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ふたりのヒミツ

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ふたりのヒミツ

1 - 第1話

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50

2023年01月17日

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──ふたりのヒミツ 1──







ここはツイステッドワンダーランド。

数多くの名門校である魔法士養成学校の生徒が成人した時のお話──








「おい、カイワレ大根。」





──レオナ・キングスカラー(25)

趣味 : 昼寝

職業 : ニート

出身校 : ナイトレイブンカレッジ(NRC)





「なに。

僕忙しいんだけど」





──イデア・シュラウド(25)

趣味 : ゲーム・プログラミング

職業 : ゲームクリエイター

出身校 : ナイトレイブンカレッジ(NRC)





「腹減ったからなんか寄越せ」



「はぁ?人の家に住ませてもらってその態度はどうかと思いますぞ」





──2人は今、ある人の事情で同じ家に住んでいる。

レオナの世話係であるラギー・ブッチ(24)がホリデー(正月休み)で実家に居るらしく、ラギーがいない間はイデアの家に住ませてもらっている。

実質同棲中──





「それに僕、仕事中ですし。

今寄越せって言われても駄菓子ぐらいしか……」



「駄菓子ぃ?

俺はガッツリ食いてぇんだよ。肉よこせ肉!」





──レオナはお怒りのようで尻尾をブンブンと床に叩きつけていた。──





「…はぁ。

ラギー氏が帰ってくるまでガッツリ系は控えてくだされ。」





──呆れた表情でため息をひとつ。


確かに料理は出来るには出来ますけど…。

わざわざ誰か(レオナ)のために作るとかやったことありませんし。

もし味が濃いとか薄いとか文句言われたら自分で作れってなる。でも多分レオナ氏は料理とかやらない。ヒモだから。──





「は?無理に決まってんだろ。

ライオンには肉が必須だ。作るか買ってくるか。どっちかしろ」



(ラギー氏はいつもこんな感じか…。お疲れ様デス、ホント。)

「分かった分かった。作りますよ。

ただ、その代わり文句は受け付けてませんぞ」



「はっ、それはどうかな。

味はお前の腕次第だ。」



(この人って人はホント…。

手伝うとかそういう意思は無いわけ?)

「なら、味は濃いめか薄め、どっち?

あ、普通は受け付けないから」



「濃いめ」



「りょ」





──昨日出来上がったばかりのゲームを発売に向けて訂正やバグがないかテスト中だったが、それを1度やめ席をあけた。

そのままキッチンに向かい髪を結ぶ。エプロンを付けては料理の準備をし始めた──





「……。」



「、なに

そんなジッと見られたら料理まともに出来ないんですが」





──滅多に見ないイデアのエプロン姿。そしてポニーテール。

こんなレアな姿は無い。今のうちに目に焼き付けまいとじっと見つめていた──





「や、なんもねぇ。

さっさと準備しろ」





──レオナの何かが反応した気がした。

下半身に熱をもった感覚がレオナを襲う──





「おい、カイワレ大根」



「なに。もう少しだから待ってて」





──そして少し時間が経ちようやく頼まれた肉料理が完成した──





「はい、完成したよ。

で、なに?」



「…いや、なんでもねぇ。」





──何か言いたげなレオナだったが、その欲を抑えイデアが作ってくれた手料理を黙々と食べ始める──





「そうでござるか。

なら僕は仕事に戻る。足りなかったら自分で足して。

コンロの上に置いてあるから」



「へいへい」

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