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勇者「はぁ…はぁ…」
門番「!?」
勇者「どいて!」
門番「こら!待ちなさい!」
勇者「国王!」
国王「ど、どうしたんだい?そんなに慌てて…お茶でも飲んで落ち着いて行ったらどうかな?」
勇者「はぁ…はぁ……お願いします…ジュピターとレインとタイを集めてください…!」
国王「…?分かった、ここで待ってるんだよ」
レイン「勇者!帰ってきたんですね!無事でしたか…とんでもない音が聞こえ、強い風が吹いたんです…何があったんですか…?」
ジュピター「はぁ…寝てたのに…お前はなんでこんなにやかましいんだ…」
タイ「僕は筋トレしてたけど…君のためにやめてあげたよ!」
国王「さぁみんな集めたよ、どうしたんだい」
勇者「実は…この事件…ケンがやった事なんです…」
国王「…ケン…が?」
ジュピター「そんなわけあるか!ケンは…ケンはあの時…!」
レイン「…歴史が変わる、授業をやり直す必要がありそうですね」
タイ「…?……??………???」
勇者「岩じいが呼んでるので、丘まで来てください…!案内します!」
国王「岩じい…そうか分かった…私は後から行くよ、大丈夫丘の場所は知ってるからね」
勇者「わかりました…僕は先に行ってます」
国王「ごめんね呼びにきてくれたのにね」
勇者「岩じい!帰ってきたよ!」
岩じい「おお、帰ってきたか…坊やだけか?」
勇者「うん…後から来るって…」
岩じい「あとから…ね…さてはわしが怖くなったのか…?国王…奴にも話があったんじゃが…まぁ良い」
行商人「カランカラン♪やぁやぁお二人さん、こんな時に人に会うとはね」
岩じい「ここは危険じゃ早く帰った方がよいぞ」
行商人「だーいじょうぶ、だーいじょうぶ!これから城で避難しに行く予定だから、そんな事よりも何か買ってくかい?」
勇者「何を売ってるの?」
行商人「沢山ある!水の装備に火の装備、氷の装備にワープの鈴」
勇者「ワープの鈴!?」
行商人「お!これに食いつくとはお客人お目が高い!これは一つ鳴らせば好きな場所にワープできると言う代物だ!今なら金貨10枚!それで譲ってやろう」
勇者「10枚!?それにそれは僕が持ってた奴だよ!ケンに返し忘れてたんだ…お願いそれを返して」
行商人「む!?なんだそんな話信じられるか!」
岩じい「坊や、待ちなさい…本当に無くしたものなのか?」
勇者「うん…今探してみたけどないよ」
岩じい「確かにほのかにケンの魔力を感じる…行商人よ、それは本当に拾ったものじゃないんじゃな?」
行商人「グッ…拾った…だが売り物にしたから金は取る!」
岩じい「卑しい奴め…」
勇者「…でも僕…今金貨2枚しかないよ」
行商人「じゃあそれでいい!!」
勇者「あっ!」
行商人「ほらよ!まいどあり!じゃあな着いてくんなよ!」
岩じい「災難じゃったな…」
勇者「うん……でもこれでケンの所に行ける!」
岩じい「一人で行くのか…?」
勇者「うん…これは一人でしか行けないから…」
岩じい「そうか…」
勇者「行って来るね」チリンチリン