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冷たいようでいて、ちゃんとこちらを見ている。
見捨てない。
それが、あの人なりの優しさ─
あなた「……また、怒られるかな」
(緊張で手が少し震える。カルテの文字がにじんで見えた)
渡海先生
「おい、何突っ立ってんだ。手、動かせ」
あなた「す、すみませんっ!」
渡海先生
「“すみません”じゃなくて“次”考えろ。
命預かってんだよ。わかってんの?」
(冷たく響く声。なのに――)
渡海先生
「……さっきよりはマシだな。震え止まってる」
あなた「え?」
渡海先生
「次もその調子でやれ。しくじるなよ」
(ツンとした横顔。
その背中が、どうしようもなく頼もしく見えた。)
────────────────────────
長い手術が終わった。
張り詰めていた空気が、ようやく解ける。
金属の器具の音も、心拍モニターの音も――
今は、ただ遠い。
(あなた)
「……ふぅ」
(椅子に腰を下ろした瞬間、力が抜けた)
渡海先生
「倒れるなら、せめて帰ってからにしろよ。」
いつもの調子で、棘のある言葉。
でも、その手には――
温かい缶コーヒー。
「……これ、渡海先生の?」
渡海先生
「余ったやつだ。いらねぇなら返せ」
返せるわけない。
缶を握る手のひらが、じんわり熱くなる。
「……ありがとうございます」
渡海先生
「 次、同じミスしたら1000万な。」
言葉は相変わらず冷たいのに、
その横顔が、少しだけやさしく見えた。
(きっと、本人は気づいてないんだろうな。)
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