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主人公は宮本姫咲という少女です。
注・咲希に転生(?)
・ワンダショ
・パラレルワールド
主の欲望
以下がOKな人はどうぞ!!
「あの!」
その場にいた全員が自分を見る。
「じ、実は私、、、」
口の中がカラカラに乾く。
自分の声(?)がいつもより上ずっているのが分かる。
そして一息で言った。
「私は天馬咲希じゃないの!!!!」
「「「「「「え?」」」」」」
姫咲以外の皆が声を上げた。
「どういうこと?」
寧々が聞く。
えむは心配そうな顔をしているが彼女の瞳の奥にはやっぱりという色が浮かんでいる。
類と司は複雑な表情をしている。
ミクとKAITOは悲しそうに目を伏せている。
「どういうことだ?咲希。お前はオレの妹ではなかったということか?」
司が自分に近づきながら聞く。
「そういうことじゃないの。」
姫咲はゆっくり話し始めた。
朝起きたら天馬咲希になっていたこと、いるはずのないミクやKAITOがいることなど今朝から今に至ることをすべて打ち明けた。
話終わり俯いていると突然頭に何かが触れた感触がした。
手を当てるとそれは花だった。
「そうだったんだな。」
その花は司が姫咲の頭につけたのだ。
司は笑っていた。嬉しそうにそして寂しそうに。とても優しい笑顔だった。
「君は宮本姫咲という名前なんだな。元の世界に帰れると良いな。」
司がそう言った時だった。
急に周囲が明るくなった。
「帰る時間になったみたいだな。楽しかった、ありがとう姫咲、、、。」
それが姫咲が聞いた最後の司の言葉だった。