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今日の朝は忙しかった。
神社だけあって、ご近所さんが立ち替わり入れ替わり参拝に…ならよかったんだけど、結局、みんな休憩スペースで立ち話。
まるで同窓会だ。
女神様はそれを微笑ましく見つつ、新しく来る参拝客にご挨拶を…という感じ。
そして休憩スペースには…
「こんにちは、温かいお茶をどうぞ」
お盆を持ったうさ耳美子がお茶を配っている。
「おやおや、美子ちゃん、お手伝いえらいねぇ」
「頑張っているねぇ」
美子は愛想よく笑顔で返事をしている。
ぼくと護で休憩スペースのテーブルにお菓子を補充したり、紙コップを処分したり…
もちろん、女神様の手伝いもして…
と、とにかく忙しく動いていると、ふと、見覚えのあるおばあさんがいた。
家族数人と一緒だった。
おばあさんの背負ったリュックが少し動いたのが見える。
巧妙に隠れているが、それは市松さんだった。
そして美子の方を向いて一言。
「明けましておめでとう、美子ちゃん。
うさ耳、よく似合っているわ」
それだけ言うとスッとリュックの中に引っ込んだ。
一段落したのはお昼過ぎだった。
ぼくたちは休憩スペースでお昼ごはんを食べた。
お客さんが来たときにすぐ対応できるように。
「コマ兄のおにぎり美味しいね」
「女神様の煮物もいいよね」
みんなで楽しく過ごしていた。
多分、例年の感じなら昼からはそこまで忙しくないだろう。
さて、色々と家事をして、今夜は家族でお正月だ。