テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
マホロア
「……カービィ。」
マホロアは頭にクラウンを乗せている。
見つめる先には
ふかふかのベットで寝かされたカービィだ。
カービィの目の当たりには黒いモヤがある。
マホロア
「カービィ……おきてヨ……」
カービィから涙がほろほろ垂れている。
悪夢を見ているようだ。
カービィ
「ま……ろあ…………」
マホロア
「なんで、ボクの名前呼ぶのサァ………
大人しく、仲間の名前でも呼んでろヨ……」
マホロアはなぜこうなったのかを辿る。
こうやって辿るのも何回目だろうか。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
マスタークラウンを手に入れた理由は
ちっぽけな物だった。
どんなものかは忘れてしまった。
最初は故郷の奴らの復讐だったのは
思い出せる。
だが、カービィと会うにつれ、
願うようになった物が思い出せないのだ。
『世界一の2<:|°#8の支配t*1÷になる』
……もう、どうでもいいか。
その願いを歪められ、クラウンに支配され、
勝手に身体は動かされ、気がついたら
カービィが、倒れていて。
傷だらけできっと最後まで、
諦めなかったのだろう。
ボクは急いでカービィの治療をした。
急がなければ死んでしまうほどの
傷だったから。
でも直す力など、ボクにはない。
だからクラウンの手を借りた。
カービィの傷がみるみる治って、安心した。
カービィも肩で息をしていたのが
安定した呼吸に変わって、それはとても
愛おしかった。恋を自覚してしまうほどに。
だが、だんだんと顔に黒いモヤができる。
カービィの顔も不安そうにしていて、
呼吸はどんどん過呼吸に変化していく。
カービィは悪夢を見始めた。
マスタークラウンの副作用か、
意思で。
それからカービィは毎日のように、
ヒーローとは思えないくらい
小さな、とても弱い声を話すようになった。
「マホロア」と。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
マホロア
「ネェ……起きてヨ。カービィ」
「悪夢のボクはどんなボクナノ?」
「ク、クク……アッハハ……!
もしかしてサァ、
ボクはカービィを手に入れたいと
願ったノカ?その結果がコレ?」
「嫌になっちゃうヨ。」
「ネェ、教えてヨ。星のカービィ」
「どうすればハンセイできるのかナァ」
「ツミのツグナイってナニ」
「ヤリナオスのって、どれくらい難しイ?」
「カービィ、起きてヨ。教えてヨ」
カービィ
「ま、ほろ……アァ……」
マホロア
「もう嫌なんダ。
感情のないカービィなんてネ」
「ネェ、最後にもう一つ聞きたいんダ」
「キミの夢のボクってどんなノ」
「今みたいな、惨めなボクかナァ?」
「それとも幸せだった頃のボク?」
「……それか、未来で幸せに生きて、
罪を償えたボク?」
「ネェカービィ。
ボクとはどんな話、してるノ」
「命乞い?助けて、行かないで?」
「ボクを求めてて欲しいナァ。
悪夢なんだからサァ」
「……今のボクにとっては
幸せそうなボクの方が、悪夢なのかモ。」
カービィ
「ま、ほろあ……」
マホロア
「うん、ボク、マホロア……
キミを不幸にした張本人」
「夢の中に入れればいいノニ、
そうしたら感情のあるカービィに
会えるでショ?」
マホロア
「ネェカービィ。
カービィの不幸を止める方法、
思いついたんダ。」
「すぐに逃げてネェ。
どうなるかわからないカラ」
マホロア
「きっとサァ、ボクが死んだら、終わるヨ」
「先にキミの仲間達のとこ、行くネェ」
「カービィ、幸せになってネ」
手に魔術で作ったナイフを持つ。
震えてなんかないよ。
コレはカービィへの愛だから。
マホロア
「また来世会おうネ。」
「バイバイカー……」
ナイフを持った手に電撃が走る。
そうしてナイフは落ちた。
罰を与えるかのように頭に激痛が来る。
マホロア
「アガッ………ハ……ゲホ…」
頭を抱えると何かとぶつかり
指先がひんやりとする。
頭にはマスタークラウンが乗っている。
マホロア
「アハハ……忘れてたヨ」
「ボクも、こんな自由に動けるノハ、
悪夢だってネ……」
「クラウンが、わざとボクの意識を残して、
こうして絶望を啜る」
「キミの絶望も啜って、
ボクのキミへの希望を絶望に変えていく」
「ボク達、悪夢を見る、仲間だったンダ」
マホロア
「カービィ……キミの悪夢にはボクが登場して
ボクの悪夢にはキミが出テ。」
「仲良いネ………ボク達」
「いつか、キミが目覚める時まで、
愛してるヨ」
マホロア
「そうそう、
目覚めたらボクなんか捨てちゃってネ」
「だって、キミが目覚めたって事は、
ボクはもう精神すら消えた後なんだヨ…」
「それが今のボクからの願い。
聞き入れてネ」
「大好キ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
=完=
裏設定
カービィはマホロアが好き。大好き。
友情か恋愛かは不明。