テラーノベル
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「うわぁぁぁぁぁ!!!」
リビングに響き渡る絶叫に、まだ寝ぼけ眼のメンバーが飛び起きました。声の主は、いつもは穏やかなどぬくでした。彼が指差す先には、信じられない光景が広がっています。
そこにいたのは、胸の膨らみとすらりとした手足を持つ、見慣れない……しかし、どことなく見覚えのある少女でした。混乱するメンバーを他所に、隣にいたヒロも自分の体に異変が起きていることに気づきます。そして、最後に起きてきたじゃっぴもまた、同様に女性の体に変わっていたのです。
「え、うそだろ…俺、じゃぱぱだよな…?」
鏡の前で自分の姿を確認するじゃぱぱの顔は、困惑と焦りでいっぱいです。どぬくもヒロも、状況が飲み込めず呆然としています。
「え、どういうこと!?」「冗談だろ!?」
ゆあんくんとるなは目を丸くし、えとさんとうりは言葉を失っています。のあさんとたっつんは、信じられないという顔で三人を凝視していました。
「マジかよ…学校どうすんだよこれ…」
高3のなお兄が頭を抱えます。シヴァさんも心配そうな顔で三人を見ています。
「とりあえず、今日は学校休むしかないよね…」
もふくんが冷静に提案しますが、問題はそれだけではありません。
「トイレとか、着替えとか…どうするの!?」
るなが真っ先に気づいたのは、日々の生活における切実な問題でした。今まで男性として生活してきた彼らにとって、女性の体になったことで、これからの生活は全てが手探りになります。特に、学校での生活は大きな壁となるでしょう。制服はどうするのか、トイレはどうするのか、体育の授業は…考えれば考えるほど、問題は山積みです。
「本当に困ったことになっちゃったね…」
どぬくが呟いた一言に、誰もが深く同意するのでした。
コメント
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続きが楽しみです!