蛇と音 「それぞれへの信頼」
☆カップリング要素は無いと思います。
宇:お前、目派手だな
宇:顔も綺麗だし
宇:何で口隠してんだよ
宇:綺麗なんだろ?みせ─
パアン───。
宇:!?
伊:やめろ
伊:…見てみろ!俺は傷物だ!
伊:これでも…!これでもしつこく迫ってくるのか!?
宇:…悪かったな。でも、別に綺麗だと思うぞ
伊:は、?
宇:………
宇:じゃあそのお詫びに、教えてやるよ俺の過去
伊:…
宇:──…そんで、俺は結果的に兄弟を殺し──
伊:…もう良い
宇:なんだ、もう良いのかよ笑
伊:…お前の過去には興味がない
宇:んなわりには大人しく聞いていたけどな、いつものお前と違って
宇:まぁ、興味なんてねぇか、人の命奪ってる訳だしな
宇:言っておくけど、同情なんて要らねぇからな
…この男は恐らく過去の辛苦を表に出さないだけだ。苦しみを抱えながらそれでも明るさを失わない。
…俺にはそんな生き方は出来ない
「あんたのせいで──」
伊:…地下牢だ
宇:何…?
伊:俺が育ったのは屋敷の地下座敷牢…女の蛇鬼の屋敷の
伊:物心つく前から日も入らない座敷牢の中に居た。屋敷の主は鬼。そこには母親含め血族の人間達が暮らしていた。
伊:食われるためじゃない。鬼の稼ぎにありつく為。鬼のおこぼれにすがる為。
贅沢な暮らし 豪華な食事
醜悪さは皮一枚下
人間も鬼もほとんど変わらない
370年ぶりの男児だっただ。そして、左右で瞳の色が違うオッドアイだから。
俺は蛇鬼に気に入られ、観賞用に生かされた
そして、最終的に食われるために
伊:俺さえ逃げなければ、 俺さえ居なければ
…あの人達は今でも生きていた
伊:俺は鬼が嫌いだ。俺は…例え元が人間であろうと殉滅する。
伊:そして…どんな汚い血が混ざっている血族の命を奪った事を俺は許さない。
宇:……
鬼殺隊に入ってからは色んな奴を見てきた
鬼に家族を殺された奴。家の伝統を受け継いで鬼殺隊に…柱になる奴など、
だが、俺は鬼による直接的な被害は受けていなかった。
そういう奴らと温度差が、関係性が違うのは承知の上。
俺は忍び。自分の兄弟達と殺し合いをした
…結局は人も鬼も然程変わらない。
騙す奴は騙す
奪う奴は奪う
嘘をつく奴は嘘をつく
信じるに値しない
そんな関係性はすぐに壊れてしまうから
人間は自分が危機的な状況になると自分を見放して欲しくない、助けて欲しい。って本性が現れる。
自分が1番。一般隊士なんか特にそうだ
一部の奴らだが
壊されていく生育環境
汚い血筋への罪悪感
自分がきっかけで家族が、人の命が犠牲となってしまった。
そんなつもりはなくとも結果は結果。
変えようがない事実。
同仕様もない今。
此奴は自分を殺すために鬼殺隊に居るような気がする
…案外、似た者同士なのかもな
宇:…伊黒
伊:なんだ?
宇:お前に罪なんかねぇよ。状況は状況だ
宇:仮にそんな血が流れていようともお前が救ってきた人間が…
宇:幸せになれば…お前は英雄だ
伊…!
伊:…宇髄。その言葉そっくりそのままお前に返す
宇:はは笑 流石派手を司る神.祭の神だな!
遊郭──。
伊:ふぅん。そうか。ふぅん。
伊:陸ね。一番下だ。上弦の
伊:陸とはいえ上弦を倒したわけだ。実にめでたいことだな。陸だがな
宇髄夫婦:……
伊:褒めてやってもいい
宇:いや、お前から褒められても別に…
須:そうですよ!!随分遅かったですね!!
須:おっおっ遅いんですよそもそも来るのが!!おっそいの!!
鏑:シャーッ
須:ギャ──ッ!!
宇:イテ”テ”テ”
伊:左手と左目を失ってどうするつもりだ
たかが上弦の陸との戦いで
伊:復帰までどれだけの時間がかかる
伊:その間の穴埋めは誰がするんだ
宇:俺は引退する。さすがにもう戦えねぇよ
宇:お館様も許してくださるだろう
伊:ふざけるなよ。俺は許さない。
伊:ただでさえ若手が育たず死にすぎるから、柱は煉獄が抜けた空席のまま。お前程度でもいないよりマシだ死ぬまで戦え
宇:いいや若手は育ってるぜ。確実に
宇:お前の大嫌いな若手がな
伊:おい、まさか、生き残ったのか?
伊:竈門炭治郎が
…宇髄が守ったのか。……で、あるならば若いのは確実に育っている。
それなら────…
どうでしょうか?この2人は個人的に恋愛的に見ても好きなんですが、公式ファンブックに描いてあったお互いの生い立ちの話をしたという処を自分なりに作ってみました!途中読みにくくてすみません💦伊黒さんと他の柱も書く予定です。カップリングとしてはおばみつしか無いと思います。
ここまで読んでくれてありがとう御座いました。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!