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『それでも彼らはバレー部員である。』
◆合宿5日目朝:緊急全体ミーティング
教師陣は、もはや黙っていられなかった。
監督・コーチ陣・カウンセラーまで動員して言い渡される。
👨🏫「昨日・一昨日の件を踏まえて、彼ら4人には“更生プログラム”を受けてもらう」
👩🏫「このままでは全国大会の推薦にも関わります」
👴「反省しなさい。反抗期など通じませんよ」
\静かに正座する4人/
及川(ふてくされ)「ふ〜〜ん」
宮侑(欠伸)「やる気あるように見せたらええやろ」
黒尾(苦笑)「社会的に怒られてるねこれは」
旭(静かに)「……本気で更生させに来たな」
◆プログラム①:「怒りのコントロール講習」
カウンセラー「皆さん、怒りは“6秒ルール”で鎮まります」
→テキスト読み上げ → 瞑想 → 呼吸法指導
結果:
及川 →「6秒あったら20連続サーブ撃てるし」
宮侑 →「6秒黙っとったら殴られて終わってまうわ」
黒尾 →「相手が話聞かない前提なら、無意味かな」
旭 →「自分は……怖がられた時点で、もう…反省してます」
→💥撃沈💥
◆プログラム②:「交流型クイズレク」
教師「皆で協力して問題を解こう!友情を育もう!」
問題:「“怒りを感じたとき、まず取るべき行動は?”」
→選択肢:A.距離を取る B.無理に笑う C.自分を責める D.拳を振る
黒尾「俺たちにD入れたやろ」
及川「思いっきり当て書きしてくんのやめてもらえる?」
宮侑「俺Dしかわからんし」
旭「でも距離取ったら仲間守れない……」
→💥討論会にすり替わる💥
◆プログラム③:「他人の視点で書く作文」
教師「君たちは“被害者の視点”で作文を書いてもらいます」
・及川→「“壁を壊された体育館”の気持ちを書いた」
・宮侑→「“ボコられた不良の足”になって書いた」
・黒尾→「“現場に来た監督”の心の声を書いた」
・旭→「“泣いて逃げた不良の母親”視点を書いた」
→意外と内容が深くて教師陣ざわつく
→💥なぜか高評価💥
◆最後の審判
教師「……更生、できたと思いますか?」
4人「「「「いいえ」」」」
\全会一致/
◆その夜、監督たちの愚痴会
監督A「……あいつら、反抗期ってより“防衛本能の権化”って感じ」
監督B「でも、確かに仲間を守ってた。俺もあの年頃なら同じことするかも」
監督C「一つだけ言える。全員、全国レベルの才能だ」
◆合宿最終日:一言ずつ
及川徹「俺は俺のやり方で、守る。殴られたら殴り返す。それだけ」
宮侑「仲間とボールが大事なだけ。誰かが邪魔すんなら、排除する」
黒尾鉄朗「オレはゲームメイカー。敵が変わっても、やることは変わらない」
東峰旭「誰かを守れる強さを、ずっと欲しかった。今、やっと手に入った」
☑️教師陣の判定:
更生:✕
問題児:〇
才能の塊:◎
推薦書:……保留(けど、もう止められない)
🏐『合宿5日目:壊れたのは壁じゃない、限界だ』
◆朝6:00 体育館前
監督「……誰よりも早いな」
副監督「更生、効果あったんじゃ?」
\体育館の扉が静かに開く/
中にいたのは、4人だけ。
すでにアップ完了。汗が滲んでいる。
及川「昨日の分、取り返す。倍でやる」
宮侑「更生っちゅーより、ブチ上がっただけや」
黒尾「怒りでやるバレーじゃなく、誇りでやるやつ」
旭「……もう、守るだけじゃない。俺たちで引っ張る」
◆午前練習:4人、全開モード突入
全チーム混合のスクリメージ(紅白戦)が始まる。
4人はそれぞれ違うチームに分けられた。
これが、教師たちの狙い――
「個では強い。でもチームを導けるか?」という試練。
🔥及川徹:頭脳と熱血の融合
コート全体を読み切って指示を出す。
中堅の1年生に、声をかけながらトスのテンポを調整。
及川「いいよ、もっと高く構えて! 今のは悪くない!」
→冷静かつ的確な指示 → 周囲の選手が活きる
監督(心の声)
「お前はもう、“王様”じゃない。司令塔だ」
⚡宮侑:即興と空気の支配者
相手チームの弱点を見抜いて、即座に新戦術を提案。
味方の癖を感じ取って“未練習”のコンビを完成させる。
宮「次、前より後ろ気味で合わせるで」
味方「でもやったことない…」
宮「大丈夫や。オレがおる」
→超変則トスからスパイク成功!
副監督「即興で、ここまで合うのか……っ」
🐾黒尾鉄朗:戦術の鬼、指揮官として覚醒
レシーブとブロックで中堅選手を守りつつ、
全体の流れを読んで、無言の位置取り誘導。
味方「黒尾先輩、なんで今そこにいたんですか!?」
黒尾「お前が逸らすと思ったから、ね」
→チーム内で自然に“黒尾中心の防御網”が形成
→周囲に「任せたくなる空気」を生む
🛡東峰旭:最前線の守護者
リベロと息を合わせ、完全防御を築く旭。
そしてスパイクでは“覚悟”の爆発力。
旭「大丈夫。後ろは俺が見る」
→味方のブロックミスをすぐにカバー
→後衛から走り込んで驚異のバックアタック
\ズドン!!/
解説役の監督「……今日の旭、スパイクの軌道が違う」
◆午後:各校メンバーの反応(ざわつき)
🔷岩泉(青城)「あいつ、まじで更生してねえじゃん。火ついてるじゃん」
🔶宮治(稲荷崎)「うわ……やっぱアイツ、バケモンや」
🔴研磨(音駒)「黒尾が指示しなくてもみんな動いてる……やだなあ」
⚪菅原(烏野)「旭、絶対守るマン化してない!? 攻守の神じゃん!」
→ザワつく主将組・セッターズ
→監督陣:
「今までで一番、4人が“選手”として光ってる」
「何があっても、代表候補から外せないな」
◆夜、風呂上がりの会話
及川「更生って、なんだと思う?」
宮侑「しらん。でも、オレはもう止められん」
黒尾「“変わる”ってより、“磨かれる”ってことかもね」
旭「……皆がいてくれたから、怖くなかった」
→4人、静かに肩を並べて夜空を見る
及川「俺たち、また暴れるかもだけど」
全員「「「「バレーの中でな」」」」