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恋愛をしたのは学生以来かな
ある日からある人に恋を寄せているのだけれど
きっと叶うはずのない恋だ
友達にもこのことを相談すると
上司に恋するなんてありえないよ?
と言われた
その時はつい腹が立ってしまったが
思い返せば確かにそうだ
上司である狐さんに恋をしたって
そりゃ他人から見たら社員と上司の恋愛だ
しかも狐さんは私だけ特別のように扱ってくれる
他の人に対しては強く当ったりするときいた
でも、私にはそんなことを一切しない
普通このような事をされては期待してしまうのが恋愛などではないだろうかと常に考えてしまう
このことも友人に打ち明けたが、それはしょうがないことと言われた
なぜこんなにも私の恋愛に否定を重ねるのか
自分の人生、恋愛なんだから自分の好きにさせてくれという気持ちも多少あったが
共感する場面もいくつかあった
例えば…
【〇〇!手が止まってるぞ!】
『あ…ご、ごめんなさい!』
「そんなに怒らなくていいのに」
横から小声程度の声量が聞こえた
部長はやっかいだ
私はあまり好きではない
きっとそのことは上司である、好きな人である狐さんにも伝わったのだろう
部長をみつめながら愚痴を小声で言う姿が見えた
横目で見ている姿もかっこいい
あぁ、また怒られるところだ
パソコンと見つめ合い仕事を始める
【狐!隣にいるんだから教えてやれ!】
「お前が教えろよ、それでも部長かよ」
どうしよう
今の狐さんは少々怖い
『だ、大丈夫です!自分でやります!』
今の私にはこういうことしか出来なかった
「いえ、大丈夫です、教えるのは得意なものですから」
さっきの愚痴を言っていた狐さんとは大きく態度が変わっていた
すごいな、この人
なんて思いながら心の中ではもっと好きが重なり合っていた
「〇〇さん、先程はお疲れ様です」
パソコンに集中していると
隣から声が聞こえ
みると狐さんが私の好きなカフェラテを持っていた
『えっいいんですか?』
「はい、いつもお世話になっていますからね」
何を言ってるんだ
お世話になっているのはこちら側
『ありがとうございます!』
目の前に出されたカフェラテを礼を言いながら手に取る
少ししか話してないのに
また彼への好感度が上がった
もうどれだけ彼のことを好きになったのだろう
考えるだけで時間を潰してもいい
また手を動かしてないと怒られそう
そう思い夕方の5時、定時上がりまでパソコンと見つめ合う
【〇〇、終わったら帰っていいぞ】
ちょうど終わった時に声が聞こえた
見ると5時半 定時の30分を越していた
『お疲れ様でした!』
鞄を手に取り家に帰る
スマホを見ると通知があり
友人からご飯の誘いだった
この友人は幼なじみで
なんでも真剣に話を聞いてくれる
また彼のこと、狐さんのことで相談しようかな
6時、待ち合わせ場所は急がなければ間に合わなそうだった
少し小走りで待ち合わせ場所へ行く
家に帰った
なぜだろう、帰ると安心なのか
少し感情が顔に出てる気がする
今は、悲しい感情
ふと近くにあったクッションに顔をつける
何故こんなにも悲しい思いなのか
それは自分が1番分かってる
…
叶わぬ恋
この言葉が頭の中にあった
友人に彼のことを全て話したが
もう叶わないんじゃない?
とはっきり言われてしまった
失恋って、こんなにも悲しいんだ
明日は仕事を休もう
もう日付を越している時刻をみることもなく
私は1度眠った
カラスの声が聞こえる
いつも朝は何羽か集まって声を響かせている
カラスから見たらいいかもだけど
近所からしたら迷惑
いわゆる近所迷惑だ
まぁ、今日は仕事を休むしいいや
スマホをみて休みの連絡をする
以外にも部長はあっさり受けとってくれた
普段なら鬼電などして理由を言わなければならないのに
天井をみつめる
妄想に過ぎないことだけど
天井をみつめるとなぜか狐さんを思いだす
これも心から離れない恋なのだ
「〇〇さん、いますか」
インターホンがなった
立ち上がる勇気もないのに
なぜか立ち上がろうとした
よく考えれば名前を知っているということ、休みの連絡をしたことから同じ会社の人であることは間違いなかった
インターホンをみると
つい先程まで考えていた彼がいた
『えっ!狐、さん!?なんで、』
「先程、休みの連絡をしましたよね」
なぜ知っている
「あぁ、最近部長と上司の連絡を繋いだんですよ こうした方が効率はいいでしょう」
だからか
だからあんなにもすんなり受けとったわけだ
部長なら絶対にありえないことだけど
狐さんならそう考えるのも不思議では無い
『ありがとうございます、それは?』
「これは〇〇さんが少しでも体調を良くなるように色々と体にいいものを買ってきました」
気遣いもできるなんて
こんなにもなにもかもそろった男性は初めて見た
『ありがとうございます!』
インターホンからでただけなのに
眠気がある
『ごめんなさい、眠くて』
「そうですか、では、また会いましょう」
また会いましょう?
いいや、もう
寝て考えよう
今はとにかく寝ることしか
頭にはなかった
暗闇の中から聞こえる声
目をあけることはできない
なにか上に被せられているような
そんな感覚があった
「〇〇さんが休みなんて、こっちもやる気が出ないよ」
誰の声?
声は低い感じがして
「でも、〇〇さんが元気そうでよかったよ」
何をしていて誰なのか知りたいのに
目の上の何かが邪魔をして見れない
「…あぁ、起きました?〇〇さん」
敬語を使う
思い当たるのはー
終わり方変ですいません
センシティブな内容に関しては2話、3話にて書かせて頂きます!