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サイド リオ
絶叫が耳を劈(つんざ)いた。団長が急に発狂したのだ。
「キノ?!」
「俺なんて、いなければよかった!!兄ちゃんの代わりに俺が死ねばよかった!!」
頭を抑えてそう叫ぶ団長のそばに、タエは慌てて近付いた。
「そ、そんなことない!」
タエは芯のある声でそう言った。でも、団長には届かない。
「俺が団長なんて務まる訳がなかった!何もできない俺なんて、要らねぇよな?」
「「違う!!」」
アミとキリの声が重なる。それでも団長は喚き続ける。
「俺なんて要らないって言えよ!ずっと何もできない俺のこと馬鹿にしろよ!そもそも、モンダイジ団なんて作ったのが間違いだった!!」
「ちg……!」
ッスパァン!といい音が響いた。タエが団長の頰を平手でぶっ叩いたのだ。
…………痛そー。アミもキリも若干引いてるっすよ、な?
「ちゃんと私たちの話を聞いて!私は、私たちは自分の意志でこの団に入ったの!いくら団長でも、ダイキでも、私たちのこの想いを馬鹿にすることなんて許さない!!」
目から涙を流しながら、タエが団長のの手を握り締める。
……本当に健気な子だと思う。
それでも、気づいてもらえないのは、きっと自分のことで手一杯だったからなんだろう。それをこの子も分かってるから、自分から言わずにいるのだろう。
「団長が過去に捕らわれる前に、少し話をした方がいいかもっすね」
この団なくなっても俺はあんま困んないんすけど。
それではずっと支えてきたこの子が余りにも可愛そうだ。
「この子と俺の出会いも含めて」
第4章 死別編、完!
今回クッッソ長くなりました!24話て、20話超えてるて!
さてと、まだ続いていくぞ!
書き溜めあるから、投稿は不定期のままですが、あまり時間を開けないように気をつけます!
実はこれも書き溜めでーす。(現在15話近く書き溜めある。書けるときに一気に書く派の人←)
さてと、これからもモンダイジ団シリーズをよろしくお願いします!m(_ _)mペコリ。
by作者