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episode 1 .
茜…「」
輝…『』
「 なんでsubなんかに生まれてきちゃったんだろうなぁ … 」
毎日そんな 、意味のないことを考える 。
支配されたい欲求がある __ なんて 、普通に周りにバレたくないようなことだし 。
別に自分でもそんな欲求があるようにはあまり思えないけど 、やっぱりdomを前にすると話は別なんだろう … 。
だからこうして1日に複数回抑制薬を飲んで 、極力周りには知られないように隠して過ごしている 。
「 って薬これで終わりじゃん … !!
今日の帰りにでも買い足さなきゃ 、 」
抑制薬を飲むか 誰かとplayをしないと 、欲が溢れ出してしまったり体調を崩してしまうんだとか 。
「 本当 、面倒な体質 … 」
domもsubも 、どちらも決して多くない特殊体質のはずなのに 、なんでよりによって僕はこれなんだろうか … 。
嫌気がさして思わずため息をつく 。
生まれてからずっとのことだし 、もう慣れてるんだけど … 。
放課後 。
僕はいつもの如く生徒会室に向かっていた 。
「 頭いた … ッ 」
実は 、最後の授業あたりから少し頭痛がしている 。
いつもは昼も抑制薬を飲んでいるけれど 、今朝で使い切ってしまったため 、今日は飲めていなかった 。
薬を飲んだのは今朝 、家を出る前が最後 。
おそらくこの頭痛は 、薬を飲めていないまま半日近く経ってしまったことが原因だろう 。
「 でも今日は仕事そこまで多くないし … 。
少しくらい耐えられるはず 、 」
そう自分に言い聞かせ 、生徒会室のドアを開ける 。
『 蒼井 、遅かったね 』
すると既に会長 __ 源輝 先輩 が来ていた 。
「 いつも早めに来てるだけですよ 」
そう言って荷物を下ろす 。
「 それより … 今日の仕事は ? 」
いつも書類がまとめて置いてある場所にはほんの数枚しか置いていない 。
今日は少ないと聞いてはいたが 、さすがにこれだけではないだろうと思って尋ねる 。
『 あ 、それがね ~ ? 書類で間違ってるところがあったらしくて 。 修正しなきゃいけないから 、やるはずだったやつはほぼ明日にまわすことになったんだよね 』
「 あ ~ だからこんなに少ないんですね 」
それならなんとかこの頭痛にも耐えられるかもしれない 。
そう思い 、僕は早速作業に取り掛かった 。
「 … っ 、、 」
まずい、やっぱりきついかも … 。
時間が経つにつれて頭がくらくらしてきて 、作業も進まなくなってきた 。
『 蒼井 、どうかした? 』
痛みに顔を歪めてしまったからだろうか 。
見られていたらしく 、会長が心配するように声をかけてきた 。
「 ッ … なんでも 、ないです 」
絞り出すようにそう言うと 、会長がむっとしたように言う 。
『 それ 、絶対なんでもなくないでしょ ?
体調悪いなら無理しなくていいから 』
やっぱ勘鋭いな …
「 … 実はちょっと頭が痛くて 、 」
なんだかここまで心配されると申し訳なくなってきて 、正直に言ってしまった 。
『 頭痛か ~ … 大丈夫 ? 頭痛薬なら持ってるけどあげようか ? 』
… 会長のくせして珍しく優しいな 、
身体の調子がおかしいからだろうか 、鼓動が脈打った気がした 。
でもsubの体質的な問題だから 、普通の頭痛薬じゃどうにもならないんだよな … 、
「 ありがとうございます 。でも … 大丈夫です 、遠慮しておきますね 」
断り方に違和感がないか不安になる 。
というか普通に不自然だったかも … 。
『 いいの? 少しは楽になるかもよ 』
「 っ … 大丈夫です 、 」
subだということを悟られたくなくて 、つい目を逸らしてしまう 。
そうすると会長が僕の顔を覗き込み 、そっも口を開けた。
『 ね 、もしかしてなんだけどさ 』
『 蒼井って … subだったりする ? 』
「 …… !! 」
バレた 、っ なんで ___ !!
いや 、落ち着け 。
動揺すると確信を持たせてしまう 。
「 … いえ 、違いますよ 」
『 … ほんとに ? 』
くっそ 、なんで深堀りしてくるんだよこいつ … !!
「 ほ 、本当ですよ !! 」
そう否定するとぱっと会長から少し距離を置き 、目をそらした 。
すると会長は僕をじっと見つめ 、いつもより少し低い声で呟く 。
『 … come 』
「 ッ 、__ !? 」
どくんっ、と心臓が跳ねる 。
そして勝手に __ “ 本能的 ” に足が動き 、会長の目の前まで来てしまった 。
『 やっぱり 、だよね 』
こんなことは初めてだ 。
subはコマンドを使われると 、本能的に身体が動き従ってしまう 。
本当だったんだ 。
でもsubにコマンドを使えるのはdomだけ 。
つまり ___ 。
「 か 、会長って … もしかして 、 」
「 dom … なんですか ? 」
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