テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
ーーー次の日
ナオちゃん、全然出て来ーへんな。
中学の頃から、毎朝 ナオを
迎えに行くのが日課になっている俺は
朝から家の前で立ち尽くしていた
📞…
電話も出えへんやんけ..さては寝てんな
″ガチャっ″
ナオのおかんから預かっている
合鍵を使い、ズカズカと家に入り 2階へと向かう
部屋に入ると案の定
ナオは布団にうずくまって寝ていた
セイト「ナオー遅刻すんでー」
ナオヤ「..んん…まだ寝る..」
セイト「おい、10秒で起きんと置いてくで」
ナオヤ「うぅ…セイちゃんのいじわるぅ..」
やっとの思いでベッドから起き上がったナオが
眠そうな目を擦りながら俺の方へ向かってくる
″ギューっ″
俺の背中に手を回し、頭をすりすりと
胸に擦り付けながら
ナオヤ「セイちゃんおはよぉ〜。」
なんて眠そうに呟く。
ナオは朝に弱い。 早起きなんて以ての外
たまに早起きしようもんなら大雪が降る
朝は甘えモードに入ることも珍しくないし
小さい頃からの事なので 多少は慣れているつもりだが
やっぱり何度経験しても心臓に悪い。
セイト「ナオちゃんおはよーさん。はよ準備せんと遅刻するで?」
バックバクな心臓を何とか落ち着かせ
冷静に声をかける
ナオヤ「ん..。顔洗ってくるねぇ..」
そう言いながらフラフラと1階へ降りて行くナオ
はぁ。心臓に悪い。ホンマ俺じゃなけけりゃ
死んでたわ。
心の中でボヤきながらナオを追いかけて
急ぎ足で階段をおりる
ーーー学校
ナオヤ「セーーーーフっ!みんなおっはよーっ♡」
学校に着く頃には、ナオの眠気も吹き飛んだようで
いつも通り愛嬌を振りまきながら
教室へと入って行く
クラスメイトA「ナオちゃんおはよーっ!」
クラスメイトB「朝から元気だね笑」
そんなナオに向かって数人のクラスメイト達が
挨拶を交わす中、ふと教室の後方に目が行く
エイキだ。
ニコニコと笑顔を浮かべながら
ナオに近づいてくる
エイキ「ナオちゃんおはよう、昨日はよく眠れた?」
まるで俺なんて視界に入っていないかのように
真っ直ぐとナオを見つめて話すエイキ
ナオヤ「もうグッスリよっ!ナオ昨日、寝落ちしちゃってごめんなーっ。 」
エイキ「大丈夫だよ、俺が無理言って電話したんだし」
は?
こいつら昨日電話してたん?
ナオは昨日ファミレスの帰りに
俺の家に来て、好き勝手に漫画を読み漁った後
夕方頃に自分の家へと 帰っていった。
俺は高校生活初日だったこともあり
疲れからか、夕飯を食べたあとは
死んだように眠ってしまって
ナオとは連絡を取っていない
俺が眠りこけてた間に
こいつらは電話してたんか?
眠ってしまったことへの後悔で
モヤモヤしていると
ナオヤ「ぜーんぜんっ!ナオ楽しかったから大丈夫やでーっ♡」
いつも通り愛想良く返すナオ
エイキ「そっか、心配してたんだよね。結構遅くまで電話しちゃってたし、アラームもかけずに寝ちゃったでしょ?」
ナオヤ「せやねん…今朝もなぁ、寝坊しちゃってセイちゃんに怒られてん…。なぁ、セイちゃん?」
わざとらしく落ち込んだふりをしながら
ナオが伏し目がちに俺を見てくる
エイキ「あ、セイトくんもいたんだ。おはよう」
セイト「…おん」
こいつ、やっぱり俺の事見えてへんやん。
エイキとナオが電話していたこともショックだったが
何より、どんな話をしていたのかが
気になってモヤモヤする。
″なぁ、昨日なんの話してたん?″
そうナオに尋ねようとした時
キーンコーンカーンコーン
また、タイミングが悪くチャイムがなり
俺たちは慌てて自分たちの席へと向かった
ーーー放課後
あっという間に1日が終わり
放課後が訪れた
ナオヤ「はぁーー。今日も疲れたーっ」
後ろの席からナオの大きなため息が聞こえる
ナオヤ「なぁ、セイちゃんっ?今日スイーツ食べに行かへんっ?♡」
ナオは生粋の甘党で、ダイエット中とはいいつつ
甘いものには目がない。
ナオヤ「駅前に最近できた韓国カフェもいいし〜、公園の近くのケーキバイキングのお店も捨てがたいな〜。」
俺の返事も待たずに、お店選びに目を輝かせながら
スマホをスクロールしている
セイト「ナオちゃんごめんな〜、俺今日行かんとあかんとこがあんねん。寄り道はまた今度なー」
そう言うとナオのスマホを操作する手が
ピタッと止まる
ナオヤ「えっ!?じゃあ今日ナオ一人で帰らなあかんのー!? ナオもその用事付いてってもええやろー?泣」
ウルウルと瞳を潤ませ、泣きそうな顔で
こちらを見つめるナオ
そんなナオについつい折れそうになりつつ
セイト「あかんねん、今日はナオちゃんお留守番なー」
グッと気持ちを押し殺して、誘いを断る
ナオヤ「もーっ。わかったぁ..でも明日こそスイーツやで!」
ふくれっ面でこちらを睨みつける
ナオの頭を撫でながら
セイト「気ぃつけて帰りやー?」
そう声をかけ教室を後にした。
コメント
1件
みぅです🤍 第4話、読み終えたよ〜。 朝の甘えモードのナオヤ、可愛すぎて心臓に悪いってセイトの気持ち、めっちゃわかる…!あの「セイちゃんおはよぉ」のシーン、反則級だよ🥺 でもその後のエイキ登場で空気が一変する感じ、すごくドキドキした。セイトだけが知らない「昨日の電話」の存在が、もうモヤモヤを加速させてて…。放課後、一人で帰らせちゃうセイトの選択も、何か胸に引っかかるなあ。 続き、すごく気になるよ🌙