「指輪にこめた想い」
”前に話した公園”
松永(まつなが)からの電話は突然で、たった一言で切れた。
現在時刻は午後5時。
大学の帰りに 千夏(ちなつ)のもとに向かおうとしたけど、もう少し冷静になってからのほうがいいだろうと、頭を冷やしに家に戻ってきた。
仕事をしかけていたその時、意外な相手、松永から連絡が入った。
「前に話をした公園……?」
なんのことかわからず、スマホを見つめる。
でも松永から俺に電話をかけてくるなんてよほどだし、もしかして千夏にまつわることかもしれない。
ふと以前、その公園で松永とした会話が頭に浮かんだ。
”どっちがちなにふさわしいとかは、
俺らがここで話すことじゃない。
大事なのはちなの気持ちで、
選ぶのはちなだから”
もしかして……松永は千夏に告白したんだろうか。
小さな焦りに押されて、椅子から立ち上がる。
山積みの書類の脇には、*****************
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