第3話:「秘密の影」
クラスメイトの蓮斗が、どこか影がある態度を見せる。人付き合いを避けていて、本当の気持ちを見せない。
彩音はティルリと話し、「蓮斗にも羽根の力を使ってみては?」と提案されるが、ためらう。
ある日、放課後の図書室で蓮斗が一人、机に突っ伏しているのを見つける。彩音はそっと近づき、ペンダントを手に取ってくすぐりを試みる。
くすぐられて蓮斗は最初驚き、次に苦笑いしながら、小さな震えとともに心の奥の苦しみを吐露する。「僕には兄がいて、その期待をずっと超えなきゃいけなかった。でも僕は僕でいたい」など。
二人の間に不思議な絆が生まれ、蓮斗は少し彩音に心を開き始める。