テラーノベル
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ナオヤ「セイちゃん!待ってよーっ!」
俺を呼ぶナオの声で
ハッと我に返る
セイト「…ごめんごめん。ランチ、どこ行こかー」
切り替えるのも大事よな。
自分にそう言い聞かせながら
ナオの方に振り返る
ナオヤ「もー。ナオ歩くのそんな早くないねんから、もっと気にしてやっ!」
プリプリと怒りながら早歩きで
俺を追いかけてくるナオ
セイト「ぐふふ..ホンマ、ナオちゃんはかわええなあ。 」
ナオヤ「あったり前やんかっ!ナオはいつでも可愛いお姫様やで〜っ♡」
ついつい本音が漏れてしまったものの
ニコニコと俺を見て笑うナオに
癒されながら俺たちはランチへと向かった。
ーーーファミレスにて
ナオヤ「はぁー…疲れたぁ」
お昼時でどこのお店もかなり混んでいて
やっとの思いで空いてる場所を見つけ
駆け込んだファミレス
ソファー席に腰掛けながら
グッタリとした体勢でナオヤが呟いた
ナオはこう見えてかなり人に気を使う癖がある
その分俺と二人きりの時はこんな風に
お疲れモードに入ることが多い
セイト「ナオちゃん、初日から大人気やったもんなー笑」
そう意地悪く笑いかける
ナオヤ「せやでっ!ナオはみーんなのお姫様やからなー。ねっ帰りセイちゃんのお家行ってもいいっ?」
セイト「またー?ホンマ、ナオちゃん俺の事大好きやなー笑」
ナオヤ「うんっ♡セイちゃんだーーいすきっ♡」
ナオはよく俺に″大好き″という言葉を使う
特に深い意味は無いし、ナオにとっては
口癖みたいなものだと思う。
でも俺はそんな″口癖″にすらも
敏感に反応してしまうほどには拗らせている
セイト「はいはい笑さっさと食べて帰るでー 」
内心ニヤニヤしながらも悟られないよう
必死に堪えながらメニュー表を覗いた
ナオヤ「ナオ、ピザも食べたいしパスタも食べたいんよなーっ。でもでもっダイエットしてるやんっ!?やからどっちもはさすがにアカンよなー…」
ペラペラと喋りながらメニューを見ていくナオ
既に標準よりはかなり痩せていて、スタイルも抜群のくせに
その体のどこにダイエットが必要なのか
でもそんなストイックさも、ナオの良いところだ
セイト「俺、ピザ頼むからナオちゃんも食べてええで。ドリンクバー行ってくるから先頼んどいてや。ナオちゃんカフェラテでええよな?」
ナオヤ「きゃーっ!男前っ♡さっすがセイちゃん!」
俺を煽てるナオを横目に
ドリンクバーへと向かう
???「あれっ君1年?」
ドリンクバーについて飲み物を選んでいると
俺たちと同じ制服を来たチャラめな男が話しかけてきた
リュウキ「この時間にここおるってことは、1年よな?俺リュウキやけん覚えとってー」
″仲良くしような!″そう言いながら
話しかけてきたこいつは、隣のクラスの
リュウキというらしい
セイト「おん!仲良ーしよな」
馴れ馴れしいやつやな…と思いつつ
二つ返事でそう返し、飲み物を持って
席に戻ろうとする
リュウキ「連れの子、ナオヤくん…やっけ?
俺らのクラスでもばりイケメンが入学してきたって相当噂になっとるよ!」
リュウキがはしゃぎながら俺たちの
席の方を指さす
セイト「せやで、カッコええやろ。中学でもかなりモテてんでー」
ナオが他人に褒められるのは純粋に嬉しい
自然と口角が上がるのを自覚しながら
リュウキの方を振り返る
リュウキ「へー、昔からの連れなんや!俺もナオヤくんに紹介してよ!」
セイト「おん、ええでー」
そう言い残し俺たちの席へとリュウキを案内する
ナオヤ「もうっセイちゃん遅いよ。ナオ、喉カラカラなんやからねっ!」
セイト「ごめんなー、ちょっとそこで同じ学校のヤツと会うてん」
不貞腐れるナオにそう伝え、俺の後ろに
突っ立っているリュウキを紹介する
セイト「こいつ、リュウキな。隣のクラスなんやて!仲良ーしたってな」
リュウキ「あ..俺、リュウキ..」
セイト「おい、何緊張しとんねん笑 さっき大声で俺に馴れ馴れしく話しかけてきてたやろ笑」
いざナオを目の前にすると緊張した素振りで
自己紹介をするリュウキ
ま、その気持ちわかるでー
近くで見るとより一層綺麗な顔立ちやからな
リュウキ「いやっ、してへん!してへんけど..ナオヤくんばりイケメンやし…」
ナオヤ「きゃーっ♡聞いたっ!?セイちゃん!ナオイケメンやってー♡」
セイト「おん、ナオちゃんはイケメンやで〜笑」
イケメンと言われキャッキャと喜ぶナオを
見ながら 俺も得意げな顔でそう呟く
ナオヤ「でもっナオはかわいいって言われる方が、もーっと嬉しいねんでっ!♡」
リュウキ「あっ..ごめん。かわ..いいよ?」
ナオヤ「もーっ。全然棒読みやんけ〜!微塵も思ってへんやろ〜笑」
″いや、、思っとるよ..″ そうボソボソと
話すリュウキと、ニヤニヤと揶揄うような
表情で話すナオ
???「リュウキー?そろそろ行くよー?」
リュウキの連れなのであろう
同じく制服を来た男が入口の方から声をかける
リュウキ「トムごめん!今行くわ」
ナオヤ「また学校でいっぱい話そね〜!」
リュウキ「うん!じゃあ、ナオくん、セイちゃん、またねーー!!」
無邪気な笑顔で手を振り
入口の方へ走っていくリュウキ
セイト「あいつ、しれっと″ナオくん″″セイちゃん″って呼んでへんかった?笑」
ナオヤ「え〜かわええやんっ!人懐っこい子なんやね〜笑」
帰り際にさりげなく俺たちをあだ名で呼ぶリュウキに
思わず2人して笑いがこぼれる
店員「お待たせしました〜、ご注文の料理でございます。」
そうこうしている間に、頼んでいた料理が届き
俺たちは向かいあって食事に着いた
コメント
1件
第3話読了!セイトの「口癖にすら敏感に反応してしまう」って内心の描写、めっちゃ刺さるわ…拗らせてる感じが愛おしい。リュウキ登場でナオヤの前で緊張してたのも可愛かったし、最後の「全然出て来ーへんな」で一気に引き込まれた。続きどうなるんやろ、楽しみにしてます🔥