勇者「ここは…周りが真っ白だ…ってことは雲の上?ケンはここにいるって事?」
???「…誰かいるの?」
勇者「え?うわぁ!?」
???「貴方は…もしかして勇者君?」
勇者「あ…き、君は」
ケンのママ「私は…ケンのママなの…ここでずっと見守ってる…あの子のせいでこんな事に…ごめんなさい…これは私のせいなの」
勇者「ケンのママ!?」
ケンのママ「驚いた?そうよね…今まで貴方に会いに行ってみたかってけど…ここから離れるわけにはいかなくて…あなたも、私のことママって呼んでもいいのよ?」
勇者「う、うん…ママ…ここは?」
ママ「ここは雲の上よ…ケンが作った王国…」
勇者「この場所は…?」
ママ「ここは私が作った家、ケンを近くで見守りたくて…隠れて作ったの、きっとあの子は私を…恨んでるでしょうから」
勇者「…恨んでる?」
ママ「………そうだわ、あなた…私の賢者の石を持っていきなさいきっと役に立つわ」
勇者「ありがとう…!僕…ケンを止めて来る!」
ママ「お願い…気をつけて…」
勇者「風が強い…でもここで止まれない!進まなきゃ!」
ポラリス「はーっはっはー!ここから先には行かせないぞ?俺様がお前を止めて見せる!」
勇者「どいて!僕はケンのところに行かないといけないんだ」
ポラリス「そんなことはさせない!俺様たちの計画をめちゃくちゃにされるわけにはいかない」
勇者「…地上のみんなが困ってるの…お願い…」
ポラリス「なら!この俺様に勝てたらここを通してあげても良いよ!」
銀河「よう…人間」
勇者「銀河…君も…」
銀河「あぁ、そう言うことだ…ここから先へは行かせない」
勇者「銀河…」
ピン「私を忘れないでください」
勇者「ピンまで…」
ピン「ケン様は素晴らしい…あぁ私の大好きなケン様…ケン様の命令であれば私ピン、喜んでこの命捧げましょう…!あぁケン様の汗、涙、血!全て全て…!」
銀河「やめろピン!気持ち悪い!ほぼストーカーだぞそれ」
ピン「やかましい!あなたには分からない」
ポラリス「さぁ勇者、俺様たち3人に立ち向かう勇気がお前にあるか!?」
勇者「う、うぁ…ぼ、僕は…」
ケン「銀河、ピン、ポラリス…やめろ」
銀河「ケン!ここに来たのか!?」
ケン「………へぇ…君も来たんだ…どうやって………うん?その鈴…へぇまだあったんだ、ならこうしとこう」
勇者「鈴が消えた…」
ケン「僕が雲から作ったものは、いつでもただの雲に戻すことが出来るんだ…これでもう鈴はないね」
勇者「ケン…もうこんなことはやめようよ…お願い…」
ケン「………ムリ…その前にやることがある…銀河…ピン…ポラリス…あとそこのおばさん、下に行ってろ」
銀河「…なんだ、周りの雲が俺の周りを…」
ピン「ケン様!やめてください!私はあなた様のために命をかけて…!」
ポラリス「雲に閉じ込められて外が見えない!」
銀河「ケン!やめろ!外に出してくれ!」
ママ「ケン…」
ケン「………じゃあね…みんな…」
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