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『双子の名探偵は今日も嗤う』〜謎あるところに闇は生まれる〜
AFTER STORY 『執事と2人きり』
百合菜&ナック
私とナックはお祭りに来ていた。
『さっきのあれ凄かったね!』
『ふふ、コツを掴めば簡単でした。』
先程までナックは型抜きをしていて、一発で綺麗に出来ていた。
『私も出来るかな?』
『えぇ、主様にも出来ますよ、今度教えて差し上げます。』
『ありがとう!』
『…あの、主様…今だけ貴方を私に独り占めさせてくれませんか?』
『ナック…?』
と、私は主様の手を握ろうとした時だった。
『ちょいと、そこのお兄さん!』
『え?』
『私のことでしょうか…? 』
『これからあそこの舞台で剣舞をやるんだが人手が足らなくてな……。』
(困ってるな…力になりたい。)
『ナックが良ければ…。いいかな、私この人の助けになりたい。』
『!もちろんです。』
『じゃあ早速こっちに来てくれ!』
私は観客席からナックを見つめる。
ナックは刀を構えて優雅に舞い始めた。
『綺麗……。』
しなやかな動きに私含め他の人はナックに見蕩れていた。
数分後――。
『お疲れ様!ナック!』
『主様が見ていると知ったらつい本気を出してしまいました。主様。これから先は私と主様だけの時間にしてもよろしいですか?』
『え…っ。』
『ひと夏の思い出を…百合菜様と作りたいんです。』
『ナック…うん、もちろんいいよ。』
私は差し伸べられた手を握る。
今だけ時間が止まればいいのに。
2人だけの空間だけ…。
AFTER STORY 『執事と2人きり』
麻里衣&アモン
私はアモンに誘われて神社に来ていた。
『お待たせしましたっす〜!』
『アモン!遅かったわね。』
『主様とこれをやりに来たんすよ。』
と、アモンが持ってきたのは線香花火だ。
『打ち上げ花火も綺麗っすけど、主様と2人きりでこれをやりたいんすよ。』
『線香花火…。いいわね、私好きよ、線香花火。』
『へへっ。俺もっす。せっかくだし勝負しないっすか?』
『勝負?』
『はいっす。線香花火を先に落とした方が負けっす。全部で3本ずつあるんで負けた方は勝った方の言うことを聞く。どうっすか?』
『面白そうね…いいわよ。受けて立つわ。』
数分後。
1本目。
『…。』
『…。』
(中々主様も強いっすね…。)
主様と隣でしゃがみ込む。
ピトッ。
『わっ!』
ポトッ。
『あ、アモン落としたね。1本目は私の勝ちだね〜。』
『く…っ。今のは主様が俺にくっつくから……っ。』
『?なんの事かしら?』
『っー!今に見ててくださいっす!』
2本目。
『…。』
『…。』
(さっきは不意をつかれたっすけど今度は俺が仕掛けるっす。)
『主様……。』
『ひゃっ!』
『え?』
アモンに耳元で囁かれて線香花火を落としてしまう。
『……あの、もしかして主様…耳、弱いんすか?』
『い、いいえ!そ、そんなことないわ! 』
『へぇ〜……?』
俺はニヤニヤ笑う。
『その顔やめて!』
3本目。
(これでアモンが勝ったら…私の負けになってしまう…。アモンを動揺させるしかない。)
『あの、アモン、もしこれでアモンが勝ったら私になんてお願いするつもりなの?』
『主様から聞かせて欲しいっす。』
『私?んー、そうだね…。しばらくドキドキさせてくるのやめる、とか?』
『それは無理なお願いっすね〜だって…。俺が勝ったら主様はずっと俺だけにドキドキさせられる。ってお願いするつもりっすから。』
『え…っ。』
ポトッ
『あっ……。』
『…俺の勝ちっすね。』
アモンは立ち上がりバケツに線香花火を落とす。
『ぁ、え…っと…。』
私も立ち上がり急いで後退りする。
トン…っ。
壁に背中が当たる。
『…やっと、その可愛い顔が見れたっす。』
俺は主様の仮面を外す。
『ぁ…っ。』
『照れてる顔が1番可愛いっすね♪主様。』
チュッと主様の手にキスをする。
『……バカ。』
『褒め言葉として受け取っておくっすね。』
『っ…。』
この胸のドキドキは貴方のせい。
頬が赤いのも、全部全部…。
次回もお楽しみに!
コメント
2件
ありがとうございますありがとうございます最高ですアモンヤバすぎる読んでてこっちがドキドキしてきた