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むかしむかし、夜空の星々はそれぞれに名前を持ち、
人々の願いを聞いては、ひとつだけ叶えてあげると言われていました。
でも、願いを叶えるには「星に選ばれた唯一の人」でなければならず、
選ばれるのは千年に一度だけ。
その年、星々が選んだのが 來壹望 でした。
ある夜、らいむが星空を見上げると、
群青の夜に一筋の流星が走り、彼女の足元に銀色の光が降りてきました。
それは「星の扉」への鍵。
扉をくぐると、そこは無数の星が花のように咲き、
宝石のように瞬く幻想の庭でした。
星たちは声を揃えて言います。
「來(未来から訪れる者)、
壹(唯一無二の魂)、
望(星に願う心)ーー
おまえこそ、我らの光を継ぐ者」
らいむはその瞬間、
自分が 未来へと続く唯一の希望 を託された存在だと悟ります。
彼女が願ったのはただ一つ。
「どんなに離れても、大切な人と心を結ぶ光が消えませんように」
その願いは星に刻まれ、
今も夜空に瞬く流星群として人々を照らし続けているのです。
だから夜空を見上げて願いを込めるとき、
その光は 來壹望の願いと重なって、
きっと未来へ届くのだと言われています。