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「どうしようか?」
“リミッター“を1回使ったうえに、情報も聞きだせないという。近年、稀にみる大失態を犯した僕らは、ひとまず。喫茶に戻ってーーー。
「喫茶!?また、あんな“カフェイン“臭くて、陰気でつまらない場所へ行くの??絶対イヤだよッ!!勘弁してよ!!喫茶なんか絶対ムリッ!!」
謝れ。世界中の“喫茶経営者“に、今すぐ。
「だって、そうだろ?あんなーー」
ーーどうした??
「“あれ“、さ。呼んでない?ボクらのこと」
たしかに。四季町駅の地下街、右側改札口付近にある「カフェ・シナプス」の窓の向こうから、こちらへ。腕がちぎれるんじゃないか?と不安になるほど、腕をブンブン振っている“少女”が見える。しかも、“柑橘系”のポシェットに、“オレンジ色“のサンダルを履いている。ヤバい匂いしかしねぇ。おい、ヤメとけよ。
「なんで?」
だって、おまえ・・。
「歩くのはボクなんだからさ?行ってみても構わないだろ?減るもんじゃないし・・一瞬だけ。ね??」
わかったよ。知らねぇからな、どうなっても。
四季町駅の人混みを掻きわけ、地下街の右側に降りると「シナプス」と書かれたカフェテリアに、少女が“ひとりで”座っているのが見えた。
「あの子だよね?たしか」
“あれれェェー?なんで。あの子、1人なんだろ?”とか『名探偵コ◯ン』みたいに疑えよ。少しは。
「考えすぎだって。大丈夫、大丈夫」
「やっときた!こんばんは、お兄ちゃん」
”どうみても怪しい”少女は、ボクを見つけると、自分が座っているテーブルの向かい側の席をスッと空けた。バケノカワを剥ぐまでは、僕はコイツのことを信用できない。絶対にッ。
「こんばんは。キミ、ボクに手を振ってたの?」
なにが“ テヲフッテタノ? ”だ。“〇〇してくれたの?” ハッ‼︎‼︎そんなこと、僕に1回でも、言ってくれたことがあったかッ??“篠原”(シノハラ)ならともかくな!相手の素性も知らないクセに。フワフワしやがって!発情期かッ‼︎‼︎?
「・・あのさ。嫉妬、じゃないよね?」
なッ!!?B、BLじゃねぇんだぞ?ミステリー小説なんだからな?か、勘違いしちまうだろ???
「なら、いいだろ?幼女と話したって」
・・まぁ、な。スコシナラ….
「それ、何かな?飲んでるジュース??」
「ユズとレモンのカクテル風ーーー」
はい!ダウト、OUT!行こうぜ外(アウト)ッ!
「ちょっと、大丈夫だって・・。たまたま、そういう飲みモノが好きなだけかも知れないだろ??師匠と一緒のーー」
ーーバカッ!!それが“危険”なんだろうが!?
「やっぱり。“お父さん“を知ってるんだ」
は???
「お、お父さん?あのヘンタィ・・へ、ヘンに逞しい(タクマシイ)人のこと??」
いや。無理アリすぎだろ、マジで。超絶バカくらいしかーー
「うん!!」
カエル(バカ)の子は。やっぱ、カエルなのか。
「しっ!失礼なこと言うなよ」
あ?なんか、間違ったこといったか???
「そういうことじゃなくて・・」
あッ!じゃ、おまえも“親子揃ってバカだなあ”って内心は思ってるってコトじゃねーかッ!!!ハッ‼︎‼︎
「・・・」
黙るなよ。・・小説なんだから。
「あのね。“お兄ちゃん“」
僕らはなァ。テメェの“お兄ちゃん“じゃねぇんだよ。バカの家系に混ぜるな。バカッ。
「なんてコトいってんのさ!・・女の子だよ?」
だって。真の男女平等主義者(フェミニスト)だからな。平等にディスるのは、悪いコトか?あ??
「ど、どうしたの??」
「お父さんを止めてほしいの」
嗚呼、悲しいかな。ついに、娘までロリコンバカに気づいてしまったか。僕らがいなくなったら、師匠も。これじゃあ、人望もヘッタクレもねぇな。おい。
「ちょっと黙れよッ・・。そ、それで?具体的には“どう”止めてほしいのかな??」
「うんとね・・・。」
「?」
・・・?コイツ。何をそんな、勿体ぶってーーー
「お父さんを”殺して”ほしいの」
「・・・・ッ!!!?」