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コンコン
ドアからノック音が聴こえる。
『ん…何、どうしたの?』
「寝てたの?」
コイツはイルミ。私のお兄ちゃんだ。
そして長男でもある。
ちなみに私は長女。
『うん…』
「いや、ルカに仕事の話来ててさ、俺も詳しく聞いてないし、行けたら今日中に、」
『…ぅ、今日中にかぁ…』
『えっ、ええA級首っ?!?!?!』
『わっ、私死んじゃうんじゃ…』
「ん?何?そんなヤバいヤツだったの?」
『だ、だだだって!!え、A級首だよっ?!!?!?!?!』
「ふーん。まぁ、いざとなったら俺が助けに行ってあげるよ。GPS付けてるし」
『ありがと神様…って!!じっ、GPSっ?!?!?!?』
『いつの間に…』
「じゃ、死なないようにね」
『ぅ、うぅ…イル兄ぃ…』
『…はぁ、本当にやだ…』
結局ちゃんと行った⤴︎
『…ふむ、(ターゲットっぽいヤツは見つけたけど…)』
そして私はターゲットが入っていった図書館に入る。
一般人を装いつつ、
ターゲットに少しずつ近づき、
まるで探していた本が見つけたかのようにし、
ターゲットがその本に手を伸ばそうとしたと同時に私もその本に手を伸ばす。
ぴと…
手と手が重なる。
「あ、すみません。」
『あっ、私こそすみません!』
「本、探してたんですよね?どうぞ」
『えっ、いえいえ!大丈夫です!貴方が先に居ましたし、どうぞ。』
「ぁ、なら、お言葉に甘えて。
ありがとうございます。」
『いえ、こちらこそ、当たってしまってすみませんでした。』
「この本、好きなんですか?」
『はい!気に入っていて、』
「…へぇ、俺も好きなんだ。奇遇だね!」
この本丁度この間気になって読んでてよかったー…。
『はは、そうですね。』
「…良かったら、この後空いてる?」
『全然暇です!』
「はは、それは良かった。カフェで少し話さない?」
『良いですね!私丁度喉乾いてきちゃってたので、』
「じゃ、近くのカフェに行こうか。」
『はい、』
カランコロン。
オシャレな雰囲気のカフェに入る。
ターゲットはコーヒーを注文し、私はホワイトラテを注文した。
「あの本、結構特殊な物語なんだよね。」
『確かに、でもそのミステリアスな感じが個性的で私は好きです!』
「へぇ、俺も好きなんだ!本当に気が合うね。俺、あんまり趣味の合う人居なかったからさ。嬉しいな」
『え、そうなんですか。私もこの本読んでる人あんまり見た事無いですね、』
『本当、…えーっと、名前をお伺いしても?』
「クロロ=ルシルフル。」
『本当、ルシルフルさんが初めてです!』
「はは、硬いな、クロロでいいよ。あ、そういえば君の名前知らないな」
『あ、私はルカです。』
「へぇ、ルカちゃんか。よろしくね」
『私もルカでいいですよ、』
「ふ、じゃあルカ、よろしくね。」
『じゃあ、クロロも宜しくね!』
「…ところで、いつまで猫を被ってるんだ?ーーーーーーーー殺し屋さん。」
『ーーーーーーーーえ?』