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ショコラ@男化or「にゃん♡」
深雪汐「書きます!暇だから!それではスタート!」
ご本人様とは関係ありません
無断転載、パクリ、通報はしないで下さい
エセ関西弁⭕️
BL⭕️
こえれる
苦手な人はブラウザ🔙
カランコロン
軽快な鈴の音と共に扉を開ける。このお話は僕がまだ中学生だった頃のお話。
こえ🌸「………」
僕は、毎日学校でのいじめや家での虐待などで精神がすり減っていた。
こえ🌸「いっその事、死ねたらな」
学校からの帰り道。
いつもの通学路。
いつもの景色。
だったはずなのに、何かが違った。
こえ🌸「あれ?こんな所に路地裏なんて、あったっけ?」
僕は興味本位でその路地裏に入った。そこで一軒の店を見つけた。居場所も生きる意味もなかった僕はどうにでもなれという気持ちでその店に入った。
れる🎨「ん?いらっしゃい!こんな路地裏の店に来る人が居るなんてな〜?珍しいわ!」
店に入ると、関西弁の同い年くらいの子が笑いながら喋りかけてきた。
こえ🌸「ここって、何のお店なの?」
れる🎨「はぁ?知らずに入ってきたん!?お前、ここが危ない店だったらどうしてたんよ!?」
こえ🌸「別に危ない店でも、別に良かったよ?僕に価値があるって事さえ分かれば」
れる🎨「…………」
その青年は、哀しそうに顔を歪ませた。でも、本当にどうでも良かった。自分がどれほど酷い事をされようとも、なら死ねばいいと思っていたから。
れる🎨「お前、名前は?れるはれる。よろしゅうな」
こえ🌸「名前?名前……ないよ」
れる🎨「は?名前ないん?」
言われてみればそうだった。名前なんて大層な物はなかった。家では、お前とか役立たずと呼ばれて、学校では名字で呼ばれる事しかなかった。側から見れば変な子だろう。自分の名前が分からないなんて。
れる🎨「なら、れるが名前をつけたるわ!」
こえ🌸「はぁ!?ばっかじゃないの!?」
僕は突然の事で声を荒げてしまった。でも、れるは嫌な顔を一つもせずに笑いながら僕の頭を優しく撫でた。
れる🎨「お前、声がめちゃくちゃかわええやん!決めた!今日から、お前の名前は”こえ”な!よろしくな、こえくん!」
こえ🌸「こえ?僕の名前…?うん、気に入った。僕の名前はこえ!よろしくね、れるち!」
れる🎨「おん!」
こえ🌸「…てか、頭撫でんな。髪がぐちゃぐちゃになる!」
僕の名前はこえ。名前を呼ばれるだけでこんなにも暖かいんだなと少し嬉しくなった。
こえ🌸「今更だけど、ここって何のお店なの?」
れる🎨「ん〜?ここはな、アンティークショップやよ!」
こえ🌸「アンティークショップ?確かにアンティークっぽいのが置いてあるけど」
れる🎨「何?シケとるって言いたいん?言っておくけどな?ここにあるアンティークは、全部国宝物やよ!?なんたって、れるが作ったからな!」
こえ🌸「へぇー、そうなんだー」
れる🎨「おい!棒読みすぎるだろ!?w」
こえ🌸「ごめんってwww」
久しぶりに笑った。というか、産まれてこの方、笑った事なんてなかった。僕って笑えたんだ。この店に置いてあるアンティークは、どれも古そうな物ばかりだった。それをれるちが作ったと言うから、流石に嘘だろうと信じなかった。そうこうしている内に外から六時のチャイムが鳴った。
こえ🌸「嘘、もうそんな時間?そろそろ、帰らないと!」
れる🎨「……そっか、気をつけて帰ってな!後、このオルゴールあげるわ!れるの最高傑作なんよ!」
こえ🌸「ありがと!れるち!れるちは帰らないの?」
れる🎨「…そうやな、れるは帰れないんよ。れるは時の守り人。ここから、出られないんよ。」
こえ🌸「時の守り人?よく分かんないけど、また来るね!”またね”!」
れる🎨「おん!いつでも待っとるよ!……”ばいばい”!」
そんな不思議な会話をして、僕は店を出た。不思議な事に僕は数時間だけあの店に居たつもりが、何週間も行方不明になっていたのだ。不思議な事はこれだけじゃなく、れるちから貰ったオルゴールは壊れても少し目を離すと、元通りの綺麗なオルゴールに戻っているのだ。まるで時が戻った様に。あの日から僕はずっと、あの店を探している。またねの約束を守るために。だが、見つからない。きっと、「時の守り人」というのは、冗談ではなくて、本当だったのだろうと今は思う。
こえ🌸「また逢えたらな」
数年後に僕は一人の息子と暮らしていた。まぁ、親戚が亡くなって、引取先のないこの子供が昔の自分と重なって、引き取ったという話だが。その息子が突然、行方不明になった。僕は焦ったが、急にふらっと息子は帰ってきた。その手には、小さなオルゴールがあった。息子は時の守り人とか言う友達が出来たと、喜んでいた。僕はその横で、このお話をする。
こえ🌸「これは、僕が中学生の頃の話なんだけどね?」
僕はそう言うと、淡々と息子に自分の昔話を語り始めた。
コメント
4件
天才だね
物語の全部読んで、最後まで読んだら、また最初に戻ってみてね♪繋がってるからさ♪
このエピソード、すごく好きです。名前すら持たなかった「こえ」に、れるが「声がかわええ」って名前を贈るシーン、あったかくてじんときました。オルゴールが壊れても元に戻る“時の守り人”の設定、まだ謎が多くて続きが気になります。最後に息子が同じオルゴールを持ち帰ってくる展開で、あの日の約束が輪になって繋がった感じがして、余韻がとても優しいですね。もみじさんの紡ぐ世界観、これからも楽しみにしています。