじしながら落ち着きがない様子で
目線をキョロキョロさせている
黄(電話切る前…好き、って
────────Next story𖤐ミ
青 → 黄 ♡
青 ← 黄 ?
この垢.はじめましての連載!
連載と言ってもそんな長くないと思います👉🏻👈🏻
ここから先はまだ忙しいので次のお話は
私生活が落ち着いてきたら出そうと思っています☺️♡
♡1000⤴︎